2012年7月31日火曜日

コミットメントとターゲット

企業は年度の収支予算編成において、「必達目標=コミットメント」と「努力目標=ターゲット」を定めます。

当社は、収支予算編成の過程で部門の長が統括管理本部との折衝で「必達目標」が決定されます。

しかし、この「必達目標」がいつの間にか「努力目標」に変わっているような気がします。

「必達目標」とは、読んで字のごとく“必ず達成する目標”のことです。

一方、「努力目標」とは、「必達目標」からさらに“背伸びした目標”のことです。

このことを、もう一度再認識して仕事に向かってもらいたいものです。

「社の目標」⇒「グループの目標」⇒「個人の目標」が一直線に並び、「必達目標」の上に「努力目標」があることを忘れないで欲しい。


2012年7月30日月曜日

戦略に関するふりかえり(8)

「正論を言うな!」、「正論=寝言」

戦略というと、途端に“美しい言葉”を使いたくなります。

・・・の推進!

・・・の達成!

・・・の活性化!

・・・の強化!

・・・の充実!

正論をいろんな美しい言葉で飾っても、組織と人間が動かなければ、それはただの「寝言」でしかありません。

戦略とは、生身の組織と人間を動かすものです。

なぜ、それをしなければならないか(Why)

何をするのか(What)

誰が責任者となるのか(Who)

いつまでにやるのか(When)

具体的にどのように進めるのか(How)

といったポイントを、しっかりと説明できなければ、人を動かすことなどできるはずがない。

ひと昔前の戦略に関する書籍は、「調査」、「分析」、「提言」の話が中心でした。

ですから、正論という「寝言」でも十分「なるほど!」と思えるものでした。

しかし、現代の「戦略」は、そのあとの「具体策(How)」が必要となり、「実行と課題解決」までたどり着くことが、大きな目的となりました。

全員が具体的な行動をイメージでき、さらによいアイデアを加えることによって、もしダメでも、改善してよりよくすることができる。

具体的な実行・行動と課題解決までたどり着かなければ、それまでの行動はすべて「寝言」で終わるということです。


2012年7月29日日曜日

もてる男は話さない。

最近、社内研修や外部の方との会話で「アクティブ・リスニング」(傾聴)に関する話題がちょこちょこと出てきたので、昔の資料を読み返してみました。

その中に「もてる男は話さない。」というコラムがありましたので紹介します。

タレントのテリー伊藤さんが書いた雑誌のコラムです。

「福山雅治より石田純一の方がモテる」

福山さんは、女性の話しを聞いていると黙っていられず、つい「それは違うだろう!」とか「こうすべきだろう!」と相手の話しをさえぎつてしまう。

一方の石田さんは、聞き役に徹することが多く、うなずき以外は一言も語らず、何時間もじっと話しを聞くことさえある。

「話しを聞くか、聞かないか」この差は結果に表れます。

ゴシップねたが大好きな方なら分かるはずです。

これは特殊なケースではありません。

さまざまなアンケートでも「40歳を過ぎてからモテ始めた男性」がモテるコツの第一に挙げるのが「女性の話しを聞く」です。

「相手に多くを話させる時間が長い程、相手からの好感度が増す。」ということです。

相手とのコミュニケーションは男女の出会いや恋愛だけではありません。

ビジネスシーンにおいても同様です。

「何かを話さなければならない」ではなく「相手にどう話させるか」も大切だと言うことです。

「話しを聞いて欲しい」は、「わかって欲しい」にもつながります。

「認知欲求」は人間の根源的なニーズともいえます。

「聞くか、聞かないか」このスタンスの差が相手との距離の長短を決めるものさしの一つのようですね。


2012年7月28日土曜日

禅語のふりかえり

これまで、いくつかの禅語を紹介してきましたが、共通するキーワードは「人とのつながり」でした。

日本人らしい「人とのつながり」とはどのようなことなのでしょうか?

日本人は昔からグループで働くのが好きで、得意な民族です。

仲間意識をしっかりと持ち、互いの欠点を補い、一人が失敗しても、まわりの皆がそれをカバーする。そういうつながりの中で生きてきました。

禅の言葉の著者「枡野俊明氏」は、日本の“競争”についての考え方の変化に問題があると解析しています。

お互いを高め合う競争から、相手を引きずり落とすといった“生き残り”を掛けた競争へと変化し、その結果として「人格否定」にもつながった。

このような環境で、競争ほ図ると「人間不信」で「心のやり場を失い」、結果として「鬱病」や「自らの命を絶つ」人が増えていきます。

もとを正せば、アメリカ型個人主義によるものと著者は続けています。

アメリカは多民族社会。様々な文化が入り交じっているので、プロセスよりも結果を重視する傾向があり、その価値観も根付いているといえる。

逆に、そのような文化で生き抜くアメリカ人を見ていると、「彼らは負けることに強い」といえる。

個々それぞれに勝負をして勝ったり負けたりする。

当然勝つ時もあれば、負ける時もある。

常にそのような環境にあれば、負けたとしても「今度勝てばいい」と思うことができる。

しかし、日本人は、一度負けると途端にシュンとなってしまい、「もう自分は終わり」だと思ってしまう。

会社同士の勝負に負けてもさほどショックではないが、個人の勝負に負けると立ち直れなくなる。

このように考えると、これからの「人とのつながり」の在り方は、益々変化し続けるものと感じます。

同じ地域でのつながりから、同じ価値観や嗜好といったもので共有できる「場」が必要なのでしょう。

SNSの発展により、地域と地域の距離も縮まり、昔のようなつながりに縛られない新しい「場」を求めた関係構築が加速する時代へと変化してきました。

しかし、それは与えられるものではなく、お互いの努力によって生み出されていくものなのだろうと思います。

禅語の読み解きながら、現代の我々の人とのつながりかたを振り返ることができました。

次回からの禅語の共通キーワードは「働くことについて」です。

「働くとは」について、禅語を通じて考えてみたいと思います。

2012年7月27日金曜日

戦略に関するふりかえり(7)

「全部出来ると思うな!」

“すべきこと”を全部しようと、頑張ってませんか?

当たり前です。

すべきことは、やらなくてはならないこと。

顧客のアポ取りは?

プレゼン資料の用意は?会社のパンフは?

面談メモの回覧は?

日報は?

部下との面談記録は?

上司からの問い合わせメールの回答は?

すべて“すべきこと”です。

これらのことを、いかに効率的に有効的にできるか?

一日は24時間。これは万民に平等に与えられている時間です。

しかし、“するべきこと”を無闇矢鱈に手をつけると、食い散らかした仕事が新しい問題を引き起こし、さらに始末に負えない自体になる。

ただ、人生と同様に、会社にも「ここが正念場だ!」という時もある。

不眠不休で事業を達成させ、その経験、体験が自身や組織を成長させ、また新しいものに挑んでいけることもあります。

だが、毎日が「正念場」だと、自身も組織も疲弊し、気付いたときには、家庭も健康も失っているなんてことも有り得ます。

“すべきこと”を死ぬ気でやらせるのではなく、死ぬ気でやらなくてもいい仕組みを作らなくてはなりません。

では、仕事における優先順位の付け方とは?

4つの領域に分けてみると...

1位 「重要×緊急」・・・非常事態。これが常だと一番いけない。

2位 「重要×非緊急」・・・仕事を通じて戦略を明確にし、仕事の仕組みを整え、社員を育てると、会社の業績がよくなると同時に、障害やトラブルがなくなり、1位の仕事も減る。(よく言う20:80の法則の20%の重要な仕事)

3位 「非重要×緊急」・・・アイデアや創造性を必要としない通常業務。俗に言う「追われる仕事」(20:80の法則の80%の部分)

4位 「非重要×非緊急」

解析すると、3位の仕事に埋没すると、2位の仕事に使える時間が減り、結果として1位の仕事が増えるということになる。

4位は除いて、業績の良い企業の1位、2位、3位の比率は...

普通の企業      1:1:4

業績のよい企業   1:4:1

ですから、「忙しいから戦略を作る余裕なんかない」ではなく、「戦略かないから、忙しいのに成果がでない」ということになる。

例)
「いつも故障するラインをその都度修理するのは、“3位の仕事”」

「故障の原因を突き詰めて改善するのは、“2位の仕事”」

以前、戦略とは「山登り」といいましたが、山登り最中に出てくるモグラを無闇矢鱈に叩いていても前には進めません。

解決する問題、放置する問題を区別して進まなければなりません。

決して、「もぐら叩き」で仕事をしたつもりになっていけないのです。

2012年7月26日木曜日

久しぶりの講演

先日の23日、久しぶりに大学で講演をされていただきました。

演題は「ISO14001 システム運用ににともなう、環境関連事業の現状と課題について」。

システム導入の経緯から現状の課題、これからの展望まで駆け足で話させていただきました。

今回は、横浜市立大学様からの依頼で、ISO14001の内部監査員の育成・認定に関する授業の中で、実際にシステム運用をしている企業の経験を語るものでした。

私が講演の依頼を賜るほとんどの場合、「今の若者に、ある程度のリスクを取ってでも前に進むようなきっかけとなる様な話しをお願いします。」というリクエストが多いのですが、今回はISO14001のシステム運用についてですから、多少の緊張感をもって挑ませていただきました。

有り難いことに、たくさんの学生さんが、最後までキチンと聞いてくれて、質問もたくさん戴きました。

また、今回の講演資料も私の想いをきちんと汲み取ってくれて、当社インターン中の同大学の佐々木さんが、しっかりと説明しやすいPPを作り込んでくれましたので大変助かりました。(佐々木さんのフォローに回ってくれた、横山MGにも感謝します。)

来週の月曜日も当社ブルーエコノミー研究所中西所長と「企業CSR」に関するセミナーでスピーカーとして出かけてまいります。

「人から学び、人に伝える」、“学んだことを自分の学問にする”には一番いいルーティンです。

このような機会に感謝致します。

影山先生、友田先生に感謝致します。

いやぁ、「ISO14001のシステム運用の肝」...

苦しんで勉強したことは、何年経っても覚えているものだなぁ〜


2012年7月25日水曜日

応援ありがとうございました。

夏の甲子園、神奈川県大会。

横浜高校、残念ながら3-4で桐光学園に準々決勝で破れました。

神奈川県勢初の4期連続を目指して渡辺監督以下、選手全員頑張りましたが残念な結果となりました。

応援ありがとうございました。

今大会は、下馬評通り2回戦から勝利を重ね、一年生コンビの大活躍もあり大きな期待を込めていましたが.....

今大会でチームを去る3年生、3年間本当にご苦労様でした。

残念ながら、3年の夏には甲子園にはいけませんでしたが、昨年の春・夏、今年の選抜と3回も甲子園にいけたのは幸せなことです。

胸を張って、次のステージへと前進して下さい。

「野球を学んだ」と「野球で何を学んだか?」は全く違う言葉です。

常に、自分自身にこのことを問い続ければ、素晴らしい将来が向こうからやってくるものと確信します。

ご苦労様でした。

2012年7月24日火曜日

電撃トレード!!

早朝のメジャーリーグニュース、驚きのニュースでした。

「シアトル・マリナーズ イチロー選手、ニューヨーク・ヤンキースへトレード」

正直言って、私は「やはりか?」と思いました。

野球を引退してから、現場とは大分距離がある生活をしていますが、なんやかんやで憶測も含めて情報が入ってきます。

ここ数年のイチロー選手の存在感が、20代の若手中心で、永い間勝利に見放されているチームで、間違いなく温度差があったと思います。

それは、野球に対する取り組む態度だけではなく、存在自体もチームの象徴となっている現在、チームの生え抜きスター選手の必ずたどり着く場所のかもしれません。

また、シアトルといった、いわばローカルチームにおいて、ニューヨーク、ボストン、テキサスなどの大都市チームと違った経営上の問題も今回の移籍の一因であると思います。

過去にもマリナーズは、A・ロッド、ランディ・ジョンソン、ケングリフィJrといった「フランチャイズプレーヤー」を手放す歴史を続けています。

しかし、さすがイチロー選手と思わせる記者会見でした。

普段から、はっきりとした口調の受け答えではなく、聞き手に何かを考えさせる様な話し方をするイチロー選手ですが、記者会見では随所に彼らしさをかもし出す記憶に残る会見でした。

特に、38歳という野球選手としては超ベテランの域に達してからの環境の変化についての質問に答えた言葉は印象的でした。

「環境が変わることは怖い。不安です。ただ決意したわけだから、そういうものを断ち切らなきゃいけないし、断ち切れるように進みたい。」

「覚悟は持っている。」

やはり、自分の道を、プロ野球、米国MLBの新しい道を切れ開いてきたイチロー選手の言葉重い。

大分前に書きましたが、米国MLBを救った「二人の日本人選手」は、野茂秀樹投手とイチロー選手と言われており、今でもファンがリスペクとしているのです。

野茂投手は、MLB選手会がストライキを決行したあと、ファン離れが進んだ危機を「トルネード投法」で救いました。

イチロー選手は、「スター選手のステロイド問題」でMLBが社会問題までなった時、「ナチュラルボティプレーヤー」として大活躍をし、社会からの信頼を復活させました。

このように、全米の多くのMLBファンから愛され、リスペクトされているイチロー選手。

「一番負けているチームから一番勝っているチーム」に移籍するわけですが、是非、ペナントレース終盤を彼のバットと走塁と守備で、プレーオフ、ワールドシリーズの勝利へとn導いてもらいたいものです。


2012年7月23日月曜日

戦略に関するおさらい(6)

戦略は、ポジティブに考えることが大切です。

その為に必要なキモは...

①全部できると思わない
②正論ばかり言わない
③みんなで手作り

もちろん、以前にも書いたとおり、ベーシックな戦略作りが理解できている上で成り立つことです。

まさに、ベーシックな戦略作りの真逆の発想です。

ですから、ポジティブに元気な戦略が描けるのです。

しかし、「すべてのアイデアが全部できる」ものではありません。何を作り上げるということは、何かを捨てるということとも言えます。

正論ばかり言ってては、最終的に全てのアイデアが「できない」につながります。

物事を興すことを前提に、手作り感満載で戦略を作り上げるべきです。

「わいわい、がやがや」で作り上げるべきです。

これからの「おさらい」は少しづつ難しくなります。

①、②、③について、あす以降少し書いてみることにします。

2012年7月22日日曜日

禅語「受身捨身」

「受身捨身」(じゅしんしゃしん)

私たちがこの世に生まれてきたのは、無数の因縁が結ばれた結果です。

この地球という星に生まれたというものも、奇跡みたいなものでしょう。

私たち人間は、まさに「身を受けた」存在。

いただいた命だからこそ、他人や大自然のために尽くすことを、仏教の世界では「菩薩行」(ぼさつぎょう)と呼びます。(出所:枡野俊明著「禅の言葉」)

人間は、生まれてくる時も旅立つときも一人です。

家族と言えども、すべてを共にすることはできません。

所詮人間は一人。

突き詰めれば、そういうことになるのでしょう。

とはいっても、人は一人で生きて行くことは出来ません。

他人と関わって生きるよりも、一人で自由にしていたほうが楽だという人もいるでしょう。

でも、一人で生きていると思ってはいけない。

一人では絶対に生きることが出来ないことを知らなくてはなりません。

今、あなたが生きていられるのは、目に見えないところで、たくさんの人が支えてくれているからなのです。

そして、支えてくれている人に感謝すべきです。

一人でいることは何ら悪いことではありません。

仲間と楽しむのが好きな人もいれば、一人静かに過ごすことが好きな人もいます。

それは単に性格の問題です。

大事なことは、一人て部屋にいたとしても、心の中には家族や仲間の姿があること。そして、あなたを生かしてくれている自然に尽くすことです。

そんな気持ちが、感謝の気持ちに繋がるものです。

「一人が好きということと、一人で生きること」の違いを知ることです。

2012年7月21日土曜日

よき日本人の原点「西郷隆盛の教え」

「人こそ第一の宝である」

『何程制度方法を論ずる共、其人に非ざれば行われ難し。人ありて後方法の行はるものなれば、人は第一の宝にして、己れその人に成るの心懸け肝要なり。』

どんなに制度や方法を議論しても、それを行う人が立派で、できる人でなければうまく行われないだろう。

まず立派で、できる人があってから、その方法が行われるものであるから、人こそ第一の宝であって、自分もそのような人物になるように心掛けることが大切なのである。

西郷隆盛の教え、「西郷南洲遺訓」からの一節。

2012年7月20日金曜日

フレッシュオールスター

昨日開催された、プロ野球のイースタンリーグVSウエスタンリーグで戦う「フレッシュオールスター」。

おもに、二軍でプレーしている将来を嘱望されいる選手が選抜されて戦う、二軍版のオールスター戦です。

毎年、一軍のオールスター戦が始まる前に行われるのですが、本日のスポーツ紙の片隅に報道されています。

今や、スターティングメンバーを見ても全然知らない選手だらけですが、何か懐かしい感じがしました。

実は、私も今から26年前の「フレッシュオールスター」(私のときはジュニアオールスター)と呼ばれていましたが、イースタンリーグの選抜選手として出場させてもらいました。

当時、私は3年目。一軍にも上がりたてで一番元気のいい時でした。

確か、昔の名古屋球場だったと思います。

一年目の桑田投手も出場するとあって、二軍のオールスターでも超満員だったと記憶しています。

その後名投手となる桑田投手とバッテリーを組めたのも今では、懐かしい思い出です。

そんな桑田投手とは15年振りに、昨年の全産連総会の基調講演をお願いした際に再会できました。

一軍のオールスター戦は夢のまた夢でしたが、プロ野球での僅かないい思い出でした。

さて、これから始まるオールスター戦、被災地東北でも開催されます。

素晴らしいプレーで元気を届けていただきたいものです。

先発は、巨人杉内投手とハンカチ王子斎藤投手のようです。

人気のセ・リーグか?

実力のパ・リーグか?

ちょっと古い表現ですが、スーパーパフォーマンスを期待しています。


2012年7月19日木曜日

戦略に関するおさらい(5)

ビジョン達成のための3つのポイント

☆ ビジョン(目指す山の頂上)からさかのぼり、実現に必要な組織・人材を採用し、育てる。

☆ ビジョン(目指す山の頂上)実現のための目標は「必達」とする。

☆ 何万回でも、しつこく言い続ける情熱と執念をみせる。

『会社のビジョンが部門のビジョン、個人のビジョンへと落とし込まれる経営』のことです。

2012年7月18日水曜日

人材採用

経団連の倫理憲章の見直しで、2013年度採用より、就職活動の開始時期が「大学3年の10月」から、「12月」に変更されました。

その結果として、大企業が年明け1月に会社説明会を行うことになり、就活のスケジュールが過密化し、学生の大手志向がなかなか切り替わらない現在、中小企業と出会える機会が減る可能性があると言われています。

そんな状況の中、体育会系学生に注目が集まっているというコラムを見ました。

以前にも体育会系学生の良いところについて書かせてもらったことがありますが、今回は、注目が集まる4つの理由がありましたので紹介致します。

①グローバル化する社会
多文化、多言語、多世代の中で、再重要視されるのが「コミュニケーション能力」。
様々な変化や不測の事態に柔軟に対応する能力を求められている現代、4年間属した組織の中で、そうした実体験を積み、先輩・後輩という関係の中で、世代を超えた人脈も持ち合わせている。

②離職の問題、組織のあり方
離職の代表的理由が「人間関係」。
とくに上司など、立場が上の人との関係によるものが多い。
体育会学生は、4年間属した組織のなかで、擬似的に体験済であり、上司や同僚との距離感を学んでいる。

③二極化する格差社会
現在、あらゆる市場で二極化が進んでいる。
勝つか、負けるかが明確であり、激しい変化の中で生き残るには、「絶対に勝ち抜く」といった強い意思が必要である。
4年間の「競争と共存」の世界に身を置くことで、喜びや挫折を経験しており、競争や真の仲間づくりを育む付加価値を得ている。

④若者の軟弱化
仕事における若者に対する期待は、「フィジカル」や「運動能力」よりも、「力強さ」、「タフさ」に集まっている。
「ゆとり教育」や「草食系」にはない階級組織の中で、規律やしつけを学び、強烈な達成意欲を体得している。

私が、体育会系だから言うわけではありませんが、「なるほど」と思わせる内容でした。

しかし、当社でインターンを経験した学生達、現在経験中の学生は、本当に「力強く」、「タフ」です。

要は、本人の心構え一つだということです。

ただ、このように注目が集まっていることが事実であれば、「雇う側のニーズ」がそこにはあるということは知っておくべきなのでしょうね。

2012年7月17日火曜日

頑張れ!!「桑名正博さん」

一昨日、衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。

歌手「桑名正博さん」が、脳幹出血で倒れたという内容のニュースです。

私は、彼の曲が大好きです。

大小関係なく、多くのライブを拝見してきました。

私自身、大変親交のある、横浜関内のライブハウスオーナーの「滝ともはる」さんとの御縁で、全国産業廃棄物連合会青年部協議会の全国イベントでは、「CO2マイナスプロジェクト-サポートミュージシャン」として、様々なイベントでご一緒させていただきました。

また、九州宮崎県での友人の主催するライブイベントでもご一緒しました。

あの心に染みるハスキーボイスをもう一度聴きたい。

「月のあかり」、「セクシャルバイオレットNo.1」を、もう一度聴きたい。

病状については、人工呼吸器を外せない極めて厳しい状況が続いていると報道されています。

7月7日の七夕の日には、横浜関内のライブハウス「パラダイスカフェ」で、元気な姿を観せてくれていたということですが...

とにかく奇跡を信じ、ご回復を心から祈りたいと思います。

「頑張れ!! 桑名正博」


2012年7月16日月曜日

禅語「清寥寥 白的的」

「清寥寥 白的的」(せいりょうりょう はくてきてき)

心が透き通って明瞭である状態をいいます。自我や先入観にとらわれることなく、常に真っ白な心で接することで相手の真意がわかり、自分との接点が見出せます。

意見や考え方をぶつけ合うのではなく、互いに接点を見つける心をもつ。

こんな関係からは、絶対に好き嫌いという感情は生まれません。

(出所:枡野俊明氏著「禅の言葉)

人は皆、自分が好かれる存在でありたいと願っています。

嫌われてもいいという人でも、本心は好かれたいと思っている。

当たり前のことです。

そして、嫌われたくないという意識があるために、嫌われることにとても敏感になります。

もし、誰かに嫌われていると感じている人は、一度自分のことを冷静に考えてみることです。

相手のことではありません。

おそらく、その原因は「自我の強さ」にあるのではないでしょうか?

「我が強い」という言い方がありますが、人間関係の摩擦の多くは、この「自我の強さ」によるものと感じます。

ただ、「自我」を大事にすることは悪いことではありません。

誰もが、自分を大事にする気持ちがあるし、自分の意見や考え方が正しいと信じています。

それがひいては自身に繋がっていく訳ですから、自我を大切にするのは当然でしょう。

しかし、「大切にする」と「執着する」ことは違います。

「自我」にこだわるあまり、他人の意見を受け入れない。

不平不満を口にする。

これでは、周りから嫌われて当たり前です。

人間は、不思議なことに、真っ白な心で接すれば、相手もまた素直な気持ちになります。

自分を変えようとする努力をすることです。

それでも嫌われたらその人と関わる必要はありません。

「分かってくれなかった」と思えばいい。

難しい話しですが、「自我に執着することはいけないこと。しかし、自我を無くすこともないのです。」

2012年7月15日日曜日

ものが違う

昨日は、横浜高校硬式野球部の夏の県大会初戦の応援に行ってまいりました。

結果は、8-0で7回コールドゲーム。

第一シードですから、2回戦からの登場です。

なんと、スタメンには3人の一年生。

特に注目するのは、一年生ながら4番に座る「三塁手高濱君」。

一年生ですから、公式戦初試合となるのですが、早くも回って来た一回裏の攻撃の初打席。

振り抜いた打球は左翼場外へと消える3ラン本塁打、初打席、初安打、初本塁打、初打点、初得点と“初初づくし”となりました。

横浜高校での1年生4番は、横浜DeNa筒香選手以来だそうで、あの筒香選手でも第3打席での公式戦初本塁打ですので、その実力と精神力の程がうかがえるものです。

しかし、渡辺監督の選手起用は面白い!!

普通高校野球というと1年1年が勝負ですから、短期的なストーリーに何もかも思えるのですが、監督の選手起用、戦術には2年先、3年先のビジョンが見えます。

その最たるものが、「一年生の起用」です。

まあ、それだけ良い選手が集まると言えばそれまでですが...

監督の思う選手像→選手の自覚→練習→試合実践→反省→コミュニケーション

このようなルーティンがとって見えるようです。

大変恐縮ですが、企業の長を務められても大成功された方だと、最近つくづく思います。

一年生の活躍もそうですが、適材適所での選手起用、監督の考えを理解している選手、スタッフ。

すべてにおいて「ものが違う」。

野球の基本は「キャッチボール」。

技術だけではなく、コミュニケーションやお父さん、お母さんに対する感謝もそうです。

「受けたら返す」「受けたら返す」のキャッチボールです。

高濱君の話しから大分それて来ましたが、とにかく、神奈川県勢史上初四期連続甲子園出場に向けて発進した横浜高校硬式野球部。

何万という高校球児の中で、最後まで勝って高校野球を終えることができるのは、たった一校です。

「勝って終える、たった一校」になってもらいたいものです。

2012年7月14日土曜日

評価のほとんどが「報・連・相」で決まる!

成果主義といいながら、中小企業でなかなか出来ないのが、部下の評価。

そして、その評価のほとんどをしめると言われるのが、日本式「報・連・相」。

大抵の評価シートには、「報・連・相」に関わる文言が必ず並びます。

そこで、効果的な「報・連・相」とは、いったいどのようなものでしょうか?

「報・連・相」の中で、特に上司を安心させるのが「報告」。

大切なのは、「時間(スケジュール感)」、「ビジュアル化(見せる化)」、「数字」です。

先ずは、「マイルストーン」によって、どこまで行っているかを報告。

引き合い→プレゼン1回目→部内検討・修正案→プレゼン2回目→部内合意→契約成立

次は、「説得力」。

説得力を高めるには、「ビジュアル化」が必要!

「しゃべる」より「見せる」です。

ちなみに、五感の情報収集力を組成にすると...

視覚・・・83%
聴覚・・・11%
触覚・・・3%
味覚・・・2%
臭覚・・・1%

という、研究機関の調査もあります。

もちろん、「どれくらいのポテンシャル」で「当社がどれくらいお取り引きし」、「どれくらいの売上げ」で「どれくらい成果を得る」は、事前に押さえなくてはなりません。

そして、さらに工夫した「報告」をするか?

ここが大切です。

☆統計・数字
☆デモンストレーション
☆例え話し
☆実例
☆証言・証拠

そうです。視聴者を魅了する「テレビショッピング」は、この5つの工夫がすべて網羅されています。

単なる、上司が喜ぶ「報・連・相」ではなく、プラスアルファの工夫で効率的な「報・連・相」を是非やってもらいたいものです。

2012年7月13日金曜日

長続きしない人へ

「何かの資格取得のために勉強を始めても、三日坊主になってしまう。」

「おもしろいと思った仕事もすぐに飽きて意欲がなくなる。」

「本や雑誌に感銘を受けても気持ちが持続せず、知りすぼみになる。」

こんな方は多いと思います。

最初は意気込んだが、長続きしない人は、「早く成果が出て欲しい」欲するからだと言います。

このような悩みに対する答え...

「木をノコギリで切り倒しても、その根っこが強力なら再びニョキニョキ生えてくる。それに似て、君の心に巣食った欠乏感があまりに強力な呪いであるがゆえ、一時的に落ち着いても根は生きているから、すぐにニョキニョキと伸び、苦しくなり、“足りなく”なる。欠乏感の癌は、ひょいっと別のところに転移する。」

(出所:超訳、ブッダの言葉)

一つの欲望をやすやすと転移させるのでは、何をやっても長続きしません。

快楽の麻薬を求める「欲望」に動かされるのではなく、目標を持ったのなら、山登りのように黙々と足を進めることが大切なのです。

当社、某マネージャーは禁煙して800日を経過したそうです。

偉い!

2012年7月12日木曜日

ホスピタリティの源泉とは?

「ホスピタリティ」とは、自分の良心の心からの表現であり、その場で求められている最高で本質的な温かさを作り出す動きを、自然にさりげなく表現すること。

これは、ディズニランドにおけるゲストへのサービス質を定義したものです。

「ゲスト(お客様)に喜んでもらいたい」

「ゲストが困っている」

「ゲストにとって最善の行動は」

「ゲストは何を求めているのか」

ホスピタリティを考えることで、サービスやコミュニケーションの質の向上につながるという考えです。

なぜ、ディズニーランドは皆から愛されるのか?

その答えがここにあるように感じます。

ディズニーランドで、夢や希望を感じるのはゲストだけではなく、キャストといわれる従業員も同様に感じるから、質の高いホスピタリティが実現するのだと思います。

ディズニーランドで働くキャストのほとんどが「準社員」「アルバイト」といわれる人たちです。

ゲストだけではなく、そこで働くキャストが「夢や希望」を感じ、ディズニーの一員として「夢の舞台を支えている」という意識をもてる環境が根付いているからこそなのです。

「サービスのレベルは、有名性やキャリアではなく、個人の“人間性の質”にある」

こう思えるのが、ディズニーランドが皆から愛される理由の一つだと言うことです。

そして、何よりもキャストの一人一人が、「自分はディズニーランドで働いているんだ」という誇りを持っているということです。

経営者や役員が従業員とコミュニケーションを密にし、共通したビジョンを持つことでディズニーランドのような成長継続企業を目指すことができるはずです。

企業が考えていることを従業員に徹底させるためには、上司や先輩が部下から敬意をもたれ、「なのような人になりたい」と思われるようになることが大切です。

理念やビジョンを真摯に実行し、志の高い目標を共有することで、成果を出し続ける風土をつくる必要があるのです。




2012年7月11日水曜日

義足ランナーオスカー・ピストリウス

南アフリカのオリンピック委員会は、ロンドンオリンピックの400m、1600mリレーの代表に、「義足ランナー」オスカー・ピストリウスを代表に選んだと発表しました。

これにより、オリンピックに出場する初の「義足陸上選手」なったのです。

オスカー・ピストリウス選手は、過去アテネパラリンピックで100m銅メダル、200m金メダル、北京パラリンピックでは、100m金メダル、200mでも金メダルを獲得し、両足切断者クラスで100m、200m、400mの世界記録保持者です。

しかし、彼のオリンピック出場に関しては賛否両論も...

カーボン製の義足は、反発力で走力を助けているとの見方もあり、北京オリンピックでも400m出場を目指したが、国際陸上競技連盟は競技規定に反すると却下しています。

その後、オスカー・ピストリウス選手は、スポーツ仲裁裁判所に意義申し立てを行い、同裁判所は国際陸上競技連盟の判断を覆し、健常者レースへの出場を認める裁定を下しています。

先天性の身体障害により腓骨がない状態で誕生。生後11ヶ月で、両足の膝から下を切断。

陸上を始める以前は、ラグビー、水泳、テニス、レスリングと様々なスポーツにトライしています。

そんなオスカー・ピストリウス選手のモットーは...

「障害によって不可能なのではなく、持っている能力によって可能なのだ。」

「ない」からこそ、「持てる」

このことを世界に発信しています。

ある方から聞きましたが、米国では、障害者のことを「ハンディーキャップを持っている人」と言わないで、「チャレンジャー」と呼ぶそうです。

開幕までもうすぐのロンドンオリンピック。

日本選手の活躍を期待するとともに、オスカー・ピストリウス選手にも大いに注目したいものです。

2012年7月10日火曜日

「まあ、いいか」のすすめ

ストレスを感じやすい人は、現代社会の中でたくさんいます。

そんな方にお勧めの物事に対する考え方「まぁ、いいか」について、詳しく解説してあるコラムがあったので紹介します。

-以下、全文- 

小さいことで“くよくよ”“イライラ”しないためのいちばん簡単で役に立つ考え方は、「まぁいいか」です。

小さいことに「くよくよ」、「イライラ」しそうな時に、「まぁいいか」の一言が自ら言えるだけで「くよくよ」、「イライラ」を軽く済ませることができます。

小さいことは「まぁいいか」で済ませていいはずです。

でも、「くよくよ」、「イライラ」しやすい人には「まぁいいか」の一言がなかなか言えないのです。

きっと多くの人は、「くよくよ」してしまうことは自分にとっては「大きいこと」だと思っているのです。

だから「小さいことにくよくよするな」と言われても、自分の問題には当てはまらないと考えてしまいます。

または、自分が「小さいこと」にくよくよしているのに気づいていないのかもしれません。

「小さいこと」でも、そのことを繰り返し考えて悩ましい時間が長くなると、自分の心の中では「大きいこと」になってしまうのです。

だから、「小さいこと」のうちに軽く済ましてしまうことが大事なのです。

今自分の心の中で「大きいこと」でも、人生の中では「小さいこと」があります。人から見たらささいなこともたくさんあります。

私たちが「くよくよ」、「イライラ」してしまうことの多くは「小さいこと」なのです。

考え方しだいで(自分にとって)「小さいこと」にすることができるのです。

「まぁいいか」という考え方を使うメリットは、まずその一言でラクになれることです。

その事を問題化しないこと、何もしなくても(考えなくても)よくなるのです。

問題化するとその解決がうまくできないと、そのためにまた「くよくよ」、「イライラ」してしまうことになります。

また、「くよくよ」、「イライラ」していたはずの時間を他のことに使えるというメリットも大きいのです。

「くよくよ」、「イライラ」してしまう要因の一つは完璧主義です。

小さいことに対して「まぁいいか」と思えないというのもその現れと言えそうです。

「まぁいいか」はちょっといいかげんな考え方かもしれません。

でも、すぐに忘れてしまうような「小さいこと」だったらそれでいいのではないでしょうか。

「小さいこと」と「大きいこと」では考え方を変えたほうがいいのです。

「小さいこと」に「くよくよ」、「イライラ」しながら暮らすのと、「まぁいいか」とラクに暮らすのとどちらがいいでしょうか。

「小さいこと」に正しさや立派さを求めるより、いい加減さがあったほうがいいのではないでしょうか。

-以上、全文-

皆さん、このコラムどうでしたか?

「こうでなくてはいけない!!」とあまりにこだわり過ぎると、小さな問題も大きな問題になってしまう。

その結果、大きなストレスを受けてしまう。

このような内容のコラムでした。

「自分を許す」「他人を許す」という考えも時には必要なのでしょうね。

2012年7月9日月曜日

戦略に関するおさらい(4)

経営戦略において重要な5つの質問。

これは、P.Fドラッガー博士が述べる、経営戦略を作る上で重要とされる有名な質問です。

☆我々のミッションは何か?
☆顧客は誰か?
☆顧客にとっての価値は何か?
☆計画は何か?
☆成果は何か?

更にこう続ける...

「ミッションがあれば、顧客がいるはずである。顧客を満足させるには、顧客にとっての価値を知らなくてはならない。そのようにして、はじめて、上げるべき成果も明らかになる。更には、計画もたてることもできるようになる。」

この5つの質問に、しっかりとした答えを示すことから「戦略」が始まると言えます。

2012年7月8日日曜日

会議は「仕事の設計図」

建物を建てるためには、設計図は欠かせない。

あらかじめ完成した形を示し、これをもとに現在の進行段階を写し出すことで、今の問題点を比較、対照することができ、あらかじめ問題点を取り除くことができます。

また、担当者や完了日をはっきりと指定し、進行に狂いや差異が生じないようにできるという利点もあります。

建物の完成図全体を見通せるという点で、「設計図」の存在は、つまり「仕事の始まりと終わり」であることも言えます。

仕事でもこうした「設計図」が必要です。 

これを設計するプロセスこそが会議だと言えます。

「誰が先頭に立つか?」、「誰がサポートするか?」、「誰が具体的な作業を行うか?」。

そして、これを進めるにあたって、「どのような問題があり」、「どう解決するか?」を一つひとつしっかりと詰めていく。

そうすることによって、仕事の骨子がつかめ、仕事を進めていく手段がはっきりと見えてきます。

会議を建物の設計図と考えていけば、もっと詳細な会議が可能になります。

なによりも、「完成」が念頭に置かれる為、結果的にも「完成度の高い成果」を引き出すことができるようになります。

2012年7月7日土曜日

禅語「悟無好悪」

「悟無好悪」(さとればこうおなし)

人は、とかく評判や先入観に縛られて他人を見てしまいます。

そうではなくて、何ものにも縛られずに、あるがまま姿を認めていくこと。

そうすれば好き嫌いなどは自然となくなってしまいます。

これが「悟無好悪」のいわんとするところです。(出所:枡野俊明氏著「禅の言葉」)

自分自身の目で見てもいないのに、先入観で判断してしまう。

「皆が良い人だといっているから、この人は好きになれる」

「あまり良い噂を聞いたことがないから、あの人のことは嫌いだ」

こういうことは、意外と多いものです。

先入観を取払い、自分の目でよく見る。

悪いところばかりに目をやっていれば、誰のことも好きになれません。

人間ですから、好き嫌いは絶対にあります。

しかし、無理をして好きに、嫌いになる必要はありません。

間違いないのは、自分の目で見つめることで自分に素直になれるということです。

2012年7月6日金曜日

戦略に関するおさらい(3)

「ミッション」=「山に登る理由」

あなたはなぜ山に登るのか?

山登りは苦しいものだ。しかし、苦難への挑戦による自己の成長、自然との触れ合い、一体感、仲間との連帯感を求め実現することが、山登りの意義といえます。

このような山を登る意義、理由が「ミッション」です。

日本語でいえば「使命」や「価値観」です。

違った言い方をすれば、「進むべき方向」です。

「北極星」のようなものてす。

どんなに道に迷っても、「北極星」を見れば、進まなくてはいけない方角は分かります。

「ビジョン」が、目指す場所であるのに対して、「ミッション」は、そこを目指す理由です。

ですから...

「ミッション」は“Why” ⇒ 「なぜこの会社が存在するのか?」「なぜこの仕事をするのか?」という  根源的な価値観を語るもの。

「ビジョン」は“Where” ⇒ 「この会社は将来どうなりたいのか?」という到達点を語るもの。

「戦略」は“What” ⇒ 「この会社は何をするのか?」という具体的な内容を語るもの。

「戦術」は“How” ⇒ 「具体的にどうするのか?」という方法論の詳細を語るもの。

ということです。

2012年7月5日木曜日

立派な人間になる

「立派な人間」とは、どのような人間でしょうか?

忍耐力のある人間、謙虚な人間、他人の為に働ける人間...

いろんな「立派な人間」がいます。

ある哲学書には、次のように記されていました。

立派な人間とは、「自分の愚かさを自覚している」とありました。

人間は生まれながらにして“エゴ”に縛られている。

何でも自分に都合のいいように考える傾向がある。

その最たる例が、自己の性格や才能に対する意識である。

他の人より自分の方が立派な人間だと考えているひとは少なくないのです。

みなさんはどうでしょう?

しかし、もし自分は他人より立派な人間だと考えているとすれば、「そのこと自体に、愚かさや未熟さがある」ということです。

その理由はというと

一つは、他人が自分をどう見ているか、評価しているかについて、目がいっていない。

もう一つは、自分のことを立派だとうぬぼれている人に他人が高く評価することは無いということです。

自己評価が高い人間は、自分より弱い人には上から目線。

強い人には急に下から目線になります。

このように相手によって態度を変える人は「嫌な人間」です。

他人は、「嫌な人間に対して高い評価はしません。」

かの「ソクラテス」の演説を聞いた民衆が、「あなたほど賢い人間をみたことがない。」と言われた時に、こう答えています。

「私にあなたより賢いところは何もありません。ただ一つだけあなたより多い知識があるとすれば、自分がいかに愚かな人間であるかということを、あなた以上に知っていることくらいです。」

人から尊敬されるような立派な人間になるためには、多くの知識を身につけるよりも、自分の愚かさを知ることのほうが、はるかに大事ということの例です。

2012年7月4日水曜日

横浜高校硬式野球部 必勝祈願

今年もこの季節がやってきました。

「夏の甲子園神奈川県大会」です。

いよいよ高校野球の季節です。

本日は、後援会副会長を務める横浜高校硬式野球部の必勝祈願でした。

必勝祈願は、三期連続で甲子園に導いていただいた、横浜市中区にある伊勢山皇大神宮で執り行いました。

監督、部長、選手、御父母、そして後援会メンバー、総勢70名を越える大きな必勝祈願となりました。

選手たちも、この日はいつも表情と違い、「これから日頃の鍛錬の成果を精一杯発揮します。」という想いを神様にお誓いする儀式とあって、グランドでは見せない違った緊張感を感じさせる雰囲気でした。

祝詞奏上のなかで、「第94回全国高等学校野球選手権大会神奈川県大会」と宮司様が唱えられた時に、「私が出場したのが、第65回大会。もうあれから29年も経ったんだ」と、ふとその当時を思い出しました。

もう、自分の息子よりも年下の子達が目の前に整列している姿に感慨深いものがありました。

さて、今回の神奈川県大会、横浜高校にとっては「神奈川県勢史上初の四期連続甲子園出場」が掛かった大切な大会となります。

名将渡辺監督が横浜文化賞を受賞された際の御礼挨拶には、「必ず四期連続出場を」と書かれていました。

高校野球のすべてのタイトルを勝ち取った名将が、新たな偉業に挑まれるわけです。

7月7日の開会式をかわきりに熱い戦いがスタートします。

選手達の全力プレーに一喜一憂したいと思います。




2012年7月3日火曜日

戦略に関するおさらい(2)

昨日に引き続き「戦略に関するおさらい」。

本日は、戦略に関する用語の解説。

これも山登りに例えてイメージしてみます。

①「ビジョン」・・・ビジョンとは、目指す山の山頂。戦略を実行して達成する最終の目標のこと。

戦略を練る段階では、もちろん山頂には到達していません。

だから、わからないことも多い。

しかし、「目指す山の山頂」を決めないと、登山ルートは決まりません。

戦略も同様で、ビジョンをしっかりと決めないと、戦略は決めようがありません。

ですから、まずは「目指すビジョン」を描くのです。

②「戦略」・・・戦略とは、山頂に到達するための登山ルートを決めることです。

山頂を目指すにも、いろいろな選択肢があります。ルートを選ぶということです。

また、いろんなルート選択に加え、天候の変化やチームの技量や体力などを見極めながら、ベストなルートを選ぶこと。

意思決定のことです。

③「戦術」・・・戦術とは、難所突破の工夫のことです。

目標達成に必要な、装備は?トレーニングは?

実際に登山ルートを進み始めたとき、現場レベルで工夫や意思決定する必要があります。

これが戦術です。

④「事業、経営計画」・・・事業、経営計画とは、登山計画のことです。

1日目はゆっくりと100m登る、2日目は少し距離とスピードを上げて150m、3日目は更に200m。

4日目以降は、平坦な道を横に5km歩き、5日目に山頂にアタックする。

もちろんすべてが計画どおりに行くわけがありません。

計画書をつくることで、より山登り、つまり戦略実践のイメージが明確になるということです。

2012年7月2日月曜日

戦略に関するおさらい(1)

「戦略とは、山登り」

事業計画、戦略を考えるときに、私がイメージするのは「山登りの例え」です。

「山登り」をするときは、登るべき道筋を決め、出発地点から山頂に向かって、一歩一歩、足を進めて行きます。

登っている間は辛いものです。

体力の限界に突き当たったり、道に迷ったり、足が滑ったり、登山仲間とケンカをしたりするかもしれません。

「もう辞めたい」とか、「なんでこんな山に登ることにしたんだろう」と後悔することもあると思います。

しかし、山頂に着いたときの達成感、充実感は素晴らしい!

空気は澄み切り、下界とはまったく違った絶景が眼下に広がる。

山頂にたどり着けば、今までの苦労や泣き言や、仲間とのいざこざも笑い話となります。

また、山頂に立つと、自分の成長も実感でき、次に同じような山に登るときには、もっと自信を持って挑めるものです。

場合によっては、初心者や後輩を導くこともできるかもしれません。

戦略とはまさに、「今いる自分の場所を確かめ」、「目指す山を決めて」、「登山ルートを決めること」です。

ただし企業がおこなう戦略には、詳細地図もガイドブックも同じ山に登ったガイドもありません。

あるのは、麓からうっすらと見える山頂だけです。

そもそも、自分の今の居場所に満足しているのなら、わざわざ苦労をしに山に登る必要はありません。

そもそも、今の状態に満足し、変化を望まず、新たな変革や挑戦といった面倒なことを避けて、変わらない毎日が過ぎていくことを望んでいるのなら、そんな人間に戦略などいりません。

戦略とは、変わることの意思を固め、辛い道を歩んでいくことだということです。

2012年7月1日日曜日

「損得勘定」

せっかくの真の友になれる人なのに、勝手な思い込みでその関係を失う。

人生においてそれは大変もったいないことです。

お互いに尽くし合うことから始めれば、自然と関係は深まってくるものです。

先ずは、真っ白な気持ちで人と接することです。

「友人に心を砕く」とは、互いの関係の中に、同じ心を持つということです。

そこに優劣などはないということです。

人との付き合いは「損得勘定」が入り込む余地などありません。

「あの人と付き合うと得かも」、「あの人と付き合うと損するから」と思っている人がいたら、是非、考えてみて下さい。

その相手が、そんなに得をもたらしてくれましたか?

その相手に、そんなに損をさせられましたか?

恐らく、そんな大したことなどないはずです。

人間が頭の中で考える「損得勘定」など、実は大した意味などないのです。

さて、私が「心を砕く」仲間の一人、株式会社シゲンの加藤社長。

本日、めでたく○○歳の誕生日をお迎えになりました。

おめでとうございます。(いよいよ、人生折り返しですね。)

この○○歳が、加藤社長にとって素晴らしい充実した1年でありますようよう、心から祈念致します。

昨夜は、急な乱入ですみませんでした。(汗!)