2011年9月30日金曜日

相手のサインを見逃すな

お客様への訪問など商談やちょっとした雑談の際に、相手のサインを見逃さないことは重要です。

相手に自分の想いを告げる事ばかりに、集中しているとちょっとした“サイン”を見逃し、逆に「気が利かない」という印象を与えます。

本日上げる、話の切り上げ時に関する「相手のサイン」は2つ。

一つは「言葉のサイン」

「わかりました、その件につきましては、改めてご連絡致します。」

「ちょっと急いでいるもので、ゆっくりお話できなくてすみません。今度ぜひ詳しく」

「今日はわざわざ時間を取ってくれて有り難う。大したアドバイスもできなく、申し訳なかったね」

「お宅の部長に、よろしく言っといてくれよ」

このような「言葉のサイン」は話を切り上げて欲しいサインなのです。

もう一つは「態度のサイン」です。

・時計をチラチラ見る

・ペンなどの筆記用具でテーブルをコツコツ叩く

・態度がソワソワしていて、視線が泳ぎ始める

・相づちがうわの空になったり、先を促すようにせわしくなる

このような事例はよくある話です。

相手の都合を考え、相手の都合をみながら会話を上手く切り上げることは大切なのです。

「お時間いただき有難うございます。お忙しいでしょうから何時までお時間いただけますか?」とアポイントの際に事前にいただける時間をお聞きするのもひとつですね。

2011年9月29日木曜日

報・連・相のマナー④

「まず結論から」

上司への報告は、「まず結論から」先に告げます。

その上で、経過や理由を述べた方が話が分かりやすく、時間の短縮になります。

報告は事実だけを伝えるのが基本です。ただし、意見があるなら「私の意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」とたずねます。

話の最後に「私個人の考えなのですが...」と付け加える方法もあります。

聞かれてもいないのに、自分の意見を述べるのは気が引けるかもしれませんが、何の意見も持たない部下と、きちんと発言できる部下では、どちらの部下が評価が高いか、言わずと知れています。

積極的に仕事に取り組んでいる姿勢を見せられれば、良い印象がより強くなるはずです。

だからといって、むやみやたらと意見を述べるのはよくありません。

報告するときは、あくまでも事実だけを簡潔に伝えるのが基本です。

2011年9月28日水曜日

必ず損をする人

自分の損得ばかり考えている「利己主義者」は、正直者を出し抜いて一時的には得をしますが、長い目でみれば必ず損をする運命にあると言われます。

以前、あるビジネス誌に掲載されていたコラムには、この「姑息な損得勘定は必ず損をする」という仕組みを心理学的に解明していました。

その理由とは、人間社会には3つの原理が存在している。
・互恵不能原理
・暴露原理
・集団淘汰原理

「互恵不能原理」とは、自分の損得ばかりに焦点が合っている利己主義者は、「お互いさま」でなりたっている人間社会で、最終的には「嫌なやつ」として人々から村八分にされます。
よいパートナーに恵まれたり、窮地を支援者の助けで脱したりという幸運に恵まれず「互恵」が「不能」になるので、結局は損をする。

次に「暴露原理」。暴露原理とは、人間には利己主義を見分ける能力がきわめて強力に備わっているということです。利己主義者は、周囲から排除されるのを防ぐために、表面を取り繕う行動に出ます。「人の力を利用できたら得だ」と計算した相手の前では、愛想良く振るまい、「自分は良い人だ」とアピールします。
逆に「自分にとって利益が無い」と判断すると冷たい態度をとります。損得計算にもとづく見せかけの「姑息な態度」は結局は表面化しるのです。

最後の「集団淘汰原理」とは、「お互いさま」という人間社会の理屈を理解しているものは、良い人同士のグループが形成され、一つのものを与えられたら「ありがとう」と感謝し、1.5倍のものを返そうとします。
仕事の場でも、足し算、かけ算のような“相乗効果”を生み出し、そこにはよりよい人材が集まり、自然と利己主義者は淘汰されるのです。

また、自分の損得ばかりに焦点が合ってしまう人は、自分の得にならないことに対して、後先を考えずに怒りに任せて言動も行動も乱暴になるのも特徴です。

自分から遠い他人のことまで思いやる人ほど、あるいは遠い将来のことまで配慮する人ほど人望のあるリーダーになります。

この配慮できる範囲が広い「お互いさま」を理解している人ほど結局のところ『運がいい』のです。

人を騙す事件ばかりがメディアに登場すると、ここで述べたことが当てはまらないように感じますが、人間は確実に「悪者を見破る能力」を進化させているのです。

「お互いさま」という人間社会の構造を理解し、「利己主義」ではなく「利他主義」の考えで物事にあたるべきなのです。

2011年9月27日火曜日

飲み会、接待での雑談とは

飲み会や接待での雑談は、もっとも柔軟性を問われる機会でもあります。

そのためのコツとは?

飲み会や接待での雑談は、相手の素顔を知るチャンスです。

しかし、気を遣い過ぎると会話が行き詰まり、くだけ過ぎる話だと、ヒンシュクを買います。

ですから、同僚、友人との飲み会は楽しいが、上司や部下との飲み会や接待の席は気が重いと言う方も多いのです。

飲み会や接待の席で会話が続かない原因として、もっとも多いのが「話題がない」「何を話していいかわからない」というケースです。

お酒の席で大切なのは、“開放的”な話題に努めることです。そして、会話の“引き出し”を増やすことです。

また、年代や性別によって、関心の違いを意識することが会話を切り出しやすくします。

若い人が関心をもつキーワード
「未来」「希望」「理想」「夢」「愛」

中年層が関心をもつキーワード
「現実的な話」「儲け話」「住宅」「教育」

シルバー世代が関心をもつキーワード
「過去の栄光」「健康」「娯楽」

そして、男性の多くが関心をもっいるテーマ
「スポーツ」

女性は

「恋愛」「ファッション」「美容」

このようなキーワードを頭に入れて、相手に合った話題を上手に振ることです。

何よりも重要なのは、「自分が得意なテーマではなく、相手が話しやすい話題」を選ぶことです。

2011年9月26日月曜日

報・連・相のマナー③

『報告は、上司の仕事が立て込んでいないときに』

報告をするときは、上司の都合を考えて、仕事が立て込んでいる時は避けるのが、頭のいいやり方です。

そして、「○○の件なのですが、今よろしいでしょうか?」と一言たずねてから伝えましょう!

ただし、トラブルが発生した時など、緊急の用件はすぐに伝えなくてはいけません。

どうしてもすぐに報告しなければならないけれど、上司に時間的な余裕がない時は、メモで伝えておき、時間ができたときに正式に報告します。

高知の西原さん、ご丁寧なお手紙有り難うございました。

本当に嬉しかったです。

次回、お会いできることを楽しみにしております。

2011年9月25日日曜日

まかぬ種には...

「どれだけやっても芽が出ない」と、不平、不満、愚痴をこぼしても、何も変わらない。

『まかぬ種には芽は生えぬが、まいた種には芽は必ず生える。』

『それは一年後かもしれないし、五年、十年、二十年後かもしれない。』

この平凡な真理を信じて、まっすぐ努力を続ける人にこそ、道は開ける。

『悲観すな、千里の道も一歩から、いざゆかん』

何でもそんなに簡単にいくものではない。傲慢さの先に成功はないのです。

傲慢で人をないがしろにすると、組織は滅びます。

「大将には威厳がなければ、多くの人を率いていけない」

しかし、偉そうに振る舞うのは間違いである。
・相手を見下げて、権威ぶった態度をとってはいけない
・言葉を荒くしたり、ささいなことで目を怒らせたりしてはいけない
・人から注意されたならば、はねつけてはならない
・自分に非があるのに、威圧するような言い方で、ごまかしてはならない
・わがままに振る舞ってはならない

これは、秀吉の軍師“黒田如水”が息子に伝授した教訓です。

私の“教訓”でもあります。

2011年9月24日土曜日

報・連・相のマナー②

8月1日のブログの続編です。

「できません」ではなく、代案を!

上司からの指示がいくつか重なったときには、「どの仕事から優先させればいいでしょうか?」と上司に相談します。

また、スケジュールなどの都合で、どうしても指定された日時までに処理するのが難しいと自分で判断した時も上司に相談すること。

できそうもないのに、何もかも引き受けるのはよくありません。

難しい状況が分かっているなら、正直に伝えて、どうすればいいか指示をもらっておきます。

その時は、「できません」といった言い方ではなく、状況を説明して代案を提示するなどして、「いかかでしょうか?」と指示をあおいだ方がいいのです。

高知の西原さん、随分と間の開いた「報・連・相のマナー」の続編でしたがいかがですか?

大変お待たせしました。残りの続編もアップして行きますからね。

2011年9月23日金曜日

人を動かす人

「人を動かす人は」どんな話し方をしているのでしょうか?

人を動かすときに必ずついて回るのが「話し方」「伝え方」です。

そこには、3つの柱があるとよく言われます。

①ビジョン=実現したいこと
②生の情報=データや経験、知識
③ロジック=論理的な道筋

ビジョン=出来るだけ具体的に描かなくてはいけません。また、なぜ実現させるべきなのか、必然性を備えていることが大切です。

生のデータ=数字かされたデータや直接触れて体験したもの。ロジックを組み立てるために必要であり、また、実現させたいことを見つける際にも必要になるもの。

ロジック=データや知識を総動員して科学的に組み立てる。物事の変化の理由になるもので、様々な場合を想定する必要がある。

これらの3つの柱が、それぞれにお互い支え合っている。どれか1つが欠けると、途端に物事が動かなくなります。

当然、どれかが欠けている状態で人とのコミュニケーションをとっても、人は動いてくれるものではありません。

2011年9月22日木曜日

いかがでしたか?

約50日に渡りお届けした、「40代を後悔しない50のリスト」「入社1年目の教科書」。

・一生の中で40代が重要な理由
・この10年で何よりも大切なこと
・ブレイングマネージャーとして本当に必要なこと
・忙しいだけで終わらない為に工夫すること
・人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
・年相応に学ぶべきこと
・会社・社会と向かい合い続ける為に考えること

30代の延長のつもりで“失敗”してしまうのはなぜか? 仕事においてもプライベートにおいても「収穫を始める」この時期、どのように生きるべきか? 諸先輩方の後悔をから分かった人生の法則。

内容的には少し、大きな組織ならではの事例が多かったのですが、いかがでしたか?
私も先月で46歳、丁度40代の真ん中にいます。もう一度人生を見直す良い機会になりました。

一方、新人に送るメッセージ「入社1年目の教科書」では、「そうだ、そうだ」「そうだったな」と初心を思い出させてくれる内容でした。
仕事において大切な3つの原則
・頼まれたことは、必ずやりきる
・50点で構わないから早く出す。
・つまらない仕事はない

また、会社選びの3つの基準
・「何をやるか」より「誰とやるか」
・小さい組織で自分らしさを表現する
・次世代に残すことができるか

そして...
・70歳になっても学ぶ理由
・キャリアアップは人磨き
・チャンスをつかめる人となれ

いずれも、社会人の「勝負どころ」は最初の瞬間と言ってもいいと思える内容でした。

これだけ、長いスパンで一つのキーワードについてブログで書くことは初めてでしたが、自分なりに大きな収穫がありました。
やはり、本から学ぶものは大きいのです。
これからも、自分のバイブル探しを続けて行きたいなと思います。

ちなみに。最近のお気に入りは、「新装版 逆転の発想」。あの「ロケットの父」と言われた故糸川英夫氏が、40年前に予言した数々の事象が綴られた、驚愕の「天才だけが辿り着いた“成功法則”」です。

皆さんも是非読んでみて下さい。

2011年9月21日水曜日

もっと「地域社会」と付き合えばよかった

いよいよ、40代を後悔しない50のリストのゴールです。
49番目は、“サラリー以外の「生活の糧」を持つべきだった”というタイトルですが、企業によっては副業を規制しているところもありますし、私自身もこの項はいかがなものか? という疑念もありますので、割愛させていただきました。

それでは、最終項“もっと「地域社会」と付き合えばよかった”に入ります。

自分自身が地方出身者ということもあり、状況して依頼「地域社会」について特段考えたこともありませんでした。

もちろん、地域の消防団、自治会、管理組合、選挙委員などなどね地域社会の一員として最初からカウントされ、暗黙の了解的に社会に関わらなくてはならないことは理解していました。

しかし、この地域社会との関わりを縁遠いとか、うざったいものとして受け止めている人も多いかと思います。

一方、地域社会との関わりは「定年後」の仕事と思っている方も多いと思います。

前にも述べたとおり、会社以外のつながりが、人の成長や幸福感において重要であることを、多くの諸先輩方は実感し、後悔しているのです。

子育てにおいても地域社会との付き合いは様々なメリットがあります。

50代、60代でも新しい世界に飛び込むことは可能ですが、肩書きや住む世界の違いなどが邪魔をして、なかなか入り込めないという話も耳にします。

40代は、そうしたしがらみが少ないので、最後のチャンスといえるのかもしれません。

地域社会における子供の人間関係には、親子のような上下関係、友人のような左右の関係だけではなく、地域の年長者などとの「ななめの人間関係」が必要とされ、その関係が社会を生み、自分の頭でものを考え、行動する自律性を育てるといわれます。

子供は地域で生活しているわけですから、そこに親が参加していないと「子供」と「親」と「地域」と言う関係が成立しなくなります。こうしたことも諸先輩方からの知恵なのです。

地域の人間関係を感じる言葉に「さよなら」があります。子供の頃は頻繁につかっていた「さよなら」も不思議な事に「企業社会」ではほとんど使われません。

地域の人と自然にかわす「さよなら」が、地域社会の一員であるアイデンティティーであるとも言われます。

子供の行事のような身近なきっかけを利用し、地域社会に入ってみてはどうでしょうか。

自治会での活動や地域ボランティアを通じて、社外の人間関係ができ地域社会の一員としてのアイデンティティーを築くことも大切なのです。


☆入社1年目の教科書
49.何はともあれ貯蓄せよ
私は自分の息子に対して、「人間性を磨け」「健康には注意しろ」「友人を大切にしろ」というアドバイスに「貯金しろ」という言葉をアドバイスしたいと思います。
親子二代にわたる後悔をしないためにも、「貯金しろ」ということです。
貯蓄の大切さは、様々な理由がありますが、「目の前に自由に使えるお金が、数十万あれば人間の行動は変わります。」
旅行、観劇、コンサート、本の大人買い...、自分のスキルアップのための資金といった、普段なかなかできない自身への投資が可能となります。
企業に入り、企業の資金循環についての勉強と同時に、個人のお金にまつわる勉強も大切なのです。株や債券投資、住宅、学資ローンなどの知識も一通りは必要です。
そのことが、怪しい投資商品を買わされたり、騙されてお金を巻き上げられたりを防ぐ事にもなります。
生命保険、傷害保険にして、必ず身近な上司、先輩達に相談するべきです。
投資のリターンは期待できませんが、勉強する事で自分へのリターンは必ずあるのです。

50.小さな出費は年額に換算してみる
貯蓄の次は出費です。
高額商品の購入には誰もが慎重ですが、「コンビニ買い物」のように小額の買い物は「大した事ない」と安易になってしまいます。
「大した事ない」「105円だから、まあいいか」と考えないで、すべての出費を「年額に換算」してみて下さい。
ケチケチ生活ではなく、そのお金の使い方でいいのか。それだけはじっくりと考える習慣を身につける必要があると言う事です。

2011年9月20日火曜日

人事を「感情的に判断」すべきではなかった

昨日は、仕事ができる人が必ず出世するとは限らないという話をしましたが、ここではもう少し広範囲の人事について考えてみます。

現在の50代、60代の諸先輩方は、40代に限らず、人事に対する不満を少なからず抱いています。

その人事、総論から言うと「一番優れた人事は、みんなが少しづつ不満を持つ事」と言われる様に、そもそも誰もが納得する人事などないのです。

例えば「一番手冷遇説」という人事をご存知ですか?

同期トップや将来会社を背負って立つような世代でトップの人材をあえて冷遇し、ライオンの子供を崖から突き落とすようなことをして、そこから這い上がってきたら抜擢をするような通過儀礼を課すことです。

もちろん、本人も周りもそんなことは知りませんから、単に冷遇されていることにしか気付きません。

したがって、二番手、三番手が厚遇されるわけですから、プライドを傷つけられて他社に転職したり、仕事に対する情熱を失ったりするケースも出てくる訳です。

会社としては、そこを試しているのですが、そうした事実を後から知って、軽卒だったと後悔する人もいます。その後埋もれてしまう人と、反省して経営陣まで上りつめる人と真っ二つに分かれるのです。

40代は出世レースの真っ只中です。こうした人事に感情的になって判断するといろいろと問題が生じます。

一方、人材の薄い中小企業では、現有戦力の中で組織をつくり、事業を運営していかなくてはなりません。その場合は「納得性」云々ではなく、「直面する現実の中でやりくりする意外の選択肢はないのです。」

感情は表に出さず、事務的にその人事の背景や理由を聞く様に努め、「誰もが納得できる人事はない」ということを知る事で、人事異動を感情的に判断しない事です。


☆入社1年目の教科書
48.社内の人と飲みに行くな
仕事が終わってから、社内の人間にべったりするより、様々な人たちと付き合う方が成長できるものです。
「飲みニュケーション」がないと、上司や先輩とコミュニケーションが取れないということはありません。
共通の趣味や、朝早めに出社することで、コミュニケーションをはかる事も出来ます。
毎日の様に、同じ顔ぶれで飲みに行っていても、社外の人脈は広がりません。
「朝のコミュニケーション」と「夜のコミュニケーション」と使い分けるだけでも、社内外の人間関係がグンと広がります。

2011年9月19日月曜日

やはり「出世」したかった

組織の大小はあっても、社内には「派閥」と言われるものが存在するものです。

20代、30代では人ごとだった「派閥」も40代になるとグッと身近なものとなります。

自分の会社で役員までなれるか、部長にまでなれるかが決まるのは、40代までの蓄積です。

最近は、出世に興味が無いという人も増えて来ていますが、組織人として生きていくには、出世は一つの魅力です。

派閥を否定し、気取ってみても傑出した実績が伴わない限りは、冷や飯を食わされるの落ちという企業は多いものです。

おびただしい数の出世レースの中、必ずしも仕事ができる人が出世するとは限りません。

ということは、日本の組織における出世の「要件」は「仕事ができるだけではない」と言うことです。

実力がある人が出世せず、あの人が?と思う人が出世する。その不可思議のカギを握るのが「上からの“引き”」です。

その「引き」と、派閥と呼ばれるグループには密接な関係があります。

言葉は悪いですが、派閥との関係を保には「長いものには巻かれろ」的な考えが必要です。

もう一つは、企業内に起こる「不正行為」に対する「個人的判断」です。

「長いものには巻かれろ」的に、「不正行為」を行えば、一生の問題に繋がります。

出世するためには「派閥8:個人判断2」の距離感が大切なようです。


☆入社1年目の教科書
47.悩みは関係ない人に相談
新人の頃は、何かと悩むものです。解決出来そうにない悩みを一人で抱え込んでいても、良いことはありません。最悪のスパイラルに陥り、何の解決策も見出せません。
誰かに相談することで視点が変わり、解決の糸口が見つかる可能性もあります。
問題は、「誰に相談するか?」です。
私は、思い切って会社や仕事に関係ない人に相談することを勧めます。利害関係の無い人、自分とは目線の違う人、考え方の違う人の話を参考にするのです。
「いない」と言う方は、社外、年上、目線の違う人、そう言う人をもう一度見渡してみて捜して下さい。思い当たりませんか?
あなたのご両親です。
意外な観点からアドバイスをしてくれるかもしれませんよ。

2011年9月18日日曜日

「会社の価値観」を見極めるべきだった

よく「転職は35歳まで」と言われますが、実際は人によりけりです。

40代であろうが、50代であろうが、求人側の企業が求めているスキルさえ備わっていれば、年齢は関係ありません。

ましてや、上級管理職や高い専門性を求める場合は、当然40代、50代が中心となります。

しかし、実際に転職を考えるとき、30代までは、比較的に思い切ることも可能ですが、40代の転職は判断に迷うケースが多々あります。

なぜなら、40代の転職は「ステップアップ」というより、今の会社に残るかどうかと言う判断なるからです。

それは、自分の能力の問題というより、会社の価値観を見極める困難さが関係します。

後悔している人の多くは、今働いている会社、転職した新しい会社の価値観を見誤ったことを後悔しているのです。

もちろん企業の先の業績を予想することは困難てすが、「価値観」を見極めることは出来るはずです。

企業は大きく分けると2つのタイプがあります。

1つは「事業」を育てようとする企業。もう一つは「人」を育てようとする企業です。

もちろん、両社とも事業を行っているには違いないのですが、「人の扱い」が企業によってずいぶんと違うと言うことです。

「国栄えて民滅ぶ」との例えのとおり、「会社栄えて、社員やせ細る」的な企業が存在します。

勢いのある会社ですが、離職率が高く、執行役員レベルでも辞める人が多く、現場が疲弊していることも少なくありません。

また、「人を育てる」ではなく「事業を育てる」という会社の社員は「愛社精神」が薄いようです。

当社は、新入社員の雇い入れ研修では、私が受け持つ時間で「会社の辞め方」の話しをします。せっかくの何かの縁で関わりを持つ様になった訳ですから、「現実逃避型の退職ではなく」「何かを求める転職をして欲しい」とお願いします。

今では、個人の寿命の方がも企業の寿命を上回るといわれます。自分の人生を掛ける企業の「価値観」を見極めることは大変重要なのです。


☆入社1年目の教科書 
46.同期とは付き合うな
少々過激な見出しですが、同期との付き合い方は、よくよく考えた方がいいと言うことです。
同期との付き合うデメリットが、二つあります。
一つは同期同士で「比べてしまう」こと。もう一つは「内向き化」です。
前者は、「給料があいつはいくら、俺よりいくら多い」「あいつの方が上司に気に入られている」、こんな劣等感や妬みは人を小さくします。また、人と比べている間は幸福感なんか感じることはできません。
また、後者はある会社でしか通用しないスキルやロジックしか持ち合わせない人は、これからの時代について行くことはできません。居心地の良い同期とばかりの付き合いで、視線が外へ向かないのは困ります。
できるだけ、他流試合をやって下さい。
あくまでも極論ですが。

2011年9月17日土曜日

「上司の能力」を積算しておくべきだった

諸先輩方が40代における後悔として、「上司」に関することをあげています。

・不正の指示を断れなかった
・尊敬する上司に誘われ、関連会社に転出したものの、上手く行かずに清算
・ソリの合わない上司に逆らって左遷

など、その中身は千差万別で、そこには「上司を選ぶことができない現実」が反映されています。

よく、「サラリーマンは、最初についた上司で一生が決まってしまう」と言われます。上司が自身の人生に及ぼす影響の強さを表現しています。

ですが、「最初」ではなく、30代になっても40代になっても、そのときの上司によって人生は大きく左右されるのです。

そうしたリスクを回避するためには、上司の能力を積算しておく必要があります。一言で言ってしまえば、その上司が現在の組織の中でどこまで昇れる人物なのかを積算するということです。

そして、その積算の根拠となるのが「意思決定の基準」です。つまり、上司がモノを決めるときに「何を基準にするか」、「何を大切にするか」その優先順位を押さえることです。

40代になったら、この「基準」に関する察知能力を磨くことをです。

力のない上司は、この「意思決定の基準」がぶれるという共通の特徴を持つています。

逆に力のある上司に共通しているのは、「意思決定の基準が明確」なので、「ジャッジが非常に早く、なおかつ、その“意思決定の基準”を普段からメンバーに対して伝えています。

「上司の能力の積算」は、備えあれば憂い無し。これは計算ではなく、防御なのです。


☆入社1年目の教科書
45.ペース配分を把握せよ
仕事で最大のパフォーマンスを発揮するためのペースづくりは大変重要なことです。
どこに集中のピークを持って行くかというペース配分は重要でする
ペース配分を考える際に重要なのことは、「自分の最大限の力を発揮できる状態を知る」ということです。
マラソンにペース配分があるのと同じ様に、レースにおいてストーリーをつくり、どの場所で自分が一番出せるのかを考えることです。スタートダッシュなのか、中間点なのか、はたまた最終1kmなのかということです。
仕事にたいする考え方も同じです。来週の月曜日に締め切りの仕事があるとして、自分のペースを把握できていれば、現時点でこの状態だったら大丈夫、この状態だったらマズいということがわかります。
自分のペース配分、パフォーマンスの最大化の状態さえ把握しとけば、自ずと集中すべきときがわかるのです。
「本当に休んでいいのかなぁ」とか思うのは、自分の仕事のペース配分、進捗状況が把握できていないからです。自分自身をマネジメント出来ていないと言うことです。
次に最高のパフォーマンスを発揮するためにはどうしたら良いのか?を考えることです。

2011年9月16日金曜日

「親業」にもっと積極的に取り組めば良かった

親としての役割を果たすことを「親業」と言いますが、その「親業」と会社の部下やメンバーを育てることは、かなり共通点があります。

共通点が多いと言うより、もしかして全く同じなもかもしれません。

子育てにおいて、極端に言うと「管理志向型」と「放任型」、どちらの方法でと迷うのではないでしょうか?

よくあるケースが、母親が「管理志向型」、父親が「放任型」というねじれ構造によってバランスをとっているご家庭が多いようですが、諸先輩方の経験を聞くと、「管理型と放任型を使い分ける“ハイブリッド型”が多いように思えます。」

「管理型」か「放任型」、私はこの葛藤がプラス作用をすると考えています。ああでもない、こうでもないと未熟な親がいろいろと考えるから「親業」になるわけで、「お前のことは、キチンと考えている」というメッセージが子供に伝われば、それでいいのではないでしょうか?

「管理型」といっても、指示ではなく「対話」が重要です。「ああしろ」「こうしろ」と指示を出す方が楽なのですが、それだと数年、数十年後に「指示」がないと動けない人材になってしまいます。

対話を通じて、子供の方からそうしたやり方に気づかせてあげればいいのです。

これは、部下についても同じではないでしようか? 対話を重ねてやり方を考えさせるより、やり方を指示したり、命令した方がはるかに早いのです。

また「任せる」のも「親業」の大切な関門です。

部下の育成も「大丈夫だろうか?」不安になるぐらいのものを任せていかないと、うまくいったときの達成感を味わえません。「任せる」なら「見守る覚悟を決めてやらせてみる」しかありません。

このように、子育てにはたくさんのマネジメントのヒントが隠されているのです。


☆入社1年目の教科書
44.苦手な人には「惚れ力」を発揮
あるブライダル関係の方にお聞きした話しですが、「なかなか結婚できない人は、“惚れ力”を磨け」という初めて聞くユニークなフレーズがありました、
結婚相手に求める条件に固執して、あら探しばかりしてきいけない、相手のどこか良いところを探して、そこに惚れる。これが「惚れ力」です。
入社して間もない若手にとって、職場の人間関係は社会のすべてに感じられても不思議ではありません。
上司や先輩との関係がうまくいかないと、それが大きなストレスになることも考えられます。
人間関係をストレスにしない方法、それが「惚れ力」なのです。
嫌いな部分は、苦手な部分は、単なる特徴と捉えればいいのです。
「人の才能を好きになる」という力は、非常に大切な力です。会社には様々な特徴を持った人間同士が家庭よりも長い時間過ごす場所です。
だとすると、働くということは、何かを成し遂げる以上に人と人とのやり取りが大切になってくるのではないでしょうか?

2011年9月15日木曜日

「自分の世界が広がる趣味」を始めればよかった

社交的な人なら、何歳になっても新しい世界にどんどん飛び込んでいけると思いますが、そうでない人は40代までに、「仕事以外の世界とつながっていることは結構重要です。」

そのことを後悔している諸先輩方も意外と多いのです。

しかし、趣味といっても定年後の時間を有効に使うとか、セカンドライフ的なイメージ強く、新しい世界に飛び込むというのはなかなかハードルが高いものです。

無理して趣味を持とうとするなら、いっそのこと「人の趣味に乗っかる」のもありです。

趣味には、その活動自体を楽しむと言う他に、「社交」という要素も強いので、自分であれこれ探すくらいなら、友人、知人の趣味に乗っかってしまうのは便利だと思います。

気心知れた友人の紹介なら、肩肘張らずにスタートできるはずです。

私の趣味のノルディックウォーキングも親友からの勧めで始めましたが、イベント等で全く面識のない方と知り合いになれたり、またそこから新しいコミュニティが出来たりしたります。

新しい世界、要は何か新しいものをスタートする時には、「最初のハードルをどう消化するか?」と「どう続けていくか?」が重要になります。

「人の趣味の乗っかる」で、人と人の人間関係も同時に乗っかって、社交の場を広げる。

また、「自分の趣味に友人を乗っける」というのもありですよ。


☆入社1年目の教科書
43.ビジネスマンはアスリート
ビジネスパーソンが気を配るべきコンディショニングのうち、睡眠と同じ様に大切なのが「食事」です。
朝ご飯は毎日食べて下さい。
食べる時間がないのなら、15分早く寝て、15分早く起きてでも朝食は取って下さい。
それから運動です。
ランニング、自転車、ウォーキング、サーフィン...何でも結構です。
「体力を付けると思わないで、頭の中をすっきりさせる」つもりでもいいのです。
日々をリセットし、毎朝最高のコンディション職場に向かうことは、仕事に対する、自身の人生に対する心構えの表れです。
疲れて眠そうな顔をしてオフィスに入っても、最高のパフォマンスを発揮することは出来ません。
アスリートになったつもりで、コンディショニングにも時間とお金と頭を使って下さい。

2011年9月14日水曜日

「介護」について準備しておけばよかった

40代というのは、親の介護の問題がにわかに現実化する年代でもあります。

私の様に、地方出身者で首都圏で仕事をする者にとっては、人生の選択を迫られるきっかけにもなります。

ガムシャラに働いていた20代、30代は、故郷のことや親のことを省みず仕事に没頭したものですが、40代ともなるとそうは状況が許してくれません。

介護については、その人の「想い」もあるので一概には言えませんが、多くの場合が40代、50代にのしかかってくることは事実です。そのための準備をしていなかったと後悔する諸先輩方も多いのです。

介護を経験した方の経験談で、「介護の心構え」について、「犠牲者を出さない介護」というキーワードが出てきます。

どこまで、自分自身が介護するかと言うことです。もちろん、自身や親の経済状況や家族構成によって様々でしょうが、とにかく、誰かが犠牲になるなることだけは避けたいという内容のようです。

相続の問題も含めて「誰が介護するか」や「後ろめたさを断ち切り、介護のプロに任せる」というのは、場合によっては重要のようです。

とにかく、まだまだ先の話しではなく、「介護の準備」は現代社会では必須のようです。


☆入社1年目の教科書
42.休息をとることも「仕事」だ
朝の時間の使い方が注目されています。
早く起きて、誰にも邪魔されない時間にじっくりと自分の課題に取り組む。そうすれば時間は有効に使え、自身も成長が早まると言うことです。
「朝活」のことです。
私も「朝活」推進派です、早い時間帯を有効に使うと一日が充実した時間を過ごせます。
しかし、この「朝活」、チャレンジしては断念する大人があとを絶ちません。理由は簡単です。就寝時間が遅くなるから起きられないのです。
社会人には、早く寝られない理由があるものです。毎日早寝するのが無理ならば、せめて週に1回でもいいから夜9時とか10時とかに寝てみて下さい。想像以上にスッキリとした状態で翌日目が覚めます。
アスリートは、試合でのパフォーマンスを発揮する為に練習するのも仕事です。練習で最高のパフォーマンスを出すのが仕事ではありません。
我々ビジネスパーソンも本番である仕事で最高のパフォーマンス出すために、しっかりとした睡眠と休息をとるべきなのです。

2011年9月13日火曜日

年相応の「お金の使い方」を考えればよかった

数多くの成功者、失敗者、そしてそのような二元論ではなく、ビジネス人生を後悔している諸先輩方と、逆に今もなおチャレンジし続けている諸先輩方を見てきました。

その中で、「ある成功法則」に気付きました。

それは一言でいうと「結局、ケチは損をする」ということです。

20代や30代前半は、上司や先輩とさしで飲みに行った席では、ごちそうになった経験たくさんあります。

もちろん、少しだけ払わせていただいたりということもありましたが、ほとんどがおごってもらったことの方がほとんどでした。

大人数の場合は別として、なんとなく「年上が払う」的な習慣があったように思います。

そして、いつもごちそうしてくれる諸先輩が、さまざまな分野で成功しているので、「面倒見の良い先輩」=「成功者」のようなイメージをもっていました。

このように面倒見の良い人は、人から慕われ、信頼されるために多くのチャンスや情報が集まり、それを活かした結果が出たのだと言わざるを得ません。

私自身もされにあやかっている訳ではありませんが、年下との1対1の場合は「年長者が払う」ということを原則としてきました。

40代というのは、住宅ローンや子供の教育費などが重くのしかかり、自分自身への投資を削ってしまうと、50代、60代になって「自分自身ローン返済のためだけに働いて来たのか」という疑問と後悔が噴出します。

やはり、40代には40代なりのお金の使い方があるということですね。


☆入社1年目の教科書
41.宴会芸は死ぬ気でやれ
キャリアアップには自分磨きが大切です。
仕事も遊びも趣味も徹底してやる人は面白い。
忘年会や新年会、その他会社のイベントなどで、宴会芸を披露する場面が新人の間にはあるものです。
ここで言いたいのは、「宴会芸は仕事と一緒、絶対に手を抜くな」です。
たかが宴会芸と思ってはいけません。仕事が出来る人は徹底してやるものです。
宴会芸を徹底的にやる人は、周囲からの評価も高くなると思って下さい。
上司や先輩は、あなたの仕事ぶりだけを見ているのではありません。
いざと言う時に、腹をくくれるか。一度やると決めたことをやり抜く人なのか。何事にも斜に構えず本気で向き合う人なのか。
大袈裟に聞こえますが、宴会芸に取り組む姿勢を通じて、あなたのトータルな人格を見ているのです。
「歌って踊れるキャッチャー」と言われた私が言うのですから間違いありません。

2011年9月12日月曜日

「教養」を深めておけばよかった

40代でもっと勉強をしておけばよかったと、後悔しているシニアが多いことはご存知ですか?

目の前の仕事に精一杯こなしてきたものの、成長期から成熟期に変わってしまった日本では、「過去の経験があまり意味を持たなくなってしまったという実感が、そういった後悔となっているようです。

では、20代、30代の勉強と40代の勉強とでは何が違うのでしょうか?

40代に必要な勉強とは「教養」です。

40代は、テクニックよりも、「深い人間性」が求められている年齢でもあります。

自分の「人間磨きをしない人は、だんだんメッキがはがれていくものです。」

勉強に必要なものは、“時間”と“場所”。

時間と場所は自分で作り出すものです。

オンとオフを切り替える様に、仕事と勉強は専用スペースでやった方がメリハリが効くのは事実ですが、書斎であっても、カフェであっても場所にこだわらないことが重要です。

こだわると「書斎がないから勉強ができない」のような言い訳ばかりを考えます。

時間においても、ただでさえ多忙な40代、ここでも言い訳ばかり探していては、何も始まりません。

いつでもどこでも、すぐに勉強を始められる意識を持つことが何よりも大切なのです。


☆入社1年目の教科書
40.幹事とは、特権を得ること
「幹事」と言う言葉にあなたは何をイメージしますか?
面倒くさいとか、段取り上手ではないから無理とか、人望がないから無理。こんな否定的なことを思いつきませんか?
段取りは慣れです。場所の選定や、声を掛けるメンバーも幹事の裁量に一任されるものです。
普段会えなくて会いたい人にも声を掛けることが出来ます。
考えように寄っては「幹事を引き受けたことは特権を手にした様なものです。」
心配はいりません。場数を踏み、最初はぎこちなくても、配慮が足りなくても、誰でも出来る様になります。恐れないで積極的に引き受けて下さい。
「同期をまとめているのは、いつも○○さんだな」「宴会になるといつも○○さんが仕切っているな」
このような存在は、周囲から信頼を勝ち得ること、上司から信用される存在になること、段取り力が上がることです。
若手のうちは、仕事での差がなかなか付きません。人が嫌がることを積極的に引き受け、そのチャンスを死んでもやりきる人に再びチャンスが訪れます。
仕事も同じ、チャンスとフィードバックを数多くもらえるための努力を重ね、成長を加速させて下さい。
必要なのは、信頼を得ることです。

2011年9月11日日曜日

「読書の効果」をもっと活かせばよかった

読書をしなかったり、読書はしたものの、その本の中身を活かすことが出来なかったと後悔している人も少なくありません。

「中身を活かす」でお勧めしたいのが「言葉探し」です。

私も、社内で社員に対してどのような言葉で上手く伝えることが出来るか?を読書を通じて「言葉探し」することがあります。

自分を勇気づけ、奮い立たせるための言葉や、他人を元気づける言葉、わかりやすく説明するための表現やエピソード、新しいコンセプトを提案するためのインパクトのある言い回しなどです。

40代ともなると、その発する言葉は重みも違います。「その言葉によって評価が左右されてしまう事態も起こります。

人と人とを繋いでいるのは所詮コミュニケーションです。その中核にあるのが言葉ですから、日頃から言葉の収集はきちんと押さえといておきたいものです。

その場に適したフレーズが吐けるかどうかですべてが決まってしまいます。

40代には、スピーチや幹部との面談、あるいは業界紙への寄稿依頼などの機会もある訳です。

「言葉という実弾」をいつも込めていないと勝負になりませんよ。


☆入社1年目の教科書
39.叱られたら意味を見い出せ
“叱られても落ち込むな!”
そう言われてもなかなか上手くは出来ません。
納得いく叱られもありますが、納得いかない理不尽に思う叱られもあります。
そんなとき、どのようにして心の状態を良い方向に向けて行くか?
対処法はただ一つ「前向きに考える」と捉えるのです。
起きたことは仕方が無い、「起きた出来事は自分に何を教えようとしているのか?」をしっかりと考えることです。
上司や先輩に叱られて傷ついたり悲しんだりしているとき、心の中は感情に支配されます。
論理的思考が出来ず、善後策を講じることが出来ません。
注意を受けた時は、前向きに意味を見出し、冷静に改善策を打ち出すことで、社会人として成長していけるのではないでしょうか?

2011年9月10日土曜日

時間がなくてなかなか「本」が読めなかった

なかなか本を読めなかったと後悔しているシニア達にもっとも多かった理由は、「忙しくて時間がなかった」です。

本を読む読まないは当人の勝手ですが、読書によって専門性を高めようとせず、教養も広げようともしないビジネスパーソンは結局、成長しないため、若年者からは軽んじられ、同僚や上司からも深みのない人間として軽視される結末がお約束となっています。

そこで「忙しくて時間がない」と言う方にお勧めなのが「バイブル読書」です。

自分にとっての「バイブル書」をみつけてひたすら読み込むのです。多くの本を読むのも大切ですが、私たちは読んでる傍から内容を忘れて行きます。記憶に残る箇所があったり、仕事に直結するような内容に出会うチャンスはすべての本にある訳ではありません。

だからこそ「バイブル書」の出会いは大切なのです。

私も数冊のバイブル書を持っています。何回も何回も読み直しました。

読み込んでる間、自分の考え方や状況により、その本の内容に対する受け止め方が変わったり、「やはりそうだったか」と確信したりすることがあります。

一冊の本をコピー出来るほど読み込み自分のもとするという本との関わりも「忙しくて時間がない」という方にはお勧めです。


☆入社1年目の教科書
38.ミスをしたら、再発防止の仕組みを考えよ
入社して数ヶ月の間は、上司や先輩から叱責されることが必ずあるでしょう。
あなたがどんなに優秀な人でも、最初からすべて完璧に仕事をこなすことは、現実的に難しいものです。
しかし、「叱られる」という行為に対する受け止め方を間違ってはいけません。
叱られると言うことは、あなたの人間性や能力を否定している訳ではなく、仕事上のある行動が間違っているということを指摘されただけのことです。
あなたの仕事をより良くする為のフィードバックだと捉えればいいのです。
そうしないと、「なぜ叱られたか?」が分からなくなり、同じミスを繰り返すだけです。
「叱られた」ではなく「○○の間違った行為を指摘された」なのです。
上司から指摘されたことに対して、「なぜそうしてしまったか」叱責されたことを注意深く受け止め、再発防止のために何をすべきかを熟考するべきです。
そして、ミスを繰り返さない仕事の“仕組み”を作り出すことです。

2011年9月9日金曜日

もっと「役に立つ本」を読めばよかった

私たちが新しい知見を得るための方法として、代表的な2つの方法が「それを知っている人に聞く」と「本を読む」です。

もちろん、昨今ではインターネットで検索するという手法もありますが、やはり深い知識や理解を身につけるには、読書が一番手っ取り早い方法であることには変わりがありません。

ところが、読書については「良く読む」と言う人と「読まない」と言う人は完全に二極化しており、「良く読む」人にも、小説は読むけどビジネス書や専門書は読まないというという方も少なくありません。

しかし、そのまま本に触れないまま中高年を迎えることは、絶対に避けなくてはなりません。

なぜなら、40代ともなれば、なんらかの意思決定を伴う業務や職務を担うことになりますし、部門や会社の戦略やビジョン構築といった思考系の仕事も増えてくるからです。

そういった、業務では効率的な仕事の枠組みや考え方の流れを知識として持っていないと、経営陣や組織のメンバーを納得させることができません。

もはや長年の“経験”“勘”“度胸”の仕事のやり方についてくる若手はいません。

「それまでの経験が通用しなくなり、組織内での自分の存在価値の基盤が揺らいでいるシニアがいかに多いことか...」

諸先輩方は今になって、専門書や業界紙などを読むなどして「自己研鑽」をしてこなかったことを後悔しているのです。

本は教養を「身につけるために読む」ということも重要ですが、読んだ内容を活かすということも重要です。

何か関心のあるテーマ、身につけたいテーマがあれば、「やみくもに読む」より「ばっかり読み」がお勧めです。

「業界を絞って」でも「企業を絞って」でも、類似する本をまとめて読む方法です。

例えば、「ユニクロ」という企業に絞ると「ユニクロ」を題材にした本がたくさんあります。その類似する本をまとめて読むと言うことです。

「ばっかり読み」の効用は「最大公約数的に重要なことが把握できる」ということです。

絞り込んだテーマの本のどれにでも書いてある内容、フレーズは「その分野のコアとなる中核要素である」と言うことです。

好奇心を満たす読書の仕方は、ばらばらに様々な分野に触れるのが楽しいでしょうが、ばらばにな分野の本を読んでも「その内容を忘れてしまうのがほとんど」です。

本を読んでも、なかなか仕事に活かせる様な知識が得られないと言う方は、いっそ一分野に絞って「ばっかり読み」をやってみたらどうですか?


☆入社1年目の教科書
37.上司にも心を込めてフィードバックせよ
あるブロジェクトが終わった後、上司が部下に対して、仕事ぶりや良かった点、改善する点をフィードバックするのは当然のことです。
最近では、逆に部下が上司の通信簿をつけるということをやる企業も増えてきました。
よく、外資系企業では、部下が上司を評価する「アップワード・フィードバック」に真摯に耳を傾けることができるマネージャーこそが優秀で、それができないマネージャーは失格だという風土があります。
これを日本的カルチャーの企業でやろうとしてもなかなか難しい側面があります。
では、どのようにして「上司にフィードバックを送るか?」
例えば上司との同行営業の際に気付くことがあったとすると「あんな言い方はマズいっすよ」なんて言い方をしてしまってはもともこもありません。
「間違っているかもしれませんが、気付いたことを言ってもいいですか?」のように、言い回しに配慮して、細心の注意を払って、穏やかに伝えるべきです。
上司が間違ったことを理解したり、伝えたりしている時は、うやむやにせずに指摘する方が信頼されるはずです。
本当に大事な上司や先輩にはフィードバックするべきと考えます。
肝心なのは、物事を伝えるというだけではなく、あなたの心が伝われば感謝してくれるということです。

2011年9月8日木曜日

自分自身を「振り返る時間」を持つべきだった

ここまでは、40代は「周りに振り回され、忙しいだけで終わりやすい年まわりだ」ということを述べてきました。

多くの諸先輩方が、人生の収穫期であるこの時期に、結局、何の成果も手にすることができなかったと後悔しているのです。自分自身を振り返ることも無く、ただ目の前にある仕事をこなしているだけで、いつの間にか50代を迎えいたと言うことです。

そうならない為にも、「走りながらも振り返る時間」が必要です。

多くの諸先輩方が、40代に自分の時間を持てなかったことを後悔しています。しかし、その諸先輩方に比べて、現在の40代はますます自分の時間を持つ余裕も時間も様々な理由で少なくなっているのです。

そんな中、「自分自信のフィードバックにあてる時間をつくることで」“余裕がない” “時間がない”という不満を解消できるのです。

例えば、毎日訪れる「通勤時間」。新聞を読んだり携帯を覗き込んだり、ゲームをしたり、音楽を聞いたりしている時間を「自分自身の振り返りの時間」に使うことも一つです。

この時間に直面している仕事上の課題を考えたり、対策、戦術、提案内容などを電車の中で熟考することもできます。

プライベートのことや普段なかなかじっくり考える時間がとれない人生設計や目標の様なことについても、この時間を使ってはどうでしょうか?

実はこのフィードバックの時間があるからこそ、「実力が自分の中にたまっていく」のです。「実力を熟成させる時間」と考えて下さい。

日々を、ただ行動するのではなく、反省や軌道修正、再実行そしてまた反省して微修正していくことで「実力が蓄積される」のです。

自分では「頑張っているつもりでも成果が上がらない」のは、ただやみくもにエネルギーを放出しているだけだからです。

通勤時間のような、毎日訪れる時間を利用して「自分を振り返り、正しい方向に適切にエネルギーを費やす」ことが大切です。


☆入社1年目の教科書
36.感動は、ためらわずに伝える
人は、プライベートでも仕事でも「年齢に関係なく、いくつになっても認められたいものなのです。」
「感動を覚えることがあったら、ためらわずにそれを伝えるべきです。」
それは上司であっても同様です。上司を褒める?「ごますりはやりたくない」なんて思わずに「助かった」「有り難い」「勉強になった」とおもったら、「課長からいただいたアドバイス、こういうところが勉強になりました。」「アドバイスいただき有難うございました。」
こんな感動の伝え方から始めてはどうでしょう。
勉強になった部分、感動した部分、初めて知ったことを具体的に書いて下さい。
上司であれ、先輩であれ、自分の意図を理解してくれているということが分かれば、更にあなたが成長する手助けほしてくれるはずです。
また、「感動を伝える」ということは「感謝」に繋がり、「人間力」の向上にもつながるのです。

2011年9月7日水曜日

「会社以外の居場所」を見つけておくべきだった

地域の行事、子供の学校行事など直接仕事と関係のない地域行事やボランティアには、積極的に参加する方と、まったく参加しない方とに大きく分かれますが、一番多いのは積極的でもない、消極的でもない“中間層”の方です。

比較的に若い世代の頃は、「そんなことは暇な人がやるんだ」「そんなことやってる場合じゃないよ」と思いがちなものです。

もちろん、20代、30代はガムシャラに働くべきです。

しかし、40代になると、つまり「収穫期」にきちんと成果を刻むには、仕事だけでは不十分と気付き始めます。

私自身、40歳になったとたん、今まで同窓会の誘いがあっても「忙しくて、それどころじゃない」と思っていたのに、急にそのような場に出たくなりました。

子供の頃、勉強は苦手でも体育の授業になると、とたんに水を得た魚の様に元気に、リーダーシップを発揮するクラスメートがいたと思います。実は私もその一人でしたが...

恐らく彼らは、体育の時間を「自分の居場所」として実感するのです。自分の存在が実感できるから「自己愛」が満たされるのです。

「自己愛」には必ず相手が必要になります。会社や仕事の中に「自分の居場所」あることは幸せなことです。

しかし、その居場所での幸せが大きければ大きいほど、定年後、居場所を失った喪失感というのは大きいのです。

人生半ばを過ぎると「人生は1度きり」という言葉にすごくリアル感を持ち始め、口癖の様に様々な場面で出てきます。

それは、「燃焼感のある人生にしたい」という願いからくるものです。

地域活動、ボランティア、趣味の仲間との活動などなど、仕事以外の「利害とは違うところでの結びつき」は、素の自分で付き合うことができます。

40代になったら、少しづつ、仕事以外のつながりにも目を向けるべきです。

「自分の居場所」は会社や仕事から一歩離れると、自分で探さないと、居場所の方からはやって来てくれません。

自分の存在価値を実感できる「仕事以外の活動」に意識して参加することは「人生は一度きり」に繋がると思います。


☆入社1年目の教科書
35.目上の方を尊敬せよ
「うちの上司はさぁ、ダメなんだよね。」
同僚との会話で出てきそうな台詞です。
相手をみ下していると、無意識のうちに言葉や態度に出るものです。上司ょ嫌ったり、馬鹿にするメリットは何もありません。
相手にもそれが伝わり、あなたを大切にしようとはしないでしょう。
人には欠点があります。至らない部分がある上司でも良いところがあるはずです。
良いところを発見し、その部分を学び尊敬して下さい。
最近は、「自分の上司をマネージメントせよ」という言葉も良く耳にします。こちらの接し方で相手も大きく変わるものです。
そして、目上の方には「可愛がってもらう」ようにするべきです。
「この方は、自分より経験が多いから、多くのことを教わることができる」こうした考えをもっていれば、必ず可愛がってもらえます。
“甘え上手”が大事なのです。
他人や目上の方に敬意を払うことは、人としての基本です。決してビジネステクニックではありません。
「この方の良いところはどこだろう」「この方がもっていて、自分に無いものはなんだろう」と真摯な姿勢で見つめれば、その点を学ぶことができ、自分の成長に必ずプラス影響を及ぼします。

2011年9月6日火曜日

「言葉」ではなかなか伝わらなかった

「ノンバーバル・コミュニケーション」=「非言語コミュニケーション

例えば、背中をポンと叩いて“激励”の気持ちを表す。ガッツポーズをつくりながら相手の目を見て意思を表す。

このようなことが「ノンバーバル・コミュニケーション」にあたります。

更に、営業の世界でいう「沈黙の営業」もこの範疇に入ります。

「沈黙の営業」とは、顧客との面談の際にお互いに沈黙に入った時に、「気まずい間」と考えずに相手が何か話し始めるまで「沈黙」を破らない行為です。

「沈黙」は、営業マンにとって辛いものですが、意外と相手が沈黙を破って話し始める内容は、「本音であったり課題であったりと、その営業に重要な情報」になるケースが少なくありません。

あるアメリカの心理学者の研究によると、「人が好意、反意を表す時の伝達に占める割合」を次のように報告している。
言葉7%
声のトーン38%
態度や表情など非言語55%

この数字をみても「ノンバーバル・コミュニケーション」が重要であることを示唆しています。

この数字が正しいかどうかは別として、少なくとも「言葉ですべてが伝わるとは限らない。」という認識は持つべきです。

言葉が過ぎて、あるいは言葉が足りずに人間関係がギスギスしたり、しかも、伝わらない場合「なんで自分の言っていることが分からないのか?」「理解しないのは相手の方が悪い」とついつい自分本位に思い込んでしまうものです。

組織内で板挟みになっている40代にとっては、コミュニケーションによるミスが仕事上の最大の障害となり、不用意な一言で組織を追われる、昇格のチャンスを失うということもあります。

“説明”“質問”“示唆”“指摘”といったコミュニケーション様式に、「沈黙」「態度」「表情」といった「ノンバーバル・コミュニケーション」を加えて、相手に自分の想いや意思を的確に伝えれるよう心掛けましょう。


☆入社1年目の教科書
34.相手との距離を誤るな
中途入社が増え、雇用形態が多様化している現在の組織では、立場と年齢が逆転するケースが増えてきます。
そのような状況の中、言葉遣いをどうすればいいかわからないということが生じます。
私の場合、基本的に「年功序列」の考え方で判断します。「自分より年齢が上の方には、無条件で敬意を払います。」
その一方、社外の方には「年下でも敬意を払います。」
そして、今まで面識のなかった方にも丁寧に接するべきです。
また、会話以外でも相手との距離感に気をつけるのは「メールの送・返信」です。
比較的若い人にありがちなのが、社外の年齢対場が上の方と仲良くなったり、可愛がってもらうと、相手と接近したと勘違いしてしまうことです。
社会人としての礼儀として、仕事上の付き合いの関係では、一定の距離を持って接することが望ましいとされています。
相手との距離感を間違わない様にして下さい。
仕事の関係では、仲良くなっても距離感は少し遠目にしておいた方が無難かもしれません。

2011年9月5日月曜日

「話し方」で損をした

ビジネスパーソンにとってコミュニケーション力というのは、三本の指に入るくらい重要なスキルでありますが、その中でも、「話し方」の能力を磨くことが特に大切です。

この「話し方」ですが、せっかく知的能力が高くても、対人音痴であるとその知的能力を活かせないと言う例えのとおり、非常に厄介なものです。

「対人関係が苦手だから、システムや機会と向かい合うエンジニアの道を選んだ」という方がいますが、結局のところ、上司やチーム、関係部署の同僚、そして、顧客とのコミュニケーションなしに仕事を進めることはできないことに気付きます。

コミュニケーション下手も20代、30代では上司や先輩がフォローしてくれる場面が多いのですが、40代になっても話下手では、それだけで「実力を過小評価されてしまう」ものです。

50代、60代の持つ不満の上位に「所属組織内での過小評価」があげられます。そして、その主因の一つが、このコミュニケーション力なのです。

実は、話し方は単なるスキルですから、ちょっとしたトレーニングや意識によって上達するものです。

「話し方」のポイント
・キーワード
・キーフレーズ
・エピソード
の「三段論法」で語ることです。

「要点がないか? ありすぎるか?」という特徴があるのが「何を言いたいかわからない人」の話です。

最初から「キーワード」を示すと、話の内容に強弱がつき、相手に伝わりやすいものです。それを「キーフレーズ」にすると相手に刺さりやすくなり、「エピソード」で分かりやすく、関心が深くなるのです。

面白い話をしようとし過ぎより、「三段論法」で相手を引きつけ、確実に伝えたいことを伝えることが大切です。

これが
コミュニケーション力を高める早道だと思います。


☆入社1年目の教科書
33.敬語は外国語のつもりで覚えよ
敬語は苦手ですか?
年長者と会話する機会のないまま大人になる人も多いと聞きます。
最近では、家庭でも正確な敬語を教わることが少ないようです。
にも関わらず、社会人になるといきなり敬語を使う必要に迫られる為に、変な敬語を使う人が増えています。
そして、丁寧に聞こえる「タメ語」の出現しています。
「そうですね」が「そうっすね」のようにです。
この敬語、勉強した分だけ効果がでるものです。
最も投資効果が高い語学研修だと考えて取り組んで下さい。
日本語が上手に使える人は、どんな方からの印象も良くなるはずです。

2011年9月4日日曜日

「コミュニケーション下手」を克服したかった

コミュニケーション力を構成する要素
・「聞く力」
・「引き出す力」
・「伝える力」

プレゼンテーションとコミュニケーションとの違い
プレゼンテーション=伝える力
コミュニケーション=受信する力、交信する力

昨今話題の結活において、男女ともに必要になるのが「コミュニケーション力」。

「一方的に話してしまう人から最初に脱落していく」という現象があるようです。

さて、ビジネスの世界ですが、企業組織が成長期においては、多少コミュニケーション力に難があっても年功序列の仕組みに乗っかってそれなりに昇進できましたが、、この「失われた20年」と言われる現在、成熟期を迎えてフラット化した組織において、コミュニケーション力の欠如した人は、管理職への大きな障害になるのは間違いありません。

「受信」つまり「聞く力」というのは、ただ相手の話を聞くことだけではなく、もう一歩進んで相手から引き出すことが肝心です。ここでは「質問力」と言わせて下さい。

しかし、「質問」は「質問攻め」と言う言葉があるように一方的に質問を続けると、「尋問」になってしまいますので、相手が関心を持ったところから生まれる質問でなくてはなりません。

相手が乗ってくる質問というのは、「人として存在を認め、相手に関心をもつ」と言うところから生まれるものです。

コミュニケーション力に課題を感じたら、先ずは「質問力」の強化からスタートしてみましょう。

立場が上になればなるほど、効力を発揮するのが「質問力」なのです。


☆入社1年目の教科書
32.「あえて言わせて下さい。」で意見を言え
上司や先輩に意見を言う時は、こんな言い方してみてはどうでしょう。
「私は素人かもしれませんが、あえて素人目線で申し上げます。」
「もしかしたら役に立つかもしれませんので、聞いていただけますか」
会議では、必ず発言すべきと言いました。
発言してはじめて会議に参加したと言えるからです。
新人としての“特権”を今のうちに駆使するべきです。
誰も新人に完璧な答えなど求めていません。
臆せず意見を言ってみて下さい。
意見をいう若者は、議論の貢献しようとする仲間として重宝されれ、様々なチャンスが巡ってくるはずです。

2011年9月3日土曜日

「年下との人間関係」を大切にすべきだった

2.30代前半までを振り返ると、人間関係のウエイトは完全に年上に偏ってた、と言う方は多いものです。

人口統計上にも年上が多いので仕方ないことですが、「それ以上に年下の面倒をみるという意識より、年上の人をロールモデルにして自分自身を成長させることで頭が一杯だった」というのが本音ではないしょうか?

しかし、40代になるとそうも行きません。

あくまで、持論ですが、どんなに忙しくてもスケジュールをやりくりして、年下の相談に応じることは大切です。

人を紹介したり、時には仕事や顧客までも紹介することが大切なのです。

「なぜ、そこまでするの?」

答えは、「自分もそうされていたから」です。

「頼られたら、頼られた側の期待度を超えるもので応える」このことは、強いて言えば「今の自分をさらに成長させてくれる」ことに繋がるのです。

そうです。「後進との人間関係が自分の成長にも直結する」のです。

指示や説明といったことではなく、手本・見本を示すことも大切です。年下も「良い見本、良い手本」でなければ成長しません。

ですから、自分も勉強し、成長を常にしなくてはなりません。

これこそ、マネージャー、年長者として「後進に育てられた」ということです。

こうした、年下とのやり取りの蓄積がまるで“臨床実験”のよう必要不可欠なのです。

シニア世代には、「自分を引き上げてくれた年長者はもういないのです。」

50代、60代になったときに輝いているか、あるいは居場所がなくてかすんでしまうかは、まさに年下との人間関係によって決まると言っても過言ではありません。

40代になったら、まずは年上の人間関係より、「年下との人間関係」を重要視できるようにスイッチを入れ替えましょう。


☆入社1年目の教科書
31.スーツは「フィット感」で選べ
スーツ選びで最も大切なことは「サイズがぴったり合っているか」です。
サイズの合っていない高級生地のスーツより、量販店で買った体のサイズに合った2万円のスーツを来ている人の方がかっこいいのです。
最近は、デフレの世の中ですから、高額イメージのオーダーメイドでもお安くつくれるショップも増えて来ました。
安いものは、早く消耗するもの事実です。しかし、体にフィットしないシャツやスーツは“見た目”にもよろしくありません。
ファッションは、その人の「感性」を写し出す鏡です。
そういった意味でも、服装をないがしろにせず“感性”を磨く場所と思ってこだわってもらいたいものです。

2011年9月2日金曜日

頼まれたときに「上司として」応えられなかった

ネットワーク理論「六次の隔たり」という概念があります。

私たちは、六人の人間を介すると、世界中の誰とでも会うことができるという理論です。

具体的な概論の中身を話すると長くなるので割愛いたしますが、要は、目的のの人と会う為に、様々な人的ネットワークを駆使していくと会える機会を得ることができるということです。

ビジネスの世界でものをいうのは「人間関係」です。

それも「単なる知っている」というレベルと、本当に困った時に助けてくれるレベルの間ぐらいにある、「自分の依頼を快く引き受けてくれる人」の存在がキモとなるのです。

組織の中核である40代は、経営者的な視点で物事をとらえることが求められる様になります。

つまり、現場の実情に詳しいことは当たり前で、そこにメンバーや業務がマネジメントできることに加え、経営的な視点と三年後、五年後を見据えた「ビジョン構築力」を求められます。

そのためには、業界の状況や他社の動きなど様々な情報が必要になるため、どうしても情報を持っている人的ネットワークの質がものをいうようになります。

部下からの相談に対して「○○さんのことなら知っているよ。」と自慢するくせに、いざ紹介を依頼するとしらばっくれてしまうという上司は意外と多いものです。

「○○さんのことなら知っている」と調子に乗ってメンバーの前で言ってしまったり、自分一人でなんとかしようとしたりするより、人的ネットワークを常にメンテナンスして、人脈を活かした問題解決ができる様に心掛けましょう。


☆入社1年目の教科書
30.仕事に関係ない人とランチせよ
入社してしばらくは、所属した部署の上司、先輩とランチに行くことが多くなると思います。会社のこと、部署のこと、ビジネスマナー、社会人としての心得を教えてもらう絶好の機会になるでしょう。
やがて会社の雰囲気にも慣れ、緊張で張りつめていた心も身体もほぐれ、一ヶ月もすると、同期入社の仲の良い友人や同じ部署の年代が同じ人たちとランチに出かける機会が多くなります。
昼休みぐらい息抜きをしたい。その気持ちはわかりますが、それでは社会人として成長することは望めません。
社内であれば、まったく関係ない部署の人を誘いましょう。違う仕事をしている人の話を聞いて見聞を広げましょう。
そして、年代の違う人も誘いましょう。過去の経験談、教訓を聞いて仕事に活かしましょう。
さらには、社外の人にも積極的に声をかけて下さい。業種や会社が違えば、その人の経験は社内のそれとは全く違うものを得ることができます。
できれば、部長や役員、可能であれば社長を誘ってみて下さい。偉いひとは若者の誘いを断らないものです。もしタイミングが合わなくてもこの手の人は、次は先方から誘ってくれます。
規模の大きい会社はチョッとハードルが高いでしょうから、同期、同僚何人かと組んでお誘いするのも良いでしょう。
幅広い方とのお付き合い、それもランチタイムの使い道は意外とあるものですよ。

2011年9月1日木曜日

利害を超えた「人付き合い」を軽視してしまった

20代でも30代でも、会社や家庭でピンチになることはあると思います。

しかし、責任の重い分だけ、40代で迎える困難の方が深刻度が増してきます。失敗すけば、その組織の長やブロジェクトから外されたり、次のチャンスを手にすることができなかったりというリスクと隣り合わせであることも事実です。

そんな時に頼りになるのは、「困ったときに助けてくれる人」です。

「100人の知人より、1人の絶対的支持者がいるほうが成功しやすい」とはこのことです。

そして、困り果てているときに、一銭の得にもならないのに、親身になって支援してくれる人は「知人」ではなく「恩人」なのです。

様々な深刻な問題に直面したときに、助け舟を出しくれた方がいてくれて、荒波を乗り切ることができた50代、60代の先輩方が口を揃えるのが「本当に困った時に助けてくれる人の重要性」です。

一見、知り合いが多そうな人でも、ゆるやかな利害で繋がった人脈の場合、本当に困った時に助けてくれる人が実は少ないことを意味します。

特に、20代、30代を順風満帆で過ごし、若くしてチャンスをもらつたにもかかわらず、40代で消えていってしまう人は、「ピンチになったときに手を差し伸べてくれる人がいなくて自滅するタイプ」です。

若い頃に挫折を経験せずに、そのまま順調に20代、30代を駆け抜けて行った人は、自分の能力を過信し、人と人との関係を軽視することもあります。

利害関係で結ばれた関係は困った時に助けてくれないので、「本当の信頼関係で結ばれた仲間」を持つことが大切なのです。

40代で大きなプロジェクトを任されたにも関わらず、大失敗をしたビジネスマンが自らの送別会で後輩に向けて贈った言葉です。
「一人に認められたら七人の敵ができると思え」
「男の嫉妬には注意しろ」

困った時に助けてくれる存在は急には現れません。そのような存在を大切にするとともに「自分自身が誰かを助ける存在」になることを心掛けたいものです。

本日は少々長くなりましたが、今回の内容のことは私がもっとも大切にしていることです。仕事でも交遊でも所詮、人と人の結びつき、交わりなのです。

ですから、仕事の成功も人生の成功も「人間力」で決まるのです。


☆入社1年目の教科書
29.新聞は2紙以上、紙で読め
最近の若い人は、ネット上の新聞サイトを見て、紙の新聞を読まない人が多いのですが、私は紙の新聞を読むべきと考えます。
新聞を紙で読むメリットは「自分が普段興味が無い情報も目に入る」ということです。
インターネットだと、オンデマンドで自分の興味がある情報しか見ないし、キーワード検索するので、不要な情報はカットされてしまいます。
ちなみに、私は日経新聞(日本経済の動向、企業情報)、神奈川新聞(地元情報)、日刊スポーツ(これは趣味と話題確保)の三紙です。
これだけの違った切り口で捉える新聞を紙で見るだけで、まったく違った日本が見えるのです。
そして、新聞は毎日継続して目を通すことに意味があります。
時系列にニュースを追うことも、世の中の流れを知るには有効だからです。