2012年3月28日水曜日

コア・コンピタンス

「コア・コンピタンス」とは「強みの核」のことで、良い業績を生む「原因」となる企業資本の一つです。

・常に顧客コミュニケーションが取れており、顧客のニーズを他社に先駆けて手に入れることが出来る(顧客資本)
・提携会社などのネットワークによる早い情報の発進(ネットワーク力)
・技術がピカイチで精度や信頼性が高い(技術力)
・効率的な訪問営業で対象地域を軒並み顧客にしている(仕事力・営業力)
・部門間の風通しがよく、多様で斬新なアイデアか生まれる(組織文化力)

このようなことを、自社に当てはめて棚卸ししてみると、自社独自の「強みの核」が見えてきます。

この強みの核が何かによって、とるべき戦略は違ってくるのです。

「技術力」が強みの核なら、その技術をさらに磨き、新たな事業領域にも活かすべきである。
「顧客資本」が強みの核なら、その顧客ニーズをさらに深堀し、満足度を高めるサービスを提供すべきである。
「マーケティング力」が強みの核なら、その力をさらに磨き、新たな市場を開拓することを検討ですべきである。

財務的成果のように、見えやすいものと違い、知的資本については見えにくいものですから、自社の強みの核を見逃しやすくなります。

強みの核を確認すれば、取るべき戦略の方向性も見えてくるし、戦略の「フィット感」も判断できるようになるのです。