2010年10月14日木曜日

温暖化法案

今国会での注目すべき提出法案が、先の国会で廃案となった「地球温暖化対策基本法案」です。

鳩山前首相が掲げた鳩山イニシアティブでは「マイナス25%」という大きな国際公約を宣言したのですが、景気低迷が続く我が国での今後の地球温暖化対策はどのように行うべきかの議論になる訳です。

国民の心配するのは...

・エネルギー多消費型産業から低炭素化社会へ急速に転換した場合の影響は?
・石油化学、鉄鋼などエネルギー多消費型産業に地域全体が依存している“産業城下町”での雇用不安などのマイナス影響は?
・ガソリンや軽油といった化石燃料に課税する環境税について、消費税引き上げにプラス更に環境税となった場合の国民の購買欲の低下影響は?
・また、生活必需品である電気、ガス、水道といった公共料金に与える影響は?

あれもこれも手を加えないといけない我が国ですが、温暖化法案については当社の事業に大きな影響を及ぼしますので、今後の動向を注視していきたいと思います。

2010年10月13日水曜日

法人税率引下げ

国会での首相の発言にもあるように、政府の現行法人税率引下げの動きが加速しています。

日本の実行法人税率(法人事業税、法人住民税を含む)は、現在40.7%。

報道によると、経産省が今月18日に発表した「産業構造ビジョン」の骨子案では、現行税率を先ずは5%程度引下げを「政府税制調査会」に要望する方針を示しました。

今回の減税が実行されると、景気への影響は大きいとする経済評論家のコメントでは、減税当初はただでも税収に乏しい現状を更に悪化させるが、一年後には、企業の設備投資を加速させ、二年目以降にはその設備投資の増大が雇用や賃金にも影響を与え、その結果個人消費を刺激し10年後には、10年後には、個人消費で1兆2000憶円、設備投資で2兆2000億円、輸入に回る金額を差し引いてもGDP全体の押し上げ効果が2兆1000憶円とする試算もあります。

また、今回の法人税減税には海外への企業の流出を止めるという狙いもありますが、日本企業の主な海外進出先である、中国での法人税は25.0%、お隣の韓国も24.2%と比べると、日本の課税水準はかなり高い。

今回の減税で試算のとおりの成果が生まれるのか?

「国内企業の投資意欲」と「減税による税制悪化」、このバランスをいかに上手にとっていくか。

今後の日本の舵取りに影響大であることは間違いありません。

2010年10月12日火曜日

タレントマネジメント

ちょっと気になるキーワード「タレントマネジメント」。

現在の企業経営環境は、人事や採用といった部分での閉そく感を漂わせている企業がたくさん見受けられます。

やはり、それなりに企業として良い成績を上げていないと、投資や雇用は積極的に行えないものです。

特に中小企業での“将来”と“現在”とのバランスは大変難しいものです。

しかし、事業自体の立て直しや発展のためには、柱となる従業員がいかに力を発揮するかに掛かっています。

その力を発揮させるための手法として着目したいのが「タレントマネジメント」です。

昨今の経営環境は、小さくなる市場に対して新規事業や既存事業のイノベーションを試みます。また、事業の立て直しの為には、リーダーとしての人材を育成しなければなりません。

生え抜きと言われた人たちが、終身雇用という保険のもと仕事をする時代は終わり、より実践的でより即戦力のキャリアを持ち合わせた人材を企業も要求するようになりました。

また、偏りすぎる“成果主義”の為にスピードについていけない者へのリストラも進んでいます。

この様な経営環境の中、一人一人の能力に焦点を当てる「タレントマネジメント」手法を導入する企業が増えているようです。

従業員個々の経験や能力を企業側がしっかりと把握し、人材の適材適所を可能にし、生産性を高めることに繋がる。

そして、企業がその組織に必要な人材がより明確になれば、採用、配置、教育といった人事戦略が一貫したものとなると言う事です。

とにかく入社させて見極めようではなく、この部署にどのような人材が必要で、足りない部分を戦略的に教育していくのです。

なんとなく、この様な事は既にやっていたはずですが、改めて「タレントマネジメント」という観点で考えてみると、より適材適所の大切さが見える様な気がします。

2010年10月11日月曜日

クライマックス第一ラウンド

パ・リーグのクライマックス第一ラウンド西武対ロッテ。

二試合連続で、ロッテが逆転勝ちを飾りました。

たまたま観ていた、第二戦目の八回裏4対3とライオンズリードの攻撃。

2死2塁でのレフト前ヒット、このヒットで2塁走者が生還すれば、ダメ押しで2点差となるシーン。

あらかじめ前進していたレフトからホームへ好返球、キャッチャーもナイスブロックでタッチアウト!

この様な場面、私の経験からすると「次のロッテの攻撃、体外この様な場面の後は点が入る」と考えます。

なぜ?

①ライオンズ側は、ダメ押しだという気持ちが立ち切れ、次の守備に集中する為の心の準備に時間がかかる。(全員の気持ちがふとキレるものです。また、アウトになっても1点差で勝っているという油断が出る。)

②ヒットの後でのタッチアウトチェンジの場合、次のリリーフ陣の準備が遅れるもの。

③好ブロックした里崎捕手からの打順(見事に同点ホームラン!ホームのクロスプレーは捕手ならではの緊張感があり、アウトにした場合のアドレナリンの放出は半端じゃないですよ!)

こんな事を考えます。

その後は、なんとなく結果が見えたので観るのを止めましたが、結果はロッテの延長での逆転勝ちだったようです。

野球には、セオリーがあり、何度となく観たような場面で、同じような結果になるケースが多いのです。

その様な状況の中で、誰が冷静に展開を読み、その為の準備をしているかがとても大事なのです。

ホームでのタッチアウトの場面で、誰かが、選手が心の切り替えが出来る様な声を掛け、ブルペンでは予測しないチェンジに備える誰かがいて、興奮冷めやらぬ里崎選手への配球に誰かが気を配っていたら...

これも野球です。だから面白いのです。

2010年10月10日日曜日

CO10

今月11日より開催されます「COP10」(国連生物多様性条約第10回締結会議 名古屋市開催)

議長国である日本がどの様な役割と責任を果たすのでしょうか?

気になるのは日本国民の生物多様性についての認知度です。内閣府の調査では生物多様性の意味を知っていた人は約1割という結果だったそうです。

日本列島は、生物多様性がとても豊かな国でありながら、危機にひんしている「ホットスポット」34か所の一つに指定されています。(NGOコンサベーション・インターナショナルより)

発展途上国ほど、干ばつや開発行為による生態系破壊が人々の生活を壊していると言われています。
農業や漁業といった第一次産業に依存している率が高い国ほど影響が大きいと言う事です。

いよいよ始まるCOP10、どのような結果になるのか注視したいところです。

2010年10月9日土曜日

大沢親分逝く

既に報道されているとおり、“親分”の愛称で球界やプロ野球ファンの方々に愛されていた、元日本ハム監督大沢啓二さんがお亡くなりになりました。

私自身は、現役時代にグラウンドでお目にかかった事があるだけで、会話を交わしたこともありませんが、一軍・二軍問わずよく球場にいらっしゃったなというイメージです。

日曜日「サンデーモーニング」での“喝!”“あっぱれ!”が見れないと思うと、番組のファンだけに大変残念です。

大沢親分の逝去の報道記事の中で、この季節あることに対して「なんでだろう?」と毎年思っていたことの謎が解けました。

その謎だったこととは、「きんもくせいの花の香りを嗅ぐと、なぜか寂しくなる」という事でした。

この季節、今まさにきんもくせいの香りが漂っている時です。

その記事には、大沢親分が「この季節、きんもくせいの香りがする時期に、たくさんの選手が戦力外通告を受けて、チームを去っていくんだ。だからきんもくせいの香りを嗅ぐと辛くなる。」というコメントが紹介されていました。

去年も今頃に書いたブログに、この季節はたくさんの選手が去っていくという内容を書いた覚えがあります。

一般的には、きんもくせいの香りはとてもいい香りです。今想えば、なぜか球場の周辺にはきんもくせいが多かったように思えます。

でも、戦力外通告や引退を経験した者にとっては、何か寂しく切ない香りなのです。

決して嫌いな香りではないのですが、きんもくせいの香りを嗅ぐとそうなります。

この新聞記事を見た時に、「そうなんだぁ」と謎が解けました。

愛称通り、大変面倒見の良い球界の大先輩のご冥福をお祈りいたします。合掌。

2010年10月8日金曜日

名言

私が敬愛する元楽天監督の野村克也氏の名言

「一瞬のやる気なら誰でも持てる、けれども持続性のあるやる気は深く認識したものだけに宿る」
という言葉があります。

野村克也氏曰く「監督業とは“気付かせ屋”である」

選手を動かすための動機付けをさせるのは監督としての仕事であるけど、その意義をしっかりと理解させて(理解出来て)いないと、持続性のある“やる気”にはつながらないということです。

我々経営者もまったく同じですね。