2008年12月17日水曜日

廃棄物処理政策

来年度に改正が予測れる廃棄物処理法、その論点整理中身ついて。
1.適正処理対策
(1)排出事業者責任の強化・徹底
・自ら処理の適正化
・建設系産業廃棄物における排出事業者の明確化
・電子マニフェストの普及促進
(2)廃棄物処理業許可制度の整備
・厳正な許可適否判断
・欠格要件の見直し、許可手続きの負担軽減
・優良性評価制度の拡充
(3)廃棄物処理施設設置許可制度の整備及び最終処分場対策の整備
・廃棄物処理施設による住民不安解消のための手続きや基準の整備
・取消処分後の施設の管理対策や維持管理体制の強化
(4)不法投棄対策の強化・徹底
・未然防止のための罰則の見直し
・早期対応のための措置命令の拡充

2.廃棄物処理法の活用による3Rの推進
(1)排出抑制
・大量排出事業者による減量
(2)リサイクルの推進
・再生利用認定制度、広域認定制度の拡大

3.その他
(1)地方自治体の運用
・住民同意や流入制限についての方策検討
・申請様式、添付書類等、法の運用が地方自治体で異なる現状の改善
(2)廃棄物の輸出入
・途上国では適正な処理が困難な廃棄物を製造事業者が我が国に受け入れて処理する取り組みの推進と輸入許可の要件見直し
・国内における排出事業者の空洞化を防ぎ、海外での不適正処理を防ぐための輸出確認廃棄物についての考え方の整理
(3)低炭素社会との統合
・廃棄物系バイオマスの利活用の促進、廃棄物発電等による熱回収の徹底や収集運搬の効率化などによる温暖化対策

やはりポイントは「排出事業者責任強化」「許可業者の優良化へ向けての規制強化」「住民配慮」といったところですね。