「プレゼント経済学」
アメリカの経済学者ジョエル・ウォルドフォーゲル氏が書いた本の題名です。
「なぜ、あげた物の額とより、もらった物の額の方が少なく感じるのか?」
「いちばん大切な人が欲しいものを知っていますか?」
多くの人がいかに「欲しくないもの」「もらって嬉しくないもの」プレゼントされており、その結果としてどれほど大きな経済的破壊が行われているか、について書かれた本です。
「気持ちは嬉しいけど、あんまり欲しくない物」をもらった経験は、皆さん必ずあると思います。
要は、もらっても嬉しくないものは、使わないし、使ったとしても数回で捨ててしまうのです。
ですから、もらっても嬉しくない「無駄なプレゼント」を買っても価値の破壊にしかならないという理論です。
例えば、クリスマスプレゼント。
世界全体の消費は20兆円といわれ、その10分の1が無駄な消費といわれています。
筆者は、プレゼントが引き起こす価値の破壊の実態を、統計と調査結果によって明らかにしていきますが、世界全体のクリスマスに人々が使うお金が20兆円。
そのうち、約2兆5000億円分の価値が破壊されているという。
アメリカ人だけでもクリスマスプレゼントに660億ドルを使い、120億ドル分の価値を破壊しているという。
日本円にして、約1兆円分の損失です。
しかも、多くのアメリカ人は、購入代金をクレジットカードで払っているので、まさに「借金をして無駄な物を買っている」という理論であります。
もちろん、プレゼントがもたらす感情的、情緒的な効果を無視することは出来ません。
ただ、折角のプレゼントが無駄な消費を生んでいるのなら、もう少し、社会に役立つプレゼントの消費をした方がよいのです。
その考え方が、「チャリティー商品」です。
強烈な言い方ですが、もらったプレゼントが「もらって嬉しくない物」で、日の目を見ないもので塩漬けになったとしても、チャリティー商品なら少しは役に立つ。
また、チャリティー商品は、家族や友人、恋人同士といった限られた関係だけではなく、より多くの人に役に立つのです。
当社でも、被災した岩手の酒蔵さんの支援事業として、日本酒や地ビールにお買い求めいただいた企業様のオリジナルラベルを貼ったチャリティー商品のご紹介をさせていただき、多くの企業様にご購入いただきました。
このような、チャリティー商品は、これから訪れるクリスマス商戦でも多く販売されます。
「何をプレゼントしたらいいか分からない」という方は、是非、チャリティー商品に目を向けて下さい。
「いちばん大切な人が欲しがっているもの、あなたは知っていますか?」