2012年3月21日水曜日

生態系認証製品

我が国では、放射線の問題も含めた“食の安全”について、国民の大きな関心事であります。

子供から大人まで、たくさんの人に愛されている米マクドナルは、この夏に開催されるロンドン五輪で、MSC(海洋管理協議会)認証ラベルのついた「フィレオフィッシュ」を提供すると報じました。

五輪公式スポンサーのマクドナルは、公式飲食店として選手村や五輪公園などに出店し、全店舗でMSCのラベル付き「フィレオフィッシュ」を販売するようです。

MSCとは、海の生物多様性に配慮し、持続可能な漁業によって捕獲した魚であることを証明する認証制度で、英、蘭ユニリーバとWWF(世界自然保護基金)が協議会を設立し、2000年に認証制度が始まりました。

マクドナル社は、昨年10月から、年間1億個販売する「フィレオフィッシュ」にMSC認証の魚を使用開始しており、今後は、フライドポテトに使用するパーム油についても認証製品に切り替えるといいます。

巨大小売メーカーや食品メーカーが「生態系認証製品」に切り替える動きが加速すれば、必ずサプライチェーン全体に影響を及ぼします。

自然資源、自然循環を持続可能な形で利用する動きをしっかりと押さえ、サプライヤーも迫ってくる時代の変革に対応しなくてはならないということです。