外交ジャーナリストであり、作家でもある元NHKワシントン支局長の「手嶋龍一氏」の講演を聴く機会に恵まれました。
前々から、手嶋氏の意見には共感する部分があり、数冊の本を見させていただきました。
今回、ナマの話しを聞けるということで楽しみに会場に向かいました。
内容は、昨今の我が国の外交政策を中心に、竹島、尖閣諸島、北方領土問題、今まさに我が国が直面している、近隣諸国との領土問題を中心に、話しが進みました。
また、領土問題だけではなく、対米外交、特に日米同盟の今後の形にまで話しは及びました。
外交の肝は「真の情報」の収集からを原則に、「インフォメーション」と「インテリジェンス」の違いについても持論を展開されました。
中でも、「インテリジェンス・サイクル」については、国家・組織の行方を決断するリーダーは、どのようにして正しい情報手に入れるかについて掘り下げて語られました。
決断を委ねられし者→情報サイドに関心領域を伝える→情報収集(インフォメーションの収集)→情報分析(選別して真贋を判定)→情報精査(分析・報告書の取りまとめ)→提出
このサイクル、外交だけではなく、経営の場でも大変重要なことです。
単なるインフォメーション(広報情報)で決断するようなリスキーなことをしないで、「インテリジェンス・サイクル」を意識しコアな正しい情報で決断したいものです。