2010年11月24日水曜日

就職内定率

2011年3月卒業予定者の就職内定率が、10月1日現在で57.6%。

就職氷河期と言われた2004年同月が60.2%ですから、その数値の低さには驚きます。

年々就職活動の時期は早まり、一年中リクルートスーツに身を固めた学生がいる様な気がします。

リーマンショック以来の各企業の新卒採用は激減しており、グローバル化を意識した“即戦力”の企業側の希望が目立つようです。

私も社会起業家支援や若者支援に御協力させて戴いている関係で、大学の教授や大学生にお会いするケースが多いのですが、内情は大変の様です。

講演の際には、「ある程度のリスクをとっでも前に進んで行くんだ!」のようなメッセージを自身の経験から話してもらいたいとのリクエストを頂戴するのですが、現状の若者を象徴しているのでしょうかね。

しかし、働けない若者が増えてくると必ず社会に影響が出てきます。

高齢者や子どもに関する問題はもちろんのこと、我が国の生産性にも大きく影響を及ぼす訳です。

当分は続きそうな就職内定率の低下ですが、一に雇用、二に雇用という政府がどの様な対応をとるのでしょうか?

と普段となるのですが...

「今は皆が裕福で、何か都合が悪くなると政治や社会のせいにする。もっと自身の努力を見直すべきではないのかしら。」という脚本家の橋田寿賀子さんのコメントを思い出しました。