2009年9月8日火曜日

死の海

本日付けの報道では、東京湾岸自治体が行う、東京湾の一斉水質調査で、昨年に引き続き今夏も、湾最奥部の低層に酸素の少ない巨大海水の塊=貧酸素水塊の存在が確認されたと報じている。

この水塊、水生生物を死滅させる「青潮」の原因とされるだけに、生物多様性、生態系の破壊に繋がる大きな問題である訳です。

海底に沈殿したプランクトンの死骸をバクテリアが分解する過程で酸素を大量に使うことから発生する酸欠状態を指す「貧酸素水塊」。窒素やリンを含んだ生活雑排水の流入による「富栄養化」が原因とみられるそうで、水塊が海流や風や潮流の影響で海面近くに湧き上がる際に「青潮」が発生し、魚介類が死滅するなどの被害が発生するとある。

「死の海」を食い止めるための対策が待ったなしの状況にある中、2つの対策が必要とある。
1つ目は「水質改善」、2つ目は「東京湾への環境負荷の低減」。

関係自治体も、東京都が水質改善プロジェクトチームを発足させたり、これから対策スタートという段階。

その具体的対策の中に、「保水力を向上させるための海の緑化」が挙げてあるが、当社も参加している「海洋緑化協会」、緑化の大切さがここでも証明されました。

自治体の取り組みは勿論のこと、都・県民全体で考えるべきの重要な問題であり、環境だけでなく、食生活にも係る重い報道であります。