2011年2月19日土曜日

伝統を守る

“伝統”とてもいい響きで、憧れでもあります。

しかし、ある程度国や制度で保護されている“伝統”であれば、景気の変動で影響を受ける事はありませんが、数百年の歴史を持つ、“伝統”をもつ仕事の中には、大きく影響をうける事もあるようです。

文明開化や開国、戦後の動乱の激変も乗り越えてきたが、バブル経済の破たん以降、景気の冷え込みや人口の減少で市場が著しく減退した“伝統”もあるのです。

考えさせられたのは、「ものの売り方」は、現代に合わせて変化しなくてはならないのに、“もの”は同じものを作り続け提供しなくてはならないということです。

職人の技、匠の技、プロの技、良いものであっても、その価値を認める人が少なくなり、ましてやその技を継承する人も少なくなってきている我が国の“伝統”。

最近のトレンド商品の方程式は、「ベーシック」+「サプライズ」+「ネットワーク」=トレンドとなるようです。

伝統的な商品に驚きと口コミやネット情報が加わると「トレンド商品」が生まれると言うことです。

“伝統”を守ると言う事は、「変わらない」ということと、「変化しなくてはならない」とのバランスを如何に取っていくか。

そして、良いものを知ってもらうと言うことなんでしょうね。

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