2011年9月30日金曜日

相手のサインを見逃すな

お客様への訪問など商談やちょっとした雑談の際に、相手のサインを見逃さないことは重要です。

相手に自分の想いを告げる事ばかりに、集中しているとちょっとした“サイン”を見逃し、逆に「気が利かない」という印象を与えます。

本日上げる、話の切り上げ時に関する「相手のサイン」は2つ。

一つは「言葉のサイン」

「わかりました、その件につきましては、改めてご連絡致します。」

「ちょっと急いでいるもので、ゆっくりお話できなくてすみません。今度ぜひ詳しく」

「今日はわざわざ時間を取ってくれて有り難う。大したアドバイスもできなく、申し訳なかったね」

「お宅の部長に、よろしく言っといてくれよ」

このような「言葉のサイン」は話を切り上げて欲しいサインなのです。

もう一つは「態度のサイン」です。

・時計をチラチラ見る

・ペンなどの筆記用具でテーブルをコツコツ叩く

・態度がソワソワしていて、視線が泳ぎ始める

・相づちがうわの空になったり、先を促すようにせわしくなる

このような事例はよくある話です。

相手の都合を考え、相手の都合をみながら会話を上手く切り上げることは大切なのです。

「お時間いただき有難うございます。お忙しいでしょうから何時までお時間いただけますか?」とアポイントの際に事前にいただける時間をお聞きするのもひとつですね。

2011年9月29日木曜日

報・連・相のマナー④

「まず結論から」

上司への報告は、「まず結論から」先に告げます。

その上で、経過や理由を述べた方が話が分かりやすく、時間の短縮になります。

報告は事実だけを伝えるのが基本です。ただし、意見があるなら「私の意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」とたずねます。

話の最後に「私個人の考えなのですが...」と付け加える方法もあります。

聞かれてもいないのに、自分の意見を述べるのは気が引けるかもしれませんが、何の意見も持たない部下と、きちんと発言できる部下では、どちらの部下が評価が高いか、言わずと知れています。

積極的に仕事に取り組んでいる姿勢を見せられれば、良い印象がより強くなるはずです。

だからといって、むやみやたらと意見を述べるのはよくありません。

報告するときは、あくまでも事実だけを簡潔に伝えるのが基本です。

2011年9月28日水曜日

必ず損をする人

自分の損得ばかり考えている「利己主義者」は、正直者を出し抜いて一時的には得をしますが、長い目でみれば必ず損をする運命にあると言われます。

以前、あるビジネス誌に掲載されていたコラムには、この「姑息な損得勘定は必ず損をする」という仕組みを心理学的に解明していました。

その理由とは、人間社会には3つの原理が存在している。
・互恵不能原理
・暴露原理
・集団淘汰原理

「互恵不能原理」とは、自分の損得ばかりに焦点が合っている利己主義者は、「お互いさま」でなりたっている人間社会で、最終的には「嫌なやつ」として人々から村八分にされます。
よいパートナーに恵まれたり、窮地を支援者の助けで脱したりという幸運に恵まれず「互恵」が「不能」になるので、結局は損をする。

次に「暴露原理」。暴露原理とは、人間には利己主義を見分ける能力がきわめて強力に備わっているということです。利己主義者は、周囲から排除されるのを防ぐために、表面を取り繕う行動に出ます。「人の力を利用できたら得だ」と計算した相手の前では、愛想良く振るまい、「自分は良い人だ」とアピールします。
逆に「自分にとって利益が無い」と判断すると冷たい態度をとります。損得計算にもとづく見せかけの「姑息な態度」は結局は表面化しるのです。

最後の「集団淘汰原理」とは、「お互いさま」という人間社会の理屈を理解しているものは、良い人同士のグループが形成され、一つのものを与えられたら「ありがとう」と感謝し、1.5倍のものを返そうとします。
仕事の場でも、足し算、かけ算のような“相乗効果”を生み出し、そこにはよりよい人材が集まり、自然と利己主義者は淘汰されるのです。

また、自分の損得ばかりに焦点が合ってしまう人は、自分の得にならないことに対して、後先を考えずに怒りに任せて言動も行動も乱暴になるのも特徴です。

自分から遠い他人のことまで思いやる人ほど、あるいは遠い将来のことまで配慮する人ほど人望のあるリーダーになります。

この配慮できる範囲が広い「お互いさま」を理解している人ほど結局のところ『運がいい』のです。

人を騙す事件ばかりがメディアに登場すると、ここで述べたことが当てはまらないように感じますが、人間は確実に「悪者を見破る能力」を進化させているのです。

「お互いさま」という人間社会の構造を理解し、「利己主義」ではなく「利他主義」の考えで物事にあたるべきなのです。

2011年9月27日火曜日

飲み会、接待での雑談とは

飲み会や接待での雑談は、もっとも柔軟性を問われる機会でもあります。

そのためのコツとは?

飲み会や接待での雑談は、相手の素顔を知るチャンスです。

しかし、気を遣い過ぎると会話が行き詰まり、くだけ過ぎる話だと、ヒンシュクを買います。

ですから、同僚、友人との飲み会は楽しいが、上司や部下との飲み会や接待の席は気が重いと言う方も多いのです。

飲み会や接待の席で会話が続かない原因として、もっとも多いのが「話題がない」「何を話していいかわからない」というケースです。

お酒の席で大切なのは、“開放的”な話題に努めることです。そして、会話の“引き出し”を増やすことです。

また、年代や性別によって、関心の違いを意識することが会話を切り出しやすくします。

若い人が関心をもつキーワード
「未来」「希望」「理想」「夢」「愛」

中年層が関心をもつキーワード
「現実的な話」「儲け話」「住宅」「教育」

シルバー世代が関心をもつキーワード
「過去の栄光」「健康」「娯楽」

そして、男性の多くが関心をもっいるテーマ
「スポーツ」

女性は

「恋愛」「ファッション」「美容」

このようなキーワードを頭に入れて、相手に合った話題を上手に振ることです。

何よりも重要なのは、「自分が得意なテーマではなく、相手が話しやすい話題」を選ぶことです。

2011年9月26日月曜日

報・連・相のマナー③

『報告は、上司の仕事が立て込んでいないときに』

報告をするときは、上司の都合を考えて、仕事が立て込んでいる時は避けるのが、頭のいいやり方です。

そして、「○○の件なのですが、今よろしいでしょうか?」と一言たずねてから伝えましょう!

ただし、トラブルが発生した時など、緊急の用件はすぐに伝えなくてはいけません。

どうしてもすぐに報告しなければならないけれど、上司に時間的な余裕がない時は、メモで伝えておき、時間ができたときに正式に報告します。

高知の西原さん、ご丁寧なお手紙有り難うございました。

本当に嬉しかったです。

次回、お会いできることを楽しみにしております。

2011年9月25日日曜日

まかぬ種には...

「どれだけやっても芽が出ない」と、不平、不満、愚痴をこぼしても、何も変わらない。

『まかぬ種には芽は生えぬが、まいた種には芽は必ず生える。』

『それは一年後かもしれないし、五年、十年、二十年後かもしれない。』

この平凡な真理を信じて、まっすぐ努力を続ける人にこそ、道は開ける。

『悲観すな、千里の道も一歩から、いざゆかん』

何でもそんなに簡単にいくものではない。傲慢さの先に成功はないのです。

傲慢で人をないがしろにすると、組織は滅びます。

「大将には威厳がなければ、多くの人を率いていけない」

しかし、偉そうに振る舞うのは間違いである。
・相手を見下げて、権威ぶった態度をとってはいけない
・言葉を荒くしたり、ささいなことで目を怒らせたりしてはいけない
・人から注意されたならば、はねつけてはならない
・自分に非があるのに、威圧するような言い方で、ごまかしてはならない
・わがままに振る舞ってはならない

これは、秀吉の軍師“黒田如水”が息子に伝授した教訓です。

私の“教訓”でもあります。

2011年9月24日土曜日

報・連・相のマナー②

8月1日のブログの続編です。

「できません」ではなく、代案を!

上司からの指示がいくつか重なったときには、「どの仕事から優先させればいいでしょうか?」と上司に相談します。

また、スケジュールなどの都合で、どうしても指定された日時までに処理するのが難しいと自分で判断した時も上司に相談すること。

できそうもないのに、何もかも引き受けるのはよくありません。

難しい状況が分かっているなら、正直に伝えて、どうすればいいか指示をもらっておきます。

その時は、「できません」といった言い方ではなく、状況を説明して代案を提示するなどして、「いかかでしょうか?」と指示をあおいだ方がいいのです。

高知の西原さん、随分と間の開いた「報・連・相のマナー」の続編でしたがいかがですか?

大変お待たせしました。残りの続編もアップして行きますからね。