2011年10月31日月曜日

熱湯経営

大和ハウス工業株式会社 代表取締役会長 樋口武男氏著「熱湯経営」の中に、「成功する人の十二カ条」と「失敗する人の十二カ条」というものがありましたのでご紹介します。

「成功する人の十二カ条」
一、人間的成長を求め続ける
二、自信と誇りを持つ
三、常に明確な目標を志向
四、他人の幸福に役立ちたい
五、良い自己訓練を習慣化
六、失敗も成功につなげる
七、今ここに100%全力投球
八、自己投資を続ける
九、何事も信じ行動する
十、時間を有効に活用
十一、できる方法を考える
十二、可能性に挑戦し続ける
 
「失敗する人の十二カ条」
一、現状に甘えて逃げる
二、愚痴っぽく言い訳ばかりする
三、目標が漠然としている
四、自分が傷つくことは回避
五、気まぐれで場当たり的
六、失敗を恐れて何もしない
七、どんどん先延ばしにする
八、途中で投げ出す
九、不信感で行動できず
十、時間を主体的に創らない
十一、できない理由が先に出る
十二、不可能だ無理だと考える

樋口氏は、2001年に大和ハウス工業の社長に就任してすぐに、社内に蔓延する大組織病に気づき“ぬるま湯”の対局にある「熱湯経営」を宣言しました。

その中には、「仕事のスピード感」も盛り込んであり、「スピードこそが最大のサービス」とも述べておられます。

「仕方なくやっているうちは、効率は絶対に上がらない」

「志や目標を明確にして仕事意欲を駆り立てることが大切」だと主張されています。

そして、「考えておきましょう」は“禁句”。

この言葉を見ても、仕事のスピード感を重視されていることが良く分かります。

高い志をもって、会社にいるだけの「人在」、いるだけで会社に害を与える「人罪」にならないようにしなくてはなりません。

目の前の仕事、例えば「電話は鳴ったら一回で取る」といった当たり前のことをきちんとやる「凡事徹底」を心掛けることだけでも仕事のスピードはかなり早くなるのです。

2011年10月30日日曜日

渋滞学

渋滞はなぜ発生するのか?

このことについて、研究されている教授の話を紹介します。

そもそもどうして渋滞は起こるか?

渋滞には「ボトルネック渋滞」と「自然渋滞」の二種類があります。

前者は、事故や工事といった明確な原因により流れが止まるものです。

後者は、それぞれのクルマが車間距離を取らないことによって発生します。

車間距離が詰まると、前のクルマが少し減速しただけでその影響を大きく受けてしまい。

ブレーキをより踏み込むことになる。その後に続くクルマも次々と減速して、気がつけば長い渋滞が起こってしまう。

実は日本の渋滞の約7割はこり自然渋滞のようです。

この渋滞学、面白いのはこの後の論理。

渋滞学を仕事に当てはめてみた考えです。

前者の「ボトルネック渋滞」は、会社で言えば「なかなかハンコを捺さない上司がいて、書類が上に上がらない。」状況で、こちらの解消方法はシンプルです。

「ボトルネック」を取り除けば良いだけ。

一方の「自然渋滞」を仕事に例えると、「予定を詰め込みすぎたために、ある作業が少し遅れると、次の作業、そのまた次の作業と遅れがドンドン増幅してしまう」現象です。

逆に「車間距離に余裕があれば」前のクルマが減速しても急ブレーキを掛けずに済む。

仕事のスケジュールも、「決めた時間仕事をしたら、決めた時間休憩を取る」というように、仕事と仕事の合間をあらかじめ空けておけばいいとう考え方です。

そうすれば、一つの仕事が遅れても、予備的な時間があるから後ろの仕事にに響かないのです。

そして、一番の解決策は...

「常に一定のスピードで走り続けることで、“流れ”を止めずにすむ。」

このことが結果的に短時間で目的地に着けるということのようです。

渋滞も仕事においても、なんでも「闇雲にスピードを上げる」ことではなく「安定的な流れをつくる」ことが大切だということですね。

2011年10月29日土曜日

任せられない仕事

「自分が休んだら、誰がこの仕事をするの?」

でも、案外「任されない仕事」って少ないと思います。

日頃から、自分の仕事について周囲のスタッフに話したり。手伝ってもらったりしておけば、たいがいの仕事は引き継げます。

そもそも、自分だけしかできない仕事を作ることは、休みが取れないとか、イライラしたりと良いことではありません。

誰も手伝えない仕事だと、残業しなければならなくなり、処理も遅れる。結果として社にも貢献できません。

更に言えば、周囲の人がその仕事を体験するチャンスを奪っているのです。

現在のマネージャーに求められるものは、多岐にわたります。

いくら成績が良くても、部下の残業の多いマネージャーは評価されないという企業も増えてきました。

ですから、仕事の効率化を真剣に取り組むのです。

「任せられない仕事」が多い部下のマネージャーと、「任せられる仕事」が多いマネージャー。

イコール、「仕事が早い」チームとマネージャーという応えになりますね。

2011年10月28日金曜日

なめてはいけない「男のお肌の手入れ」

女性のお肌の曲がり角は25歳というのが定説です。

では、男のお肌の曲がり角は何歳なのでしょうか?

諸説ありますが、30代後半からお肌の衰えを感じる人が多いようです。

顔全体の“ハリ”を保っているのは、「表情筋」と言われますが、年をとると、この表情筋が緩みます。何もしないと目尻が下がり、頬や口元も垂れ下がります。

その結果、老け顔になっていくのです。

表情筋を鍛えることは、お肌にハリが生まれ若々しさを保つことができるようです。

さて、今回のテーマ「お肌の手入れ」ですが、キモとなるのは「水分」のようです。

年をとるということは「水分を失うこと」なのです。

人生の中で、最も瑞々しいのは赤ちゃんのとき。体内組織の約80%が水分です。これが成人時には60%、晩年には50%を切るまでに落ち込むようです。

この加齢による脱水が如実に現れるのが、他でもない顔の肌なのです。

乾燥し、ツヤを失い、バサバサ感が出て「枯れている」というイメージを相手に与えてしまうのです。

ですから、一般的に35歳を過ぎる頃から、水分補給用のローションと保湿性のあるクリームを付けた方がいいのです。

朝の洗顔後、お風呂上がりに習慣づけるとし自然とお肌の手入れが出来てきます。

このタイミングが肌の皮脂が洗い流されて、最も保湿成分が失われている時なので、一番いいタイミングなのです。

さて、「経営者の肌ツヤが悪いと、会社の印象まで悪くなる」と言われます。

経営者は会社の顔です。

経営者だけではなく、組織のリーダーがしょぼくれたイメージでは部下の士気も高まりません。

こうして考えると「お肌の手入れはビジネスマンのたしなみ」に辿り着くようです。

スキンケアを生活の習慣に取り入れ、お肌のツヤとハリをビジネスに活かしましょう!

2011年10月27日木曜日

論的思考を鍛えるトレーニング

物事を、的確に素早く判断する為には「論理的思考」と「直感力」の二つが必要のようです。

「論理的思考」とは
・情報を整理して考える
・段階を追って物事を考える

「直感力」とは
・考える大よその方向性を決める
・「仮説を立てる

では、論理的思考を養うためにはどのようなトレーニング方法があるのでしょうか?

例えば、日頃目にする経済ニュースは格好の教材のようです。

一つの例題として「原油価格高騰」というニュース

☆原油価格が上がる

ガソリンや灯油などのエネルギーの値段が上がる

ビニールハウスの燃料費が高くなり、イチゴなどの果物の値段が上がる。
また、ケーキを包む包装資材の値段も上がる

ケーキの値段が上がる

☆原油価格が上がる

バイオエタノール燃料の価値が高まり、原料であるトウモロコシの値段が上がる

トウモロコシの人気が高まり、農家が小麦からトウモロコシへの転作が進む

小麦の生産量が減り、小麦の値段が上がる

ケーキの値段が上がる

どうですか、「原油価格高騰」というニュースが、結果として「ケーキの値段が上がる」という論理の展開です。

このような、トレーニングを日々していれば、仕事の場でも自然と論理的思考をするようになるという例でした。

2011年10月26日水曜日

1分で決まってしまう、あなたの評価

「1分で大切なことを伝える技術」がベストセラーになりました。

これは何を意味しているのでしようか?

“時間”というのは、現代のビジネスにおいてもっとも重要な資源と言われています。

ダラダラ話すということは、周りの人の貴重な資源を無用に奪うことになります。これは重大なマナー違反となります。

私たちは今、人類が体験したことのない「大量情報」に囲まれています。

そのため、「情報を一瞬で切り捨てる」ということを日々習慣化しているのです。

例えば、テレビ番組が面白いか?つまらないか?を判断するのは一瞬ですね。

ビジネスの場面でも同様に、「つまらない」と思われれば。即座に却下されてしまう。

このように、「できる人か、そうでないか」「使えるか、使えないか」といった評価は、いまや一瞬で決まってしまうという論理です。

ですから、「1分で大切なことを伝える技術」が必要と著者は述べています。

ビジネスで何か新しいことを始めようと思ったら、決裁権をもっている上司にゴーサインを出してもらうことが不可欠ですが、そうした人はほとんどの場合“多忙な人”なのです。

説得するなら「最初の1分が勝負」。ここで興味をひけなければ、説得はおろか、話をまともに聞いてもらうことも出来ないのです。

「大切なことを1分にまとめて話す」トレーニングは、現代のビジネスパーソンにとってとても重要なことのようですね。

2011年10月25日火曜日

もっとも権威ある賞

現在、米国MLBはワールドシリーズの真っただ中です。

今年は、元巨人上原投手、元日ハム建山投手も所属する「テキサス・レンジャース」と「セントルイス・カージナルス」が戦っています。

残念ながら、日本人の両投手は登録から漏れ、ベンチでの応援となっています。

さて、この季節私が必ず話題にするのが、ワールドシリーズのMVPよりも権威ある賞といわれる『ロベルト・クレメンテ賞』の受賞についてです。

今年もその発表と授賞式が10月20日に行われました。

今年の受賞者は、松坂投手も在籍するボストン・レッドソックスの主砲「デービット・オルティス内野手」です。

このロベルト・クレメンテ賞は、社会・地域活動に貢献した選手というものではなく、すぐれた成績を上げた上での社会貢献活動に対する功績を讃えています。

ちなみに、今シーズンのオルティス内野手の成績は、打率3割9厘、29本塁打、96打点。残念ながらレッドソックスのポストシーズン進出は叶いませんでしたが、素晴らしい成績です。

そして、オルティス内野手の社会活動は、2005年に子供の心臓病手術の為の基金を創設し、故郷のドミニカ共和国や、米国、ハイチの子供の為の医療行為の援助を行っています。

今年も同基金に10万ドルを寄付し、様々な機会を通じて募金の呼びかけを行いました。

1971年にコミッショナー賞として制定された同賞ですが、殿堂入り選手「ロベルト・クレメンテ」が1972年に故郷ニカラグワ大地震の救援活動に向かう途中で悲運の最期を遂げた事を受けて、1973年から名称が変更されたものです。

まさに「国民のヒーロー」である多くのアスリート。自身のパフォーマンスでファンの夢と希望を与えるだけではなく、「自分の存在意義」を十分に理解して、「社会に対する責任」を果たしている姿に心から尊敬致します。

来期の大活躍を心から祈念いたします。

*今年のワールドシリーズで大活躍中のカージナルス「アルバート・プホルス内野手」も、2008年に同賞を受賞しています。
身内にダウン症児がいることもあり、2005年にダウン症児とその家族の生活を支援するための基金を設立し、現在もその活動を継続しています。

2011年10月24日月曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」⑥

6.イノベーションの意味は「技術革新」だけではない
☆イノベーションとは「売上や利益を生み出すこと」

イノベーションを辞書てせ調べると
①「新製品の開発、新生産方法の導入、新市場の開拓、新原料、新資源の開発、新組織の形態などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念」
②「技術革新」の意に用いる
とある。

ここで言う“イノベーション”とは...
「新しい経済価値(売上や利益)を生み出す行為」

もし、現在おこなっているビジネスが、衰退期に入っているとすれば
「そもそも、この事業やサービスに“市場性があるのか?”」を問わなくてはなりません。

そして、答えが「NO」であれば、ビジネス定義を再考(イノベーション)するか、そのビジネスから撤退する必要がある。

ここ数日間、「自らの人生を切り開く準備はできているか?」「会社・市場・お客様とは?」について、仕事を進めていくための「本質」を自分なりに述べてきました。

当社の社員に伝えたい、この仕事をする為の「心構え」と「会社の存在意義」。

ここが理解できなければ、次に行わなければならない「戦略」「目標管理」「組織マネジメント」「変革し続ける仕組みづくり」へと船出はできません。

きれいな花を咲かせようとしても、根が腐っていたら丈分な茎もつぼみも育ちません。

千里の道も一歩からなのです。

先ずは、当社の「スタンダード」をしっかりと理解することです。

2011年10月23日日曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」⑤

5.4人のお客様への対応とは「4人お客様の視点から考える」こと
☆市場調査だけが“マーケティング”ではない
マーケティング=市場調査と想像しますが、市場調査はあくまでもマーケティングの一手法です。

「マーケティング=“お客様から事業全体を見る思考の方法”」

間違ったマーケティング解釈の例

例)「商品が良いのに売れない」と嘆くのは間違いです。「売れないのは“商品が悪い”から」です。

会社とお客様では「良い商品」「良いサービス」の定義が違うことを知るべきです。

当社で言えば、会社にとって「良い商品」は、“リサイクル性”“リサイクルの質”ですが、お客様にとっての“良い”は...

・使い勝手の良さ
・価格
・他社との違い

なのです。

だから、「良さ」の食い違いをなくす為に、ビジネスは社外(お客様視点)から見ることが大切なのです。

☆「〜のはず」「〜のつもり」「〜のふり」をやめる!
社内では「売れるはず」「素晴らしい商品のつもり」「市場やお客様のことは自分たちが一番知っているふり」が通用します。

しかし、“売れ行き状況”、“シェア”、“利益や生産性”という「お客様的物差し」で測れば、実態が見え、思い込みが通用しなくなります。

2011年10月22日土曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」④

4.変化はつねに現場から起きる
☆変化の兆しをつかむ
社内のデータは、すべて過去の成果をまとめたものです。

しかも、すでに誰かの判断が加わり、その内容が取捨選択されているのです。

しかし、本当に必要な情報は「これから起ころうとしている変化の兆し」です。

“兆し”は、定性的な情報です。

まだ、測定できる段階までに達していないので、“五感”しかありません。

その為に必要なことは...

「現場に出て、よく見て(観察して)、よく聴いて(調査して)、感じること」です。

☆「現実」と「事実」は違うことを知っておく
例)月が三日月や半月に見えるのは錯覚ではなく「現実」です。しかし、「事実」ではありません。月は丸いのが「事実」なのです。

例)売上げが悪いのは「結果」であり、「原因」ではありません。

*まわで起きていることが「現象」「現実」か「事実」かを見極めることが大事なのです。
常に市場の観察と体系的な学習を行う習慣が必要です。

2011年10月21日金曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」③

3.会社は「4人のお客様」が支えている
☆「本当のお客様」を知る
経営者は「会社=自分自身」であり、事業発展そのものがモチベーションになります。

しかし、事業を支えてくれるステークホルダー4人のお客様には、それぞれに対応が必要となってきます。

では、4人のお客様とは?

(1)顧客
当社の商品・サービスを買ってくれるお客様

(2)社員
社員も立派なお客様です。社員は「労働市場」から調達しています。
「企業は人なり」いいますが、実際にその言葉を実践している企業は少ないのです。
人が商品・サービスを生み出し、お客様ほ引きつけ、売上げと利益をもたらしてくれます。
ですから、優秀な人材が入社し、一生懸命に働いてくれる“仕組み”を作らなければなりません。

(3)お取引先
取引先でもっとも大切なのが、資金についての対応です。
資金は安全で収益性が高い。
資金はより魅力的な投資先に行きたがります。
ですから、金融機関に自社の魅力をタイムリーに正直に説明することが大切なのです。

(4)地域・行政
当社を認知してくれるお客様の対応は、廃棄物処理施設としての生命線です。
なぜなら、「社会に必要な施設ではあるが、同時に迷惑施設」でもあるからです。
地域の皆様やライセンスを許認可化する行政から認知されなくては、事業してスタートラインに立つことすらできません。
そして、「単なる社会に必要な施設」ではなく「地域に必要とされるコミュニティ」になる必要性があるのです。

*社員から見たお客様は“会社”です。
会社はあなたの「能力を買ってくれるお客様」です。そのお客様にあなたを高く買ってもらうために、どの分野でどのように貢献すればよいと考えますか?

2011年10月20日木曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」②

2.会社の目的は「お客様を満足させる」こと
☆会社の目的は「利益」だけではない
人が生きて行く上で、“水”“空気”“食料”は欠かせないものですが、水、空気、食料が「生きる目的」にはなりますか?
必要だけど、生きる目的にはならないはずです。
会社における“利益”も同様です。

利益は必要ですが、会社の目的は利益だけではありません。

昨日話したように、会社とは社会に貢献するしくみです。

ですから、社会に貢献することが目的にならなければなりません。

会社が衰退する原因の多くが、その本質を忘れて「利益の最大化」ばかりを目指して“内向きの発想”になるからと言われています。

多くの人が「会社は営利組織」と言います。これは大きな間違いで、社会に害を与えます。
利益だけにフォーカスすると「儲かっている会社」と「儲かっていない会社」の二種類しかありません。

儲かっているかどうかだけの測りだと、会社の存在意義を社会に示すことはできません。

しかし、「地球環境保全や地球温暖化防止のために必要な廃棄物の資源化を社会に提供する会社」「地域の衛生を保全するために必要な施設を提供する会社」とすると、会社の存在意義が明らかになります。

このように「誰に、何を提供するか?」がビジネスの目的です。

☆「売るしくみ」「使わせるしくみ」ではなく「売れるしくみ」「使ってくれるしくみ」をつくる
会社の活動はすべて「市場ニーズ」「お客様ニーズ」からスタートします。
「会社は、お客様満足を提供するしくみで、お客様にとって良いことをしなくてはならない。そして、それを採算に乗せるのが経営者の仕事」です。

ですから、会社から見れば「売るしくみ」「使わせるしくみ」になりますが、お客様から見れば「売れるしくみ」「使ってくれるしくみ」となります。

そうした意味では、お客様を満足させるという理想は「会社が販売提供しようとしなくても“売れる”“使ってくれる”しくみ」を確立することとなります。

では、「満足いただくお客様」「本当のお客様」とは?

2011年10月19日水曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」①

1.会社は利益を出さなければ意味がない!
決して「利益主義」に走れと言っているのでない。
現在の我が国でも“財源確保”の議論が盛んにされています。
国の運営は税金でまかなっています。所得税や消費税の大部分は、会社の利益や雇用・売上げが源泉となっています。

つまり、会社がなければ国は成り立たないのです。

だから、会社は“富”を生み出さなくてはならないのです。

富を生み出す会社が、『社会に貢献できる』といえるのです。
・社会が求める商品・サービスを提供すること
・成果として“利益”を出し続けること

この二つが最大の『社会貢献』といえると考えます。

松下幸之助氏曰く
「赤字は罪だ!」

「会社は社会的資本(人・もの・金・時間)を使っているのだから、利益で社会に還元しなければならない。」(会社の役割の定義)

このように考えると、会社の利益を生み出す能力を増大、少なくても維持することが出来なければ、会社経営は失敗したことになる。

2011年10月18日火曜日

伝えたいこと「自らの人生を切り開く準備はできているか?」その③

3.今こそ「仕事の本質」を学ぶとき
☆「現在」と「将来」の両方の利益を追う
「現在だけなんとか切り抜けられれば将来を犠牲にしてもよい」というものではなく、また、その逆でもありません。
現在の利益を確保しながら、将来の利益にも配慮することは、大変難しくバランスをとるのは大変なことです。
困ったことに、将来への“投資”(設備投資、研究費、人材の教育)は、効果が数年後になるにも関わらず費用は今期から計上されます。
会社が存続するために、「明日の為の費用を今日使う」のです。
しかし、だからといって「今期は赤字でもいい」とはなりません。

このように、「相反することを、バランスをとりながら行う」のが“経営”です。

その為の“原理・原則”が「仕事の本質」なのです。

*判断に困ったときもトラブルに見舞われたとき、立ち返るべき“原理・原則”があれば、正しい判断ができる。

2011年10月17日月曜日

伝えたいこと「自らの人生を切り開く準備はできているか?」その②

2.一歩踏み出す勇気をもつ!
☆「上から20%」の人間を目指す。
世の中、圧倒的に多いのは“普通の人”です。ということは、他の人と同じようなことをしていたら、その他大勢の中に埋没してしまいます。
*パレートの法則・・・「売り上げの80%は全従業員のうち20%が生み出し、残りの80%の従業員は20%の売り上げしか生み出していない。」
この法則を更に細分化すると・・・「優秀な人20%」「普通の人60%」「仕事が出来ない人20%」
現在の日本の厳しい経営環境の中でも、“上位20%”、今後もっと厳しい状況が進めば“10%”に入れる様に努力しなくてはならない。
「自分の雇用は、自分で守らなければならない!」

☆赤信号、みんなで渡れば...まとめて轢かれるだけ
「自分で自分のみを守る術」「生存競争の中での“餌”の取り方」この二つを我々は教育されてきたでしょうか?
リストラ、派遣切りなど、現在の日本の雇用に関する現状は大変厳しいものですが、今までは国や他人に助けを求められたが、既に「当たり前」と言われていたこと「永久既得権」など無くなりつつあります。
ですから、みんなで赤信号を渡っていると、まとめて轢き殺されてしまいます。

☆自己主張をしっかりと持つ
優れた人は、若い頃から自分の“信念”や“意見”をもっているので「自己主張」をします。
安易に妥協をしないため、上司や同僚と衝突します。だから可愛くないのです。
しかし、成功者や著名人といわれた人たちは、得てして「変わり者」「生意気」と思われていました。
この様な、ネガティブメッセージに負けていたのでは一流にはなれません。
「みにくいアヒルの子」であるべきです。

2011年10月16日日曜日

伝えたいこと「自らの人生を切り開く準備はできているか?」その①

日頃、社内で社員に向けて話していること、伝えたいこと、理解して欲しいこと、要は「当社における仕事の本質」を連続して書いてみたいと思います。

“自らの人生を切り開く準備はできているか?”・・・その①

1.これからは「経験」と「知識」の両方が必ず求められる
☆「経験」だけでは、一流にはなれない!
・自分で経験することで得ることが出来る以上の“学習”はありません。しかし、その経験を“知識”“学問”にすることが出来なければ「知識社会」を生き残っては行けません。
そして、その知識さえも日々の業務の中で陳腐化していることを忘れてはいけません。

・過去のように知識の発達がゆっくりの時代から新しい知識が次々と生まれ、既存の知識に上書きされていることを知るべきです。だから、“学習”は学生だけのものではなく、社会に出てからも必要なのです。

・更にその学習は、「永続的な“障害学習”」が欠かせなくなるのです。

☆「科学」と「芸術」の両方を身につける
・これからの企業経営は、「科学」と「芸術」の両方が必要です。

・起こるであろう“予測”と、実際に起こったことの“結果”を科学的な要素で、分析、解析を行い次に備える。

・芸術的な要素とは、経験を通じて磨き上げられた“感性”。

*先ずは、経験を積む、そして目の前に与えられた仕事に全力で取り組む。そして、知識を学ぶ。
「無意識で行っている経験よりも、知識にもとづいて意識しながら行っている経験の方が、はるかに早く、確実に、高いレベルで身につくものです。」

2011年10月15日土曜日

いつも成功している人

「いつも成功している人」には秘密というか、共通のコツみたいなものがあると言われます。

仕事、健康、人間関係、家族のサポート...

もちろん、自分一人の実力だけで成功し続けている方はほとんどと言ってもいいぐらい、少ないものです。

誰かのサポート成り立っているのが本音のところだと思います。

では、どこが“秘密”で、どこに“コツ”があるのでしょうか?

その中の一つ...

キーワードは
「自分を尊重できるのか?」

先ずは、心の中の“自分を尊重する”ことだということです。

ことある毎に「もう一人の自分」に問いかけるということです。

「これは正しいことか?」「お前ならどうする」

自分の「直感」や「もう一人の自分への問いかけ」に対する結果に先ずは尊重するということです。

「いつも成功している人」といわれる人。また、そのように見える人。

皆さんの周りにいませんか?

決して、頑固とか、わがままといったものではなく、そのような方の話を聴くと、いつも「自分の意見や想いを尊重している。」ような感じを受けます。

2011年10月14日金曜日

最大のリスクとは?

何かを新しいことを始めようとするとき、何かにチャレンジしようとするとき、ほとんどの方が、最低限のリスクは想定して始めるものです。

自分が感じる様々な不安や心配事、社内外からの抵抗や負のメッセージ。

人間は、頭の中であれこれと考え始めると、どんどん想像を膨らます傾向があります。

しかし、我々の先人である「多くの成功者」のほとんどが、このリスクに対して次のような言葉を残しています。

『人生最大のリスクとは、リスクをとらないこと』

なんとも、深い言葉です。

「リスクを取って前に進む」

この様な先人達の提言には、心が揺さぶられます。

一方、世界的に経済的にも、社会的にも先行きが見えない現代、「前に出る」ことに関する恐怖感も同時に感じるのも致し方ありません。

そこで、必要なのは、「恐怖の素」リスクを明確にすることです。

頭の中で、ああだ!こうだ!と想像するより、紙にしっかりと書いてみることです。

リスクをとるということは、無謀に突っ込むということではありません。

考えうる限りのリスクを洗い出し、前進か?撤退か?の基準をはじめから作っておくことが重要です。

結果として、根拠のない感情論に流されることが無くなっていくのです。

2011年10月13日木曜日

お陰様で1,000回です。

御愛読いただいている皆様へ

お陰様をもちまして、昨日、開設以来1,000回目の投稿をUPさせて戴きました。

日頃は、私のつたない文章にも関わらず、御愛読いただいている皆様に心から感謝申し上げます。

当社のHPのリニューアルを機にスタートしたブログ、当初は気軽なノリで自身が見たことや体験したことを書くつもりでいましたが、月日が経つ毎に内容に変化が表れ、いつのまにか自身の学習の場へと変化してまいりました。

毎日、毎日書くことが習慣になってきた私のブログ、書くためには日々最低でも1つのことを学習するということになり、それが私自身の「学習のルーティン」となったということです。

以前、MLBロサンゼルス・エンジェルスの国際編成を担当されていた「タック川本氏」の講演を聞いた際のフレーズを思い出します。

『一日四食のすすめ』

「一日三食」という言葉はありますが、「一日四食のすすめ」とは、「もう一食摂りなさい!」ということです。。

その“もう一食”は、“学習”という栄養素のことです。

日々の仕事に追われ、なかなか時間がとれないのが現代のビジネスパーソンです。

しかし、自分の「経験則」だけでは生き残っていけない現代社会。

『一日四食のすすめ』皆様も一度考えてみて下さい。

これが機会となり、チャンスかもしれませんよ。

今後も、自分なりに様々な話題を取り入れ、楽しく書いていきたいと思います。

引き続きご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

藤枝慎治 拝

2011年10月12日水曜日

いくつになっても

最近話題の歳の差婚、歳の差恋愛。

「いくつになってもモテる人は、モテる!」

ということですね。

ちょっと気になったので調べてみました。(20代〜30代の独身OL500人を対象にした調査)

「おじさん」といわれる年齢は?

44歳〜62歳

「おじさんは恋愛の対象になるか?」

人によってはなる・・・72%

44歳〜62歳の未婚の男性、まだまだ希望が持てるデータですね。

しかし、「人によって?」とは?

“モテる人”と“モテない人”の差がここにあるようです。

おじさんになってもモテる人とモテない人の差は次の4つの点に集約されるようです。
1.外見
2.出会い
3.女性とのコミュニケーション能力
4.文化・教養

「ダメだ」なんて思わないで下さい。この4点の差、これらは生まれつきの能力や才能というより、後天的な本人の努力や習慣で大きく差がつくものなんです。

46歳の私も、いよいよ「おじさん」にどっぷりと浸かってまいりました。

モテる人とモテない人の差、どうも“恋愛”だけではなく、今やどの分野でも活躍する女性ですから、“ビジネス”の世界でも同じ様に思えてしかたがありませんが...

2011年10月11日火曜日

報・連・相のマナー⑥

「報・連・相のマナー」もいよいよラストです。

今まで話した「報・連・相のマナー」の5つ。

少し振り替えつてみましょう!

・質問は最後まで聞いてから、聞かれる前に自分から
・「できません」ではなく代案を
・報告は上司の仕事が立て込んでないときに
・まず結論から
・「連絡」は多めでいい

どうでしたか? それでは、ラストのマナーです。

「自分なりの答えを用意してから相談を」

自分にとっては「くだらいないこと」に思えても、実は重要な問題を含んでいるかもしれません。

とくに新入社員や、異動してきたばかりのときなど、慣れないうちは、ドンドン相談しましょう。

ただし、いつもでたっても自分で判断できず、いちいち相談を持ちかけるようでは困ります。

仕事に慣れてきたら、何をどうするのがいちばんいい方法なのか、よく考えてみましょう。

それでも迷ったときは相談しますが、その場合は、自分なりのアイデアも用意すること。

上司に「君の考えはどうなのか?」と聞かれたときに、すぐ応えられるようにしておくべきです。

社会人のマナーには様々なものがあります。

「言葉のマナー」
「挨拶のマナー」
「会話のマナー」
「電話のマナー」
そして、「報・連・相のマナー」

他にもたくさんのマナーがあります。

マナーはイコール「常識」でもあります。

“基本中の基本”のマナーを身につけ、日常の仕事に潜む“落とし穴”にはまらぬよう、キチンとチェックしたいものです。

2011年10月10日月曜日

ストレス社会

伝達手段が肉声や文書であった時代から、テレビ、パソコン、携帯電話...を介して情報は毎日、毎日なだれ込んできます。

便利になった反面、あらゆる面で刺激が多い、刺激が強すぎる現代へと移り変わりました。

また、経済的な面においても急激に進む“格差社会”は、世界的に大きな問題を起こしています。

まさに、米国で起こっているウォール街を中心とした市民デモもその一つです。

我が国においても、決して経済的に貧しい社会ではないだろうが、「何か心貧しく」「イライラが募り」「つまらないことにこだわる」
といった“ストレスに翻弄”されています。

より個人にフォーカスされる生活の中でありながら、「他人が気になる」のに関係は希薄になっていく。

他人と同じは嫌と想いながら、自己主張も異様に大きくなる。

このように、相反することとの葛藤が、社会不安となり、行き過ぎるストレスを感じるのだろうと考える。

ですから、このような時代「自分をしっかり持っていないと、やっていけない時代」だとつくづく感じる。

先ずは情報に振り回されない事。必要か?必要ではないか?の判断ができる知恵が必要となってくる。

知恵は学習しないと得られない。

そして、他人との適切な距離感、関わり方。“自己の確立”はこの時代の大きなテーマでもある。

これは、自己主張とか自己顕示欲といったものではなく、「初志貫徹」「不動心」に近いものだと感じる。

それほどに現代社会では「精神力」「人間力」が重要となってきているのだと改めて感じる。

あまりにも多い情報に他人を、社会を、気にし過ぎるが故にに生じるストレス。

意識的に“自己の確立”を目指さないと飲み込まれてしまような気がする。

2011年10月9日日曜日

社長になったらどうする

日本の社長は、“意思決定が苦手”といわれます。

それはなぜ?

では、その課題をクリアするためにはどうしたらよいのでしょうか?

経営コンサルタントとして有名な大前研一氏は、あるコラムで次のように語っている。

「日本企業の社長が、揃いも揃って意思決定が苦手なのは、“自分が社長になったらどうするか”を考える訓練を、社長になるまでやっていないからだ」

そして、具体的なトレーニング方法について

「上司の悪口をいうのをやめて、自分が上司だったらどうするか」を考える。
あるいは、自分が社長になったつもりで、会社の問題に関して自分なりの経営判断をしてみる。

これを毎日、通勤時間を使ってやってみる。

更に、このトレーニングの材料は、自身の上司や社長ではなく、新聞を読んで気になる会社の社長だったらどうするかを考え、その後、その会社の社長がどのような決断をしたかを照らし合わせて検証する。

結果が違った場合、なぜ違ったのか、どちらがすぐれた意思決定だったかを自分で検討してみる。

氏は、このように「自分が社長だったらどうするか?」を考えるトレーニングをしていないから「意思決定が苦手」なのだと指摘している。

だから、役員の御注進に惑わされ続け、あげくの果てに「目をつぶってエイヤで決めてしまう」という内容でした。

会社の大小によって幾分中身は違いますが、社長の仕事は「意思決定」といってもいいのです。

「意思決定」のためのトレーニング、改めて考えさせられるコラムの内容でした。

2011年10月8日土曜日

GO GREEN GO!!

バーニーズニューヨーク様、カーボンフリーコンサルティング様と当社が展開する「東日本大震災チャリティイベント」

『GO GREEN GO』が前回の春のイベントに引き続きスタートしました。(平成23年10月7日〜11月30日まで)

バーニーズニューヨーク様が、お客様から下取りした衣類をリペア&リフォームできるものは当社が提携する美大生グループが手を加え、イベントや展示会等で販売致します。

その販売収益は、東日本大震災の復興支援プロジェクト「CHALLENGE TO CHANGE JAPAN」へと寄付されます。

また、リペア&リフォームできないものに関しては、当社においてリサイクル処理され化石燃料の代替え燃料(フラフ燃料)として、製紙会社様のボイラーで利用され地球温暖化防止対策の一助となります。

本プロジェクトは、多くの企業組織のご協力を得て成り立っており、全体をコーディネートしていただいたカーボンフリーコンサルティング様、バーニーズニューヨーク様、武蔵美大をはじめたくさんの美術大生の皆さん、アウトドアフィットネス協会様、そして、不要になった衣類を提供していただくバーニーズニューヨーク様のお客様...

組織が組織を呼び、人が人を呼ぶ本プロジェクト。

まさに何かと何かの「結びつき」を実現するプロジェクトとなりました。

詳細については当社HPのトピックス、バーニーズニューヨーク様各店に本プロジェクトのポスター等掲載してございます。

今後ともご協力宜しくお願い申し上げます。

2011年10月7日金曜日

戦略的CSR講座

8月22日に開設いたしました『ブルーエコノミー研究所」www.blueeconomy.jp/

本日、第一回目の講座「戦略的CSR講座」(全4回)を開催致しました。

第一回目の講座では、〜CSRレポートを創りながら経営戦略を見つめる〜と題して、当社とお取り引きの深い企業様を中心に開催をスタート致しました。

内容に関しましては、以下の4つの講座を月一回のペースで展開して参ります。
1.基礎講座
2.CSR会計導入基礎講座
3.CSR調達と活動例
4.CSRレポート制作講座 

講師は、当研究所中西武志所長が務めます。

今後も順次、『ブルーエコノミー研究所』についてご報告いたします。
詳細につきましては、HP等をご参照戴けますと幸甚です。

企業の競争力がハードの時代からよりソフトの時代へと移り変わる中、この課題とどのように企業は向き合うべきなのか?

すべての「ステークホルダー」から“共感”を得る事ができる企業とは?

企業を育てるというこは、人を育てると言うこと、より人間の内側にフォーカスした「戦略的CSR」とは?

今後の『ブルーエコノミー研究所』の活動にご注目ください。

2011年10月6日木曜日

もはや通用しない!

もはや“自社の利益”を優先した営業トークは通用しない時代です。

お取引先の社員になったつもりで、“提案”ができなければ、相手の懐に飛び込むことはできません。

そこで、相手の懐に飛び込む“営業フレーズ”とは何か?

①会いたかった相手に熱意と感激を伝える
「仕事をお会いする『口実』に使ってしまいました。」

②多忙な相手と次ぎなる再会を促す
「もっと、お話がしたいですね。」

③本音をさらけ出して人間関係を固める
「今日はつい本気になってしまいました。」

④忠告やアドバイスをうまく伝える
「お互いの為に、あえて言わせて下さい。」

⑤貸し借りのプレッシャーを消す
「喜んでいただければ、それで十分です。」

一昔前の営業マンが、自社の商品やサービスの良い点を説明するだけの営業マンだったのに対して、これからの営業マンは、事前に入念なお取引先の情報を収集し、そして“仮説”を立てて、お取引先が抱える問題を解決できる提案ができる営業マンでなくてはなりません。

ですから、「お取引先の社員」になったつもりで提案しなくてはなりません。

2011年10月5日水曜日

報・連・相のマナー⑤

「連絡」は多めでいい

「報告」と「連絡」は似ていますが、「連絡」というのは。言い換えれば「中間報告」と言えるかもしれません。

例えば、明日に迫った納期に間に合いそうにないとき、その状況について上司に伝えるのが「連絡」です。

そして、間に合わなかったときに伝えるのが「報告」です。

こまめに「連絡」することで、小さなトラブルを未然に防いだり、大きなトラブルに広がらないような方法を考えられるのですから、「連絡」は密にするようにするべきです。

特に新しい仕事や、重要な案件を抱えているときは、「ちょっと多めかな?」と思うくらい「連絡」を入れた方が良いのです。

チームで仕事を進めているときは、メンバーそれぞれがどんな状況にあるのか、しっかりと「連絡」を取り合う事が更に重要になります。

2011年10月4日火曜日

「自己実現」と「社会貢献」

3.11の東日本大震災後、仕事の内容に関して、「他人や社会への貢献」や「自己実現」といった部分が重視されるようになり、大きな変化が見えてきました。

これについては、震災後数カ月後に行った様々な調査結果からも明らかであり、高収入や昇進、出世などへの関心の低下と会い交える結果となっています。

例えば、JTBモチベーションズの5月中旬に1,000人を対象に行った調査「社会に貢献する仕事をしたい」という回答が、2010年12月の調査と比較して二倍以上に増えており、また役職が高いほどこうした意識は強いという結果が発表されました。

他の調査でも、仕事に対しするモチベーションの源泉として「社会や他人への貢献」を挙げた割合が以前の調査より約2.6倍、「仕事自体の面白さ」を挙げる人が1.5倍となっています。

「仕事観」や「働き方」についての考え方は、震災直後は「安全・安心」に大きく触れていましたが、その後この傾向は弱まりつつも、その中で「家族や家庭志向」「社会貢献志向」、社会に役に立つことの「自己実現」についての考え方が維持されているといえます。

この傾向については、どこまで維持されるかはわかりませんが、少なからず震災後の国民は「自分たちの働き方」について、考えるきっかけになった事は間違いありません。

これまでの多くの人が、何を求めて働くのかをきちんと考える事もなく、会社と仕事を選び、会社に入ってからも企業が提供する肩書や待遇を自らの目標だと定めて過ごしてきた事に対する、考え方の前提に疑問視させる結果なのだと感じます。

「心の中で薄々感じていた仕事観」が一挙に顕在化したのだと思います。

高度成長期やバブル期に大震災が起きていたら、ここまでの「人間の心の内側」を見つめあうような変化は見られなかったという意見もあります。

「自己実現」という極めて個人的な欲求が、カネのため、出世のためから「社会貢献」「家庭、家族」「他人」のために役立つ仕事をしたいという欲求への変化が、今、日本の社会でゆっくりと変化しているのだろうと感じます。

変化し始めた「自己実現」に関する考え方。

今後、働く場である企業もこのことを十分に受け止め、変化する社会に対応することが必要となるのでしょう。

2011年10月3日月曜日

ユーモアのセンス

ユーモアの重要性は“脳科学”的にも証明されています。

ユーモアは、非常に高度で複雑な脳の働きによって生まれるもので、特に前頭葉の働きで、自分自身をまるで外から見ているように、客観的に見る事ができる能力だそうです。

ユーモアは、脳の若さとも関係しており、年を取って守りに入った人は、変化に抵抗を持つようになり、ユーモアもパワーダウンしてしまい、権威や地位に頼り、自分の成長に消極的になって停滞し、老化が始まるそうです。

これについては、組織についても同様なことは言えるようです。

欠点や課題などネガティブな面も、ユーモアをもって話せる雰囲気の会社は成長し、それがなければ、課題や問題点への対応を先送りしたり、問題を隠蔽しようという組織文化を生んでしまうということです。

そのようなユーモアの中でも、一番「高度」なのが「自虐ネタ」です。

「自虐ネタ」で、自分の欠点を笑いに変えられる人は、指導力や包容力が高く、女性にモテるということが科学的な研究からも分かっているようです。

他人の欠陥にも寛容で、リーダーとして信頼される要素が多いということです。

一方、自分の欠点を隠して認めがらない人は、他人の欠点も許容できず、自分の事は棚に上げて、他人に対して攻撃的である人が多いように思えます。

リーダーには、常に状況を客観的に見て問題点を直視し、改善していく力が求められます。

このプロセスをユーモアをもって取り組めない人は、問題点を見逃してしまう可能性が高く、組織を成長させる力が弱いと言われます。

ユーモアのセンスを磨いて、それを武器として上手に使う事が、今の時代のビジネスパーソンに必須ということでしょうね。

2011年10月2日日曜日

ハングリーさを求めて

日本の名言にこう記されている。

小才は“縁”に出会って“縁“に気づかず。

中才は“縁”に気づいて“縁”を活かさず。

大才は「袖摺り合う縁」をも活かす。

少しでもチャンスがあれば、猛烈にアタックし、貧欲ら自らの機会を生み出す。

日本では、「草食系」なる言葉が流行し、ハングリーさをほとんど感じさせません。

現状への不満がエネルギーへと変わり、そして、行動へと駆り立てる。

飽食社会の我が国で、「ハングリー」さを求めるのは難しいかもしれませんが、夢や希望というのは少なからずこの「ハングリー」さから生ずるものと考えます。

「現状に満足しない」からこそ、夢を描き、希望を抱くものなのです。

2011年10月1日土曜日

顧客の声

マーケティングをおこなう上で、「顧客の声」ほど効果的なものはありません。

どんなセールストークよりも、説得力のある強力なメッセージです。

しかし、声の届け方を間違うと効果は半減致します。

「あっと驚く!」
「毎日使っています。」
「これなしではいられない!」

このような「顧客の声」決して悪いものではありませんが、「人の発言」だけにフォーカスされ、「信憑性」に欠けることになりかねません。

「これを使ったらこの様になりました。」
「利用前は○○でしたが、利用後はこの様に○○が○○へと変化し、今では欠かせないものとなりました。」

後者のタイプの「顧客の声」は「ユーザー満足度」「信憑性」を感じられるものです。

いたずらに「ほめ言葉」を羅列する「顧客の声」よりも、特定の事例の報告談、経験談は「信憑性」をアピールできます。

このように「顧客の声」に限らず

『自慢するな!事実を語れ!そして面白く語れ!』が大切なのです。