2012年3月17日土曜日

海外進出

今、国も、地方自治体も、日本の優れた環境技術を海外、特に東南アジア圏に輸出する動きを誘導しようと躍起になっています。

我々の環境ビジネス、特に廃棄物処理についても、都市環境構想の中で重要なポジションを占めていますので、水処理技術ともに注目を浴びるところです。

確かに、新興国をはじめとする東南アジア各国には様々な魅力があります。
☆期待できる内需
☆同じアジア人としてなじみやすい
☆ブルーオーシャン市場が存在している
☆日本から近い、地理的メリット
などなど...

しかし我々中小企業が、実際に現地でインフラを整備して事業を行うとすると、たくさんのハードルがあり、十分に留意しなくてはならないポイントがあります。
☆日本の常識や感覚を前提としない
☆コネ(行政、有力者)には注意する
☆現地でのコンプライアンス
☆幹部人件費、税制など意外なコスト高もあり得る
などなど...

海外進出では、明確なコンセプトや実現可能な具体的な事業計画を持たずに、大規模設備投資、人材確保を行うと、間違いなく失敗に終わると言われます。

自社の進出規模を見極め、コストミニマムを原則に身の丈に合った事業からスタートすることが、将来の事業拡大の近道のようです。

また、現地採用者への自社経営理念、事業内容、役割を分かりやすく明確に説明できること。そして、仕事に対する責任感を持たせることが重要だと言われます。

そのうえで、現地採用者を正しく評価し、本人の成長と寄り添うことが成功のカギのようです。