2012年5月31日木曜日

CO2「25%削減」見直し

岡田副総理は、昨日の衆議院特別委員会で、原発依存が望めないのであれば「25%削減」を見なおさなければならないと発言しました。

「25%削減」とは、民主党が政権交代した直後の平成21年秋に、国連総会で当時の鳩山首相が演説した、国際公約のことです。

温室効果ガスの排出量を、1990年度に比べて2020年度までに「25%削減」するといった内容です。

昨今の原子力発電の再稼働に関する議論を考えると、この25%削減見直しに対するコメントも原発再稼働への国民理解誘導の材料ではないかという厳しい意見も聞かれます。

世界各国から、「日本は、何も決められない国」とうレッテルを貼られている今、この地球温暖化の問題も、遠い昔の話として陳腐化しないようにしてもらいたいものです。

復興が先か?

社会保障と税の一体化が先か?

国ののスリム化が先か?

安全・安心が先か?

経済再興が先が?

地球環境が先か?

アジアか?   欧州か? 米国か?

右を見ても、左を見ても本当にバランスを取るのは大変なことです。

2012年5月30日水曜日

「天」を相手に

「人を相手にせず、天を相手にせよ!」

これは、幕末のヒーロー西郷隆盛の言葉です。

天を相手にして自分の最善を尽くし、何事にもうまくいかなくても人の非や過ちをとがめるのではなく、自分の誠の足りないことを反省すべきである。

「天」を相手にするということは、当然、すべては自分に原因があって、「他人のせいではない」という考えに結びつきます。

かの“孟子”も語っています。

「自分が行うことがうまくいかないときは、自分にその原因があるのではないかと考えてみるようにするのだ。そうすれば自分自身がますます正しくなってくるし、天下のすべてのことも必ず自分の方に従ってくるのである。」

西郷隆盛の語る「我が誠の足らざるを尋ねべし」。

逆に、「至誠をもって動かすことのできないものは、この世にない」と断言した吉田松陰の教えも、また正しいということです。

時代を変革させた我が国の先人、偉人の言葉には、本来の日本人の姿が表現されているのがよく分かります。

2012年5月29日火曜日

禅語「本来空寂」

「本来空寂」(ほんらいくうじゃく)

人は誰しも一人で生まれ、そして一人で死んでいく。
病を患うことも、老いていくことも、誰も変わってあげることはできません。
たとえ家族と言えども、それぞれが自分だけの人生を生きていかなくてはなりません。
それが「本来空寂」の意味するところです。(出所:枡野俊明著「禅の言葉」)

人間は、本来孤独なもの。

だからといって、すなわち寂しいというわけではありません。

「孤独」と「寂しさ」は、また別の次元であるのです。

「孤独」というのは、人間の「知」と言われています。

孤独だから、考え、他人に優しくなるものです。

一方、「寂しさ」自分の置かれた状況です。

優しさを求めても、周りに優しくしてくれる人がいなかったり、自分の気持ちを理解してくれる人や話せる人がいない。

この様な状況が「寂しさ」です。

孤独は人間の宿命かもしれません。

しかし、寂しさは自分の心持ち次第で解決することができます。

自分が優しさを求める前に、相手に優しくし、自分の気持ちを分かってもいたいのならば、先ずは相手の気持ちを理解する努力が必要です。

相手との心の通じ合いで「寂しさ」は解消できるものです。

人と人との繋がりを説く言葉が「禅語」にはいくつかあるようです。

時をみて少しづつ紹介したいと思います。

2012年5月28日月曜日

賃金制度に対して

社員のニーズの中で、大きなものの一つが「賃金」です。

その賃金についての制度がきちんとなされてなければ、社員の不安や不満は高まるばかりです。

①会社における自分の将来像がはっきりしない
②会社からどんな成果を求められているかわからない
③なにを基準に賃金が決められているかわからない

どの項目を取っても、社員にとっては大変重要でシビアなものです。

①は、自分の人生デザインに関わる問題
②は、人事評価
③は、賃金の基本テーブルにつながること

この三つは、賃金制度を構成する大変重要な項目です。

社員の能力、仕事の内容に応じた役職の決定、役職に求められる会社への貢献に対する評価、評価結果に基づく基本給やその他の手当の決定。

これこそが、社員が会社に求めている賃金に関する要求だと思います。

何事にも、実際に動いている現場と机上での考えの差異は生じるものです。

重要なのは「しっかりと運用できる制度をつくり、しっかりと運用する。」といことなのだと考えます。

急激に変化する市場に対応すべく、社内の組織体制も変革します。

「賃金制度」への対応もその一つと考え、社員のモチベーションを高めていきたいと思います。

2012年5月27日日曜日

「フレームワーク」と「仮設」

「フレームワーク」とは、情報を整理するための枠組み。
「仮設」とは、新しい戦略ほ作り出していくための方法。

戦略づくりで一番難しいのは、頭の中の作業と現場との差異の調整です。

一般的に、戦略を考えるのは「企画部門(コンサル部門)」の仕事で、現場は「言われた通りに実行する手足」となってしまいがちです。

どんなに企画部門(コンサル部門)が誠実に議論しても、現場の事情すべてを踏まえることは出来ません。

そうすると、結論だけを指示される現場は「理論的にはそうだけど、何か納得いかない」と感じてしまいます。

戦略を考えるということは、頭の作業です。

しかし、その実行は、とても泥臭いもので「茨の道」を進む厳しい道です。

ですから、関わる全員が「それでも(差異があっても)何とか実現する」という思い入れを持っていかなければ、到底やりきれるものではありません。

当社のような中小企業では、戦略作りは基本「全員野球」でやるべきだと考えます。

「これだけ説明しても現場は分からない!」
「上から使えない戦略を押し付けやがって!」

では社内の悪循環は始まり、すべてが他の部門の能力の無さを「出来ない理由」にしてしまいます。

[現状] 〈 [戦略] 〈 [相互理解] 〈 [情熱]

でなくてはならないと考えます。

「現状」よりも大きな「戦略」、「戦略」よりも大きな「相互理解」、「相互理解」よりも大きな「やりきるための情熱」が必要だということです。

来月から当社の「中期戦略」づくりのための「フレームワーク」と「仮設」に関する「ワークショップ」が執行役員との私の間でスタートします。

自分たちの手で“魂の入った”戦略をつくりたいものです。

2012年5月26日土曜日

「環境展」ご来場の御礼

5月22日から昨日まで開催されました「2012 NEW環境展」。

当社の出展ブースにもたくさんの方々にお寄り戴いて有り難うございました。

今回の環境展、当社ブースでは「首都圏戦略事業部」「ブルーエコノミー研究所」の活動について発信させていただきました。

「首都圏戦略事業部」では、廃棄物一元管理のご提案により、適正で経済的、合理的な廃棄物処理を達成し、活動された成果をステークホルダーに広くお伝えすることを事業の柱の一つに掲げております。

また「ブルーエコノミー研究所」では、首都圏戦略事業部との連携を図り、企業のCSR戦略、ブランディングに関するコンサルティング、若者支援を中心としたエデュゲーション事業、環境関連の調査業務といった事業を展開しております。

変化するスピードを加速する廃棄物処理をとりまく環境。

「一歩先を行く切り口」で、斬新なご提案を発信してまいりたいと思います。

今回、ご来場いただいた方々からは、大変参考となるコメントをいただきました。

当社の今後の事業活動に役立たせていただきたいと思っております。

4日間、天候不安定な中、お立寄り戴きました皆様に心から御礼申し上げます。

藤枝慎治 拝

2012年5月25日金曜日

「禅」

枡野俊明氏著「禅の言葉」〜シンプルに生きるコツ〜

先日、このブログで紹介いたしました。

日本だけにとどまらず、世界各国でブームとなっている「禅」。

そもそも仏教というのは、お釈迦様が説かれた教えが元になっています。

この苦難に満ちた世の中、理不尽な悲しみや苦しみの中で、人はどう生きればいいのか。

人生にとって、何が一番大切なことなのか。

いわば、生きていく為の心の拠り所を説いたのがお釈迦様なのだそうです。

現在の「○○宗」とたくさんの宗派があるのは、このお釈迦様の教えを弟子達が基本的な価値観を受け継ぎながらも、その弟子によっては受け止め方が少しづつ違ってきた結果であるといわれています。

お釈迦様のような悟り開くための修行の仕方も自ずと違ってきたようです。

大きく分けると二つ「他力本願」と「自力本願」。

「他力本願」は生きていく流れの中で、自然と悟りに近づけるように修行を積むこと。

一方の「自力本願」は、自分の力で悟りを開こうとするもので、厳しい修行を積んで、自ら悟りの境地にたどり着こうとすることです。

そういう一派の中で、とりわれ「座禅」を組むことを修行の第一に考える僧侶のことを「禅宗」と呼ぶようになっていったということだそうです。

ただひたすらに座禅を組む、座禅を組むことで精神を整え、自らの姿を省み、その結果として悟りへとたどり着こうとするものです。

その中で生まれたのが「禅語」だそうです。

禅語には、生きるヒントが託されています。

禅では、ムダなこと、余計なことをそぎ落とすことが大切で、つまり「シンプル」に考え、生きることが大切だと説いています。

「禅語」に託されているシンプルな生き方、少し学んでみたいと思っています。

2012年5月24日木曜日

AISAS

以前、顧客の購買行動をパターン化した「マーケティング・モデル」=「AIDMA」のことを書きました。

「AIDMA」とは、商品を知り、購買欲求が高まって、最終的に買うまでのストーリーを描くモデルです。

①Attention(気付き)
②Interest(興味)
③Desire(欲望)
④Memory(記憶)
⑤Action(購買行動)

しかし、「マーケティング・モデル」も時代とともに変化しています。

知識社会時代と言われる現代では、インターネット行動を視野に入れた新しい「マーケティング・モデル」が必要とされています。

興味を持った商品をインターネットで検索し、気に入った商品をSNSで他の人と共有するところまで、視野に入れる必要性があるということです。

そこで生まれたモデルが「AISAS」。

①Attention(気付き)
②Interest(興味)
③Search(検索)
④Action(購買行動)
⑤Share(共有)

大量消費を前提とした工業社会を前提とした「AIDMA」から、知識社会、量から質へと変化する社会に対応する「AISAS」モデル。

時代に合った「マーケティング・モデル」とは、顧客の感情や行動のステップの上に成り立ちます。

急速に変化し続けるマーケットに対する、社会や人の行動の変化を捉えることの大切さを感じます。




2012年5月23日水曜日

ギャップ

「マーケティングは心理学」といわれます。

顧客の心を先読みして、顧客自身さえも気づいていないニーズを探り当てるのが、マーケティングの目的だという人もいます。

この目的を達成する為には何が必要なのか?

顧客の心をすべて知ることができれば、どんなサービスや商品を提供してもバカ売れするはずです。

ところが、世の中そう甘くはありません。

自信をもって世に出したサービス、商品が売れないということはよくあるものです。

つまり、顧客の心と売る側、提供する側の心の間には大きなギャップがあるということなのです。

こうした「ギャップ」を分析する際に使う手法が「ギャップ分析」。

近江商人の言葉に「売り手良し、買い手良し、社会良し」(三方良し)というものがありますが、まさにそれぞれの思いが重なり合ったとき、「ギャップ」が埋まるということでしょうね。

ギャップ分析を行う上での肝は、ありふれた言い方ですが、「顧客の、社会の心になりきろうとすること」なのでしょうね。

2012年5月22日火曜日

心に潜む「4つの虫」

現在は激しい競争社会です。小学校から大学まではテストの結果で優劣がつけられ、社会に出てからは仕事の成果で優劣がつけられます。

この競争はますます激化する方向にあり、現在では「勝ち組」「負け組」の間の格差がますます拡大する傾向にあります。

このために、他人をライバル視して、そのライバルを憎んだり、羨んだり、劣等感を感じて大きなストレスを感じる人が増えています。

しかし、本当に戦わなくてはならないのは他人ではなく、自分自身です。

人の心には、「ネガティブメッセージ」を届ける「4つの虫」が潜むと言います。

1.怠け虫・・・・努力を停止させようとする虫
2.欲望の虫・・・人生の道を外させようとする虫
3.感情の虫・・・人間関係を崩させようとする虫
4.弱気の虫・・・チャレンジを止めようとする虫

人生に勝利する為の戦いとは「自分との戦い」です。

自分の心のうちにある「本当に戦うべき相手」である4つの虫。

日頃の生活で少し意識すると、違った自分が見えるかもしれません。

2012年5月21日月曜日

エシカル消費

「エシカル」とは、「倫理的」「道徳上」という意味です。

エシカル消費とは...
「環境や社会に配慮した工程・流通で製造された商品を選択し、そうでないものを選択しない」という消費活動である。(wikipedia)


端的に言うと、「社会的正義にかなった消費」という意味です。


東日本大震災以降の調査によると、15歳以上の人口の76.4%が寄付をおこなっており、また、内閣府の調査でも「何か社会のために役に立ちたい」と考える人は69%もいるという結果になっている。


ちなみに、バブルが始まった1986年の調査では、47%だった訳ですから、随分と増えているのがわかる。


社会貢献については、どちらかというと「感情的」なものが行動に表れるものです。


ですから、消費についても社会貢献による消費の拡大がどれくらい伸びているのかは、実際のところはっきりと数値化されていなかったようですが、大手自動車メーカー子会社のマーケティング調査会社の市場調査結果によると、市場では、「寄付型の商品」や「フェアトレード商品の購入欲」が伸びており、「エシカル」という言葉の認識や概念の実施・共感を行動に表している消費者は増えていると言います。


東日本大震災後、社会貢献に関する国民の関心は、高まる一方でしたが、一向に進まない復興や社会保障と税の一体化の議論の中、現在は地球温暖化対策同様やや停滞状態であることは否めないと感じています。


ビジネスにおける社会貢献については、まだまだ感情論で議論されることが多いのですが、今後、国民の思いが「エシカル」へと広がり、「社会的正義にかなった消費」に変わる時代がすぐそこに来ているように感じるのは私だけではないと思います。



2012年5月20日日曜日

シンプルに生きるコツ

書物から学ぶ事は多いものです。

年間を通してそれなりの数の書籍を読んでいますが、ちょっと前までは啓蒙・啓発本がほとんどを占めていましたが、最近は、専門書の方が断然多くなって来ました。

そのような中でも、仕事モード全開のウィークデーにはビジネス誌、専門書を読み、週末にはどちらかというとほんわりとした書籍を読むようにしています。

「ほんわり」とした本として目に留まったのが、曹洞宗徳雄山建功寺、ご住職「枡野俊明」氏著「禅の言葉〜シンプルに生きるコツ〜」です。

「シンプルに生きるコツ」
①幸せ
②人とのつながり
③働くこと
④悩みをほどく
⑤社会と向き合う
⑥シンプルに生きる

の六章で構成されています。

禅では、余計なことをそぎ落とし、シンプルに考え、生きることが大切と説いています。

何事も「シンプル」に考えることは、元来の理屈に通じるという側面もあると考えます。

または、物事の原点に返る意味でもあるとも考えます。

「心の中を真っ白にして、“禅語”と向き合う。」

シンプルな生き方のコツ、コピーにあるように「心がスーッと晴れる」本です。

内容については、また後日...

2012年5月19日土曜日

大河ドラマ

毎回楽しみに拝見している、NHK大河ドラマ。

だが、今回の「平清盛」は視聴率が低迷し大変ピンチのようです。

今月、5月13日までの平均視聴率は、わずか13.9%。 

過去最低の「春の波涛」(日本初の女優川上貞奴をモデルとした、明治・大正の文化と男女の愛情を描いたドラマ)の最低記録に迫る勢いです。

大河ドラマの視聴率と言えば、前々回の福山雅治主演の「竜馬伝」の爆発的人気が記憶に新しいのですが、この視聴率、社会的背景に大きく影響を受ける様な気がします。

何と言っても、人気なのは「戦国武将」や「明治維新」に活躍した実在の人物を題材にしたものだと思います。

私自身、今でもCSの大河ドラマ再放送では「徳川家康」「豊臣秀吉「織田信長」のような戦国ヒーローものを何回も観ます。

今回の「平清盛」も時代として余りにも遠いのか、どこかの知事さんが批判したように画面が汚いからなのか、どうも盛り上がって来ません。

先の見えない現代において、時代を打ち破り新しい時代を切り開いた「ヒーローもの」が人気あるのはわかる様な気がします。

「秀吉」「おんな太閤記」は何度観ても、娯楽というより「学び」に繋がります。

これからの大河ドラマはどのように変化するのか楽しみですが、朝の連ドラとの差別化が気になるところです、

ストリー性もそうですが、デジタル化や高性能テレビの登場で、画像の鮮明差にも大きな影響を受ける昨今のテレビ業界ですが、何か新しい革命を期待したいものです。

取りあえず、「がんばれ!清盛」という感想です。

2012年5月18日金曜日

起業家が陥る「失敗の法則」

昨今、「起業」を進めるイベント啓発が、自治体を中心に盛んに行われています。

私自身、「社会起業家」の養成のイベントに参加させてもらったことが何度かあります。

起業家に必要なこととは何なのでしょうか?

「雇われてる」と「雇う」では、思考や価値観、行動原理が全く違うものです。

起業するということはどういうことか、その意味とそこに掛かる責任の度合いと、突き詰め方が違うということです。

近年は、起業する為のハードルが低くなった半面、失敗しているケースが非常に多くなっているようです。

どうも、起業には“失敗の法則”といものがあるようです。

1.自分の実力や能力を過信する。
2.世間の評判や他人の影響を受ける。
3.「起業」と「事業」を混同する。
4.事業計画や市場調査にこだわる。
5.思い入れが強く、市場を読み誤る。
6.過去の成功体験にしがみつく。
7.会社の常識が社会の常識と思いこむ。
出所:「起業のワナ」渡辺仁著

起業をする際に夢描いた事業計画、起業後は誤算の連続です。

そうならない為には、「己の器を見極め、自己過信しない」ことが大切なようです。

2012年5月17日木曜日

「ワイルドだろう!」

ピン芸人として今一番注目を浴びているのが、「~だぜぇ~」「ワイルドだろう!」のフレーズが大ウケの「スギちゃん」。

一方、「一発屋」とか「今年消える芸人」にもあげられているスギちゃんですから、芸人の世界も大変な世界です。

ところで、本日の話題「ワイルドだろう!」。

無理やりくっつける話題ですが、「ワイルドだろう!」=「自我自賛」の話です。

そもそも人の自己評価は、客観的な評価よりも高いものになると言われます。

よくある自己評価に関するアンケートでは、平均点よりも約20%高い評価を記すという結果もあるようです。

また、勉強の成績や仕事の業績がいま一つのという人に限って、「俺って~だろう!」となるようです。

では、なぜ自分を過大評価する状態になるのか?

あるコラムではこうありました。

「パフォーマンスがいま一つという厳しい現実は動かないものだから、本人は内心面白くない。そしてそんな不振が続けば滅入ってしまい、果ては自我崩壊に陥る可能性もある。それを防ぐためには自分が秀でた点を探し出しては、ことさらに自我自賛したり虚勢を張ったりして、自尊心を底上げするしかありません。もしくは、自分を正当化するため、周囲をこき下ろすしかない。」

そして、極論してしまえば、能力の無い人、周りから嫌われている人ほど、自己過大評価のレベルアップはされるということのようです。

他人よりも優れているといった勝手な思い込みがあり、慢心があると、仕事でも何でも成長は止まり、自己と周囲との評価のギャップが生じます。

それを補おうと更に自己過大評価を駆使して、自我自賛に走ることは、まさに「負のスパイラル」です。

何より、自我自賛タイプの人は、往々にして努力を怠る傾向があるということです。

「~だろう!」は、お笑いのフレーズだけにしていただき、謙虚に努力した方が良さそうですね。

2012年5月16日水曜日

オリエンテーリング

本日は、4月1日付けで入社した新入社員とインターンシップ生へのオリエンテーリングです。

配属以来約1か月、各グループでのオリエンテーリングを終え、最後は当職の担当となります。

私が最初に話させてもらうのは「会社の辞め方」です。

折角、何かの縁があって当社に入ったわけですから、社会人として、企業人として立派な人間となっていただきたい。

なぜ「会社の辞め方」を最初に話すかというと...

生きていく中で、あれもこれもやりたいことはたくさんあります。しかし、人生は意外と短いものです。

何かに向かって成長を続けることは大変ですが、そこに「生きがい」があると思います。

しかし、成長の過程では、必ず苦難が訪れます。

そんなときに、「現実からただ逃げるだけ」では何の変化もありません。

よしんば、その瞬間は逃れられたとしても、すぐ同じことがやってきます。

解決しなければ、同じことが繰り返されます。

転職や退職も同じです。

「何かを求める」行動でなければいけません。

現代社会では、自分自身で「人生をデザイン」できなければなりません。

これからオリエンテーリングですが、私自身、新しい仲間とコミュニケーションすることがとても楽しみです。

私自身も新しい発見があるかも...


[告知]
2012NEW環境展に出展いたします!
来る2012年5月22日(火)~25日(金)東京ビックサイトで開催される

アジア最大級の環境ビジネス専門展「2012NEW環境展」に当社も出展いたします。

http://www.nippo.co.jp/n-expo012/index.htm

当社は産業廃棄物処理をはじめ分別からリサイクルまでの一貫したサービスの提供、

環境を軸にCSR及びブランドコンサルティングに至るまで専門コンサルティングを行っております。

展示会では、従来の廃棄物処理に加え、廃棄物から創出される「新しい価値」を

ご紹介いたします。
是非、お立ち寄りください!
場所 東1ホール A101
東京ビックサイトへのアクセス

http://www.nippo.co.jp/n-expo012/access.htm






2012年5月15日火曜日

話下手を強みに変える

話すことだけが対話ではありません。

「言葉のいらない対話術」もあるのです。

以前、「アクティブ・リスニング」について書かせてもらったことがありますが、「私は話が苦手で」とか「相手の話にどのように返していいかわからない。」とい人には、積極的に相手の話を聞くという“対話術”があるのです。

そうです、「聞き上手」です。

話が苦手な人は、相手に話してもらうようにすることが大切です。

相手の表情や仕草をしっかりと観察することによって、格段にコミュニケーション能力は向上するのです。

聞き上手になる5つの術
1.アゴを合わせて聞く
2.発言はそのままオウム返し
3.声のトーンを合わせる
4.姿勢や座り方もまねる
5.沈黙時に3秒は我慢

相手が「話をちゃんと聞いてくれた」と感じることは、「信頼」につながります。

聞き上手になるということは、話し上手になる奥義かもしれません。

日本人はコミュニケーションをはかるのが苦手な民族と言われますが、逆に日本には「阿吽(あうん)の呼吸」というものがあります。

言葉以外の手段も時には必要かもしれませんね。

しかし、企業内ではそうもいきませんね。

特に、経営層はキチンと自分の思いを相手に伝えられないと...

2012年5月14日月曜日

母の日

5月13日(日曜日)は、「母の日」て゜した。

各地で母の日にちなんだイベント等が開催されました。

皆さんはどのようにして母の日を過ごされましたか?

私の母は、郷里熊本で暮らしています。

18歳のときに国もとを離れて、上京しましたので、もうかれこれ30年も離れて暮らしているわけです。

月日の経つのは早いものですが、なんとなく、18歳で離れてから時が止まっているように思える部分もあります。

小学生から野球漬けの毎日でしたから、親子の想い出といっても野球に関する想い出しかありません。

今でも、高校野球で甲子園に行った時の話は、懐かしそうに母は話します。

熊本県予選の間は、我が家でエースの曽我は暮らしていましたので、食事のこと、体調管理のこと、ベンチに入れない後輩の面倒などなど、母が一手に引き受けて応援してくれました。

チームの皆から愛された母親でした。

その証拠に、同級生や後輩の結婚式には、私の名前ではなく母の名前で自宅に招待状が届いていたようですから...

そんな母とプロ野球に入団するとき、これから上京という際に空港で母に話したことを、お互いに今でも覚えています。

「お袋、これまで有難うな。これからはお袋はお袋の人生、俺は俺の人生を精一杯生きて行こう。」

この言葉に母親はショックだったようです。

今でも、空港ではこのシーンを思い出すので、暗くなってからの便で横浜に帰らないで欲しいと言います。

女で一つで育ててくれた母親に「もう、俺のために我慢しなくていいから好きに生きてくれ。」と思って言ったつもりですが、母は辛かったようです。

そんな母も、現在は、仲の良い姉妹、親戚、友人と楽しく暮らしてくれています。

孫の剣道の試合も観ることができ、たまに帰郷すると「今は本当に幸せ」と言ってくれます。

東京のお母さんと同様、私を支えてくれた大切な方々の一人である母、とにかく健康いてください。

そして、孫が結婚し家庭を持ちひ孫の顔を見てやってください。

「いつも本当にありがとう」

2012年5月13日日曜日

仕事を任せられる人とは

仕事を任せられる人とは、どのようなひとでしょうか?

仕事を任せる場合とは...

・自分に時間がない
・任せる相手のスキルをはかる
・任せることによって成長を促す

では、仕事を任せられる人は...

・自分の考えが理解できている人
・手法はどうあれ、必ずおさめてくれる人
・任せた相手の仕事の結果に、自分自身「責任が取れる」と感じれる人

要は、仕事を任せられる人とは、「常に上司目線」で考える人ということです。

2012年5月12日土曜日

素直に謝る

「間違った指示をしちゃった」

部下がいる方なら一つや二つの経験があると思います。

このような場合、皆さんは「謝る派」ですか「謝らない派」ですか?

私は、どちらかというと「謝る派」です。

「謝らない派」の方に対する私の意見は今回省きまして、「謝る派」の私の意見を少し述べます。

よく「名選手、名監督にあらず」という言葉がありますが、優秀なプレーヤーだった上司ほど、または自分が優秀だと思っている上司ほど部下を見下し、部下の方も近寄りがたく感じてしまいがちです。

心のどこかで、部下を小馬鹿にしている。

これは、極々ありふれた感覚です。

反対に、いつも部下ととのコミュニケーションを大切にし、分け隔てることなく接している上司は、部下の長所や強みが見えて来ます。

人間誰しも長所があるものです。

自分とタイプが似ていると◎で、異なるタイプだと×と決めつける人もいます。

重要なのは、相手を部下を「尊敬」できるかどうかです。

まだ、実績はなくても、いいものを持っている部下はたくさんいます。

その部下から学ぶこともあるはずです。

上司も部下も、信頼関係の基盤は「尊敬」です。

尊敬があれば「素直に謝る」ことが出来ます。

「謝る」ことでさらに信頼関係は強くなれると思うのです。

2012年5月11日金曜日

困った上司の典型例

「うちの上司は困ったもんだ」と思わせる典型的なタイプ

1.指示はすべてメール。でも結局何でそれをやって欲しいか説明がない」
2.相談してもアドバイスではなく“批判”だけを返す。問題解決ゼロ。
3.提案は優しく聞いてくれるけど、何一つ上に通してくれない。
4.過去の成功体験に凝り固まってわからないことを現場に聞けない。
5.大口顧客は男の若手に振り、女性管理職には事務仕事を強要。
6.ネットサーフィンと電話の盗み聞きで部下の仕事の成果だけを横取り。
7.たまに部下の客先に同行すれば、「オレ、今日何を話すんだっけ」
8.何を相談しても「とりあえず、現場100回行け」と昭和の根性論。

どうですか?

「あなたとは働きたくない」と思わせる典型的にタイプのようですよ。

問題があると逃げ、部下と向き合わない「昭和上司」の体たらく、「下はちゃーんと見てます。」

by 平成部下

2012年5月10日木曜日

マネージャーからリーダーへ

当社の組織でいう、マネージャーを束ねる役割を担う「執行役員」。

新年度から3人の新執行役員が加わり、5人の執行役員が5つの部門の長として、その責任と権限を担うことになりました。

仕事には2つの側面があります。

一つが、今ある仕組みや組織を、より効率的に効果的に回すこと。

もう一つが、企業家精神を発揮してビジョンと戦略を描き、組織を新たなステージへと導くこと。

前者は「マネジメント」の意味、後者は「リーダーシップ」の意味です。

リーダーシップ=戦略であり、戦略を作り動かす人こそが、まさにリーダーだと言うことです。

マネージャーとリーダーは、ある意味正反対の役割を担うものです。

マネージャーの仕事は、今ある仕組みを守り、それを最も効率的に回すことです。

マネージャーには問題の原因を細かく分析し対策を講じ、組織がうまく動くように調整することが求められます。

それに対して、リーダーの仕事は、今ある仕組みを変革し、組織をビジョンに導いていくプロジェクトを遂行することです。

リーダーには、細かな事に囚われずに、大胆なビジョンや戦略を描くことが求められます。

正反対と言いましたが、リーダーも以前はマネージャー。マネージャーから脱皮してリーダーになるものです。

つまり、マネージャーとしての能力の上にリーダーとしての新たな能力を開発し、成長すべきなのです。

しかし、リーダーを部門の長だけに頼るのは間違いだと思います。

組織のあらゆる階層でリーダーシップを取れる人が必要になります。

「縁の下の力持ち」的なリーダーがいてもいいのです。

リーダーを定義するとしたら「ビジョンと戦略描き」「組織のベクトルを合わせて」「メンバーのモチベーションを高め」「ビジョンを実現する」人となる。

現代社会では「人」を動かすことは大変難しい事です。

しかし、人を「歯車」ではなく「人」として動かす以上、このことは避けては通れません。

むしろ、人を動かす難しさを楽しむという余裕をもってことにあたってもらいたいものです。

2012年5月9日水曜日

気持ちの切り替え

みなさんは、気持ちの切り替えが必要なときに、どういう手法で切り替えていますか?

「時間が経つのを待つ」「気晴らしに出かける」「散歩をする」「酒を飲む」「衝動買いをする」...

人それぞれ様々な切り替え方があると思います。

私が好きなのは「スイッチ・ルーム」です。

「スイッチ・ルーム?」

私の「スイッチ・ルーム」はトイレです。

トイレで用を足しながら、新聞や本を読みながら時を過ごす。

「スイッチ・ルーム」とは有り難い場所です。

気持ちを切り替えることは大切です。

何でも同じ状態は続きません。

雨が降り続くことはなく、必ずあがります。

夜がくれば必ず朝が来ます。

冬が過ぎたら春が来て、そして夏がやってきます。

そう信じることで、今日を笑顔で過ごせるのでしょうね。

2012年5月8日火曜日

Mr.バタフライへ

現役時代と別れを告げる時は、誰でも来ます。

しかし、意外と別れができない、引きずり続けるアスリートは多いものてす。

そして、「引きずり続けるアスリート」のほとんどが、「こんなはずじゃなかった」という思いが頭から離れません。

「あの時に怪我しなかったら」「あの時に、あいつがいなければゲームに出れたのに」
「監督に、コーチに嫌われたから」

こんな風に、過去の自分に決別できないアスリートはたくさんいます。

私の場合、とにかく周りに恵まれていました。

野球とはまったく違う世界へと踏み入れた時の、「自分の情けなさ」に嫌気がさしたものです。

「なぜ、自分ばかり苦労をしなくてはならないのだろう?」
「俺は、社会のことを何も知らない」「社会では通用しない」

最初に教えてもらった仕事は「郵便の出し方」でした。

29歳の時です。

20歳ぐらいの女性社員に「藤枝さん、いいですかぁ、郵便はこうやって出すんですよ。」

情けなかった。

しかし、恩人の一言で私は変わりました。

「藤枝、良かったなぁ。何も知らないことがわかったんだから、後は覚えるだけだな。」

私は、この一言で「過去を悔やんでも仕方が無い。前に進むだけだ」と決めました。

私は、良い意味で「しようがないじゃん」という言葉が好きです。

どうのこうの言っても、どんなお金持ちでも、「一秒前には戻れないのです。」

「昔はこうだった」「こんなはずじゃない」とかという思いよりも、今の自分をスタートラインだと捉え、そこからどれだけ成長できるかを考えるべきです。

話しの半分が昔の話しになったら、もう終末に向かっていると思っても間違いありません。

私の周りの大先輩達も、現在から未来のことを語る方は元気です。

「本当なら」「本来なら」ではないのです。

今が、これからが大切です。

「目標が、その日その日を支配する!!」

これは、名将横浜高校渡辺監督の言葉です。

目標がない人生は、起こったことに対する「恨み節」しか生みません。

目標を目指しダメだったら「しょうがないじゃん」。

次の目標に向かうのです。

Mr.バタフライが聞きたかった、「アスリートの体力衰え」についての答えとは大分離れましたが、過去との決別とはこのようなものです。

「あなたは水泳を学びましたか?」という問いに対する答えと「あなたは水泳で“何を”学びましたか?」という答えの差を追求してみて下さい。

今の仕事に必ず役立つことがあるはずですよ。

2012年5月7日月曜日

忠誠心について

社長は「忠誠心ある社員」を好みます。

私も同じです。

会社に対して、最大限尽くしてくれることを望みます。

しかし、この「忠誠」について、否定的な反応を見せる人もいます。

ある種の「社内政治」と結びつけて歪んだ見方をしてしまう人です。

「忠誠」について、「会社で生き残るためのしたたかさ」「昇進のためのごますり」などと否定的な見方を助長させ、拒否反応を示すのです。

この歪んだ否定的な見方をさせる最大の問題点は、忠誠の意味を「上司個人の好き嫌いを満足させる行為」と思い込んでいる点です。

忠誠の本質とは、個人を満足させることではなく、「慣れから脱皮できない自分の限界を破る」ところにあるのです。

プロ野球などでのヒーローインタビューの場面を思い出して下さい。

「ファンの声援が背中を押してくれました。」

これはまさに、「ファンへの忠誠」です。

「○○投手が頑張っていたので、何とか報いたかった。」
「連敗が続いていたので、勝利に貢献したかった。」

これも「チームやチームメイトへの忠誠」です。

企業でも同じです。

忠誠心のない社員、つまり会社と自分を気持ちの上で分けている人は、与えられた枠の限界を越えられない。

「会社は会社、自分は自分、上司は上司で自分は自分」というだけで成長しようとするのは、とてつもなく大変なことです。

この枠の中に閉じこもっているときは、自分見方だけにしがみつき、何でもかんでも「これまでのやり方」で通そうとする。

「いつものやり方」は創意的な自己啓発に決定的な弊害になります。

「忠誠心」とは、自分のやり方を時には見つめ直し、上司のやり方、上司が求めるレベルの結果を出すために、上司の視点・立場になることです。

決して「イエスマン」を好む訳ではありません。

「Iam...」・・・「覚悟を決めた自分の主張」は「忠誠心」の上に成り立つものです。


2012年5月6日日曜日

予算管理について

当社の新年度が5月1日からスタートしました。

新年度に先ず私がやることが、「新年度事業計画」を示すことです。

もちろん「新年度収支予算」についても示す訳ですが、「予算管理制度」と「経営戦略全体」を同様にくくって統制しようとすると、その弊害はとてつもなく大きなものになります。


「経営戦略」とは会社全体を変えるものです。

ですから経営戦略を含んだ「予算編成」が大切なのです。

「ぐりぐりと絞りに絞った、数値だけの予算編成」では用を足しません。


「予算」と「その答え合わせ(モニタリング)」は経営において大変重要なことです。

知らないうちに赤字になっていたり、資金繰りが行き詰まったりしていたら、会社の存続自体が危うくなる。

しかし「予算」という結果だけを管理すれば良いというものではないことを肝に命じておくべきです。


「社長、言っている事と、やっている事が違うじゃないですか!!」と思っている社員は、私の話しが全く理解できていないのです。


「予算管理」という、上から下に向けて「ぐりぐり絞られる」と思っている社員がいたら、私は本当に残念に思う。

予算管理について、キチンと理解してことに当たって欲しい。

では、「予算」という結果ばかりを管理すると、どのような「大きな弊害」があるか示します。

☆有能な社員を「答え合わせ」という“作業”ですり減らすこと!!
☆事業部門の「時間」と「エネルギー」をいたずらに浪費することだ!!
☆長期的な成長を阻害する可能性が大だ!!
☆変化への対応を難しくすることだ!!
☆原因と結果の因果関係がわかりにくいことだ!!
☆経営者が高すぎる目標値を設定しがちなことだ!!

どうですか?

これだけの「大きな弊害」をもたらす「予算管理」。

それでも、やらなければならない意味がわかりますか?

2012年5月5日土曜日

変化する「PDCA」

「Plan(計画を立てる)」「Do(実行する)」「Check(結果を見る)」「Action(対策を立てる)」
この4つの頭文字で「PDCA」。

強い会社は、この「PDCA」のサイクルが上手く回っているものです。

しかし、「PDCA」を強化すると言うと、みんな暗い顔になる。

なぜなら、「PDCA」の強化と言うと、完璧で精密な計画立案、詳細な報告書の作成、未達要因の分析(責任回避)、現場丸投げ、言い訳づくりというネガティブイメージが頭を過るからです。

しかし、この暗いイメージの「PDCA」は、旧態以前20世紀型「PDCA」です。

現代の様な、めまぐるしく変化するビジネスシーンにおいては、この「PDCA」のサイクルも変化・変革しなくてはなりません。

では、どのような変化・変革が必要なのでしょうか?

「Plan」では、精密な計画を作るのではなく、明確なビジョンを示す。詳細な行動ら指示するのではなく、軌道修正に必要となるビジョンを描くべきです。

「Do」では、合意したビジョンの実現に向けて現場の各部門が自主的に動く。個別のやるべきこと(To Do)などは、現場感に欠ける本部が指示してもうまくいかない。現場が主体的に考え行動すべきなのです。

「Check」で確認するのは、ビジョンの到達度合いだ。細かな一挙手一投足を監視するのではなく、今現在どの地点にいるのか、このまま進んで目標に到達できるかを確認するのです。

「Action」では、対策を練る。Checkしてみると、うまくいっていないところか必ずあります。どうすべきかについて、社内で知恵を出し合うのです。

暗い顔をせずに「明るく、元気になるPDCA」の中で、最も軽くていいのが、「Check」です。

「Check」とは、答え合わせのようなものてす。この答え合わせに時間を費やしている時間が多い企業ほど業績は悪いものです。

本来、最も時間を費やすべきなのは「Action」です。

PDCAがうまく回っている会社では、「Do」で自分自身で仕事を受け持ったり、「Action」で一緒に考える事に時間を使うようになります。

同じ「PDCA」を強化するといっても「管理強化のPDCA」と「明るく元気になるPDCA」とはこんなに違うものです。

しかし、これはある低度「PDCA」について社員の理解が得られている場合の話しです。

本当に意味が解っていて「暗い顔」をしているのか?

単に「また何かやらなくてはならないの?」と思っているのか?

ここら辺のハードルを越えられない間は、「答え合わせの時間」はいつまでも長くなるのは必然のことです。

「自走するPDCA」=「明るく元気になるPDCA」






2012年5月4日金曜日

習慣のグレードアップ

ここ数年の傾向では「自己啓発本ランキング」の上位に位置するのが「習慣」についての書籍です。

どんな大富豪でも、そうでない人でも、平等に与えられる時間が一日24時間です。

その24時間をいかに過ごすか?

どのような価値観を持って生きて行くか?

このことについて、現代人は真剣に考えるようになったのです。

日々凄まじいスピードで変化するビジネス環境にどのように対応していくか?

人生、半生、10年、5年、1年、半年、月、週、一日、一時間での過ごし方が、人生において何を意味するのかを考えるようになって来たのです。

ある調査では、「習慣」を身につけようと考えている人は「自己啓発本」を読み、既に身につけている人は「専門書」を読むとありました。

ここでの「習慣」とは「身につけたい」と思っている、入り口の話しです。

では「習慣のグレードアップ」を考えている人に、もっとも効果的な考えは何か?

『慣れとの決別』です。

日々書いている、日報、報告書...

提出する、メールで送るといったことが目的ではないはずです。

内容を伝えること、自分自身の一日、仕事を振り返ること、上司や同僚に提案・意見すること...

いつのタイミングで提出すべきか、相手はどの時間帯に確認するのか、この点を考えただけでもその“プロセス”は変化するものです。

「慣れとの決別」

「習慣のグレードアップ」の手法、今すぐにでも始められるものです。

2012年5月3日木曜日

稟議書をしっかりと書け!!

「稟議書」ななぜ書くのか?

簡単にいうと答えは2つ。

一つ目は「自分のやりたい事を承認してもらう」
もう一つは「自分を守るため」

「自分のやりたい事を承認してもらう」とは...

自分のまたは自分のグループが今後進めたいこと、進める為に必要な人、もの、金、時間、情報を得る為に、自分の想い、考えを承認者に伝えることです。

次に「自分を守るため」とは...

組織の中において、一番問題になるのは「暴走」です。
だれも知らなかった、だれも認めていなかったものに対して、会社の信用を失墜する出来事、社員や社外の方々の生命に関わる様な事件、その他様々なステークホルダーに危害を与える様なことが生じた場合の責任の所在について、企業は常に保全しなくてはなりません。
自分の責任だけでは済まされないのです。

自分の仕事に対して、「こうあるべきだ!」「こうすれば、企業、社員は成長するはずだ!!」
という確信とプライドがあるのならは、稟議書に力が入るはずです。

しかし、「力強い稟議書」を見た事がない!!

余談ですが、私が野球を止めた後、一般の会社に入社した時の一番最初の先生は「過去の稟議書」でした。

運良く総務部に配属されましたので、倉庫に山のように眠る稟議書を年度別にたくさん見る事が出来ました。

何年もの稟議書を見ていると、何月にはこのような行事があって、採用、研修、昇格、始末書、顛末所に至まで...

本当に勉強になりました。

現在だと、社内コンプライアンスとか個人情報とか配慮しなくてなりませんが、過去の先輩達の勢いや心意気が書面にキチンと表れていたことを今でも覚えています。

「稟議書一枚きちんと書けないようでは、会社員失格!!」

極々当然のことです。


2012年5月2日水曜日

情報記憶の有効な方法

人は情報の90%以上を視覚から得ていると言われています。

人はただ話しを聞いただけでは、記憶として残りにくいのです。

そこで、情報を記憶させるための有効な方法とは?

読む・・・・・・・・・約10%
聞く・・・・・・・・・約20%
見る・・・・・・・・・約30%
見ながら聞く・・・・・約50%

また、これ以上の記憶力を上げる為には

話す・・・・・・・・・約70%
話しながら行う・・・・約90%

自分で得た情報を「人に伝える」「実際に行動する」が必要のようです。

情報記憶の完璧な状態とは「自分のものになっている」ということなのでしょうね。


2012年5月1日火曜日

退社時間についての考えの重要性

退社時間については、個人にしても企業としても大変重要な意味をもつのです。

 個人的には、退社時間に対するこだわりや「上手い付き合い方」が、社員一人一人のベストな心身を保てるコツであり、企業的には、業務の効率が創意的な仕事、企業間競争にもつながるものです。 

どちらにしても、「残業」というキーワードと「退社時間」は切っても切り離せないものです。 企業がアグレッシブに動いている場合や、停滞期や下降期を脱しようとしているには残業は多くなるものです。 

また、新規事業を進めている場合は予想していたよりも、ずっとエネルギーを使うのも私の経験上間違いありません。

 個人的には、多くの時間を企業に捧げるという意味で犠牲を強いられる場合もあるが、それだけ会社が良い方向に向かっている兆しだとも考えられる。

 激しいビジネス戦争が繰り広げられている現代において、この「退社時間」と上手く付き合って行くのは至難の業かもしれません。

 重要なのは、「会社の成長」と「自分の成長」の相関性をどのように考えるかです。 

「プライベートな時間の余裕よりは、会社の成長に意味がある」と考える人、価値観が受け入れられる人には、企業側も金銭的な報酬や他の成果で応えるべきです。

 しかし、これが受け入れられない場合には、選択肢が限られてきます。 「自分の人生にとっては退社後の時間が本当に重要だ」「どうしても残業に耐えられない」というのであれば、思い切って転職することも必要だと考えます。

 私自身は、「退社時間は定時」「残業はしない」が原則の考え方を持っています。

 しかし、「そうは言いながらも...」というのが現実。 

現実を直視した場合、本日書いた様な考え方ということです。

 要は、退社時間というのは、会社の方向性と個人のメリットをきっちりと分ける基準が大切だということです。 

企業と個人は決して敵対することが基本ではありませんが、意外と互いに追求する欲求が異なる事が多いのも現実です。 

だからこそ、残業については自分の立場をはっきりとしておく事が必要なのです。

 もちろん、自身の仕事の段取り悪すぎて、就業時間内に仕事を終える事ができないという人は論外ですが...