2011年10月31日月曜日

熱湯経営

大和ハウス工業株式会社 代表取締役会長 樋口武男氏著「熱湯経営」の中に、「成功する人の十二カ条」と「失敗する人の十二カ条」というものがありましたのでご紹介します。

「成功する人の十二カ条」
一、人間的成長を求め続ける
二、自信と誇りを持つ
三、常に明確な目標を志向
四、他人の幸福に役立ちたい
五、良い自己訓練を習慣化
六、失敗も成功につなげる
七、今ここに100%全力投球
八、自己投資を続ける
九、何事も信じ行動する
十、時間を有効に活用
十一、できる方法を考える
十二、可能性に挑戦し続ける
 
「失敗する人の十二カ条」
一、現状に甘えて逃げる
二、愚痴っぽく言い訳ばかりする
三、目標が漠然としている
四、自分が傷つくことは回避
五、気まぐれで場当たり的
六、失敗を恐れて何もしない
七、どんどん先延ばしにする
八、途中で投げ出す
九、不信感で行動できず
十、時間を主体的に創らない
十一、できない理由が先に出る
十二、不可能だ無理だと考える

樋口氏は、2001年に大和ハウス工業の社長に就任してすぐに、社内に蔓延する大組織病に気づき“ぬるま湯”の対局にある「熱湯経営」を宣言しました。

その中には、「仕事のスピード感」も盛り込んであり、「スピードこそが最大のサービス」とも述べておられます。

「仕方なくやっているうちは、効率は絶対に上がらない」

「志や目標を明確にして仕事意欲を駆り立てることが大切」だと主張されています。

そして、「考えておきましょう」は“禁句”。

この言葉を見ても、仕事のスピード感を重視されていることが良く分かります。

高い志をもって、会社にいるだけの「人在」、いるだけで会社に害を与える「人罪」にならないようにしなくてはなりません。

目の前の仕事、例えば「電話は鳴ったら一回で取る」といった当たり前のことをきちんとやる「凡事徹底」を心掛けることだけでも仕事のスピードはかなり早くなるのです。

2011年10月30日日曜日

渋滞学

渋滞はなぜ発生するのか?

このことについて、研究されている教授の話を紹介します。

そもそもどうして渋滞は起こるか?

渋滞には「ボトルネック渋滞」と「自然渋滞」の二種類があります。

前者は、事故や工事といった明確な原因により流れが止まるものです。

後者は、それぞれのクルマが車間距離を取らないことによって発生します。

車間距離が詰まると、前のクルマが少し減速しただけでその影響を大きく受けてしまい。

ブレーキをより踏み込むことになる。その後に続くクルマも次々と減速して、気がつけば長い渋滞が起こってしまう。

実は日本の渋滞の約7割はこり自然渋滞のようです。

この渋滞学、面白いのはこの後の論理。

渋滞学を仕事に当てはめてみた考えです。

前者の「ボトルネック渋滞」は、会社で言えば「なかなかハンコを捺さない上司がいて、書類が上に上がらない。」状況で、こちらの解消方法はシンプルです。

「ボトルネック」を取り除けば良いだけ。

一方の「自然渋滞」を仕事に例えると、「予定を詰め込みすぎたために、ある作業が少し遅れると、次の作業、そのまた次の作業と遅れがドンドン増幅してしまう」現象です。

逆に「車間距離に余裕があれば」前のクルマが減速しても急ブレーキを掛けずに済む。

仕事のスケジュールも、「決めた時間仕事をしたら、決めた時間休憩を取る」というように、仕事と仕事の合間をあらかじめ空けておけばいいとう考え方です。

そうすれば、一つの仕事が遅れても、予備的な時間があるから後ろの仕事にに響かないのです。

そして、一番の解決策は...

「常に一定のスピードで走り続けることで、“流れ”を止めずにすむ。」

このことが結果的に短時間で目的地に着けるということのようです。

渋滞も仕事においても、なんでも「闇雲にスピードを上げる」ことではなく「安定的な流れをつくる」ことが大切だということですね。

2011年10月29日土曜日

任せられない仕事

「自分が休んだら、誰がこの仕事をするの?」

でも、案外「任されない仕事」って少ないと思います。

日頃から、自分の仕事について周囲のスタッフに話したり。手伝ってもらったりしておけば、たいがいの仕事は引き継げます。

そもそも、自分だけしかできない仕事を作ることは、休みが取れないとか、イライラしたりと良いことではありません。

誰も手伝えない仕事だと、残業しなければならなくなり、処理も遅れる。結果として社にも貢献できません。

更に言えば、周囲の人がその仕事を体験するチャンスを奪っているのです。

現在のマネージャーに求められるものは、多岐にわたります。

いくら成績が良くても、部下の残業の多いマネージャーは評価されないという企業も増えてきました。

ですから、仕事の効率化を真剣に取り組むのです。

「任せられない仕事」が多い部下のマネージャーと、「任せられる仕事」が多いマネージャー。

イコール、「仕事が早い」チームとマネージャーという応えになりますね。

2011年10月28日金曜日

なめてはいけない「男のお肌の手入れ」

女性のお肌の曲がり角は25歳というのが定説です。

では、男のお肌の曲がり角は何歳なのでしょうか?

諸説ありますが、30代後半からお肌の衰えを感じる人が多いようです。

顔全体の“ハリ”を保っているのは、「表情筋」と言われますが、年をとると、この表情筋が緩みます。何もしないと目尻が下がり、頬や口元も垂れ下がります。

その結果、老け顔になっていくのです。

表情筋を鍛えることは、お肌にハリが生まれ若々しさを保つことができるようです。

さて、今回のテーマ「お肌の手入れ」ですが、キモとなるのは「水分」のようです。

年をとるということは「水分を失うこと」なのです。

人生の中で、最も瑞々しいのは赤ちゃんのとき。体内組織の約80%が水分です。これが成人時には60%、晩年には50%を切るまでに落ち込むようです。

この加齢による脱水が如実に現れるのが、他でもない顔の肌なのです。

乾燥し、ツヤを失い、バサバサ感が出て「枯れている」というイメージを相手に与えてしまうのです。

ですから、一般的に35歳を過ぎる頃から、水分補給用のローションと保湿性のあるクリームを付けた方がいいのです。

朝の洗顔後、お風呂上がりに習慣づけるとし自然とお肌の手入れが出来てきます。

このタイミングが肌の皮脂が洗い流されて、最も保湿成分が失われている時なので、一番いいタイミングなのです。

さて、「経営者の肌ツヤが悪いと、会社の印象まで悪くなる」と言われます。

経営者は会社の顔です。

経営者だけではなく、組織のリーダーがしょぼくれたイメージでは部下の士気も高まりません。

こうして考えると「お肌の手入れはビジネスマンのたしなみ」に辿り着くようです。

スキンケアを生活の習慣に取り入れ、お肌のツヤとハリをビジネスに活かしましょう!

2011年10月27日木曜日

論的思考を鍛えるトレーニング

物事を、的確に素早く判断する為には「論理的思考」と「直感力」の二つが必要のようです。

「論理的思考」とは
・情報を整理して考える
・段階を追って物事を考える

「直感力」とは
・考える大よその方向性を決める
・「仮説を立てる

では、論理的思考を養うためにはどのようなトレーニング方法があるのでしょうか?

例えば、日頃目にする経済ニュースは格好の教材のようです。

一つの例題として「原油価格高騰」というニュース

☆原油価格が上がる

ガソリンや灯油などのエネルギーの値段が上がる

ビニールハウスの燃料費が高くなり、イチゴなどの果物の値段が上がる。
また、ケーキを包む包装資材の値段も上がる

ケーキの値段が上がる

☆原油価格が上がる

バイオエタノール燃料の価値が高まり、原料であるトウモロコシの値段が上がる

トウモロコシの人気が高まり、農家が小麦からトウモロコシへの転作が進む

小麦の生産量が減り、小麦の値段が上がる

ケーキの値段が上がる

どうですか、「原油価格高騰」というニュースが、結果として「ケーキの値段が上がる」という論理の展開です。

このような、トレーニングを日々していれば、仕事の場でも自然と論理的思考をするようになるという例でした。

2011年10月26日水曜日

1分で決まってしまう、あなたの評価

「1分で大切なことを伝える技術」がベストセラーになりました。

これは何を意味しているのでしようか?

“時間”というのは、現代のビジネスにおいてもっとも重要な資源と言われています。

ダラダラ話すということは、周りの人の貴重な資源を無用に奪うことになります。これは重大なマナー違反となります。

私たちは今、人類が体験したことのない「大量情報」に囲まれています。

そのため、「情報を一瞬で切り捨てる」ということを日々習慣化しているのです。

例えば、テレビ番組が面白いか?つまらないか?を判断するのは一瞬ですね。

ビジネスの場面でも同様に、「つまらない」と思われれば。即座に却下されてしまう。

このように、「できる人か、そうでないか」「使えるか、使えないか」といった評価は、いまや一瞬で決まってしまうという論理です。

ですから、「1分で大切なことを伝える技術」が必要と著者は述べています。

ビジネスで何か新しいことを始めようと思ったら、決裁権をもっている上司にゴーサインを出してもらうことが不可欠ですが、そうした人はほとんどの場合“多忙な人”なのです。

説得するなら「最初の1分が勝負」。ここで興味をひけなければ、説得はおろか、話をまともに聞いてもらうことも出来ないのです。

「大切なことを1分にまとめて話す」トレーニングは、現代のビジネスパーソンにとってとても重要なことのようですね。

2011年10月25日火曜日

もっとも権威ある賞

現在、米国MLBはワールドシリーズの真っただ中です。

今年は、元巨人上原投手、元日ハム建山投手も所属する「テキサス・レンジャース」と「セントルイス・カージナルス」が戦っています。

残念ながら、日本人の両投手は登録から漏れ、ベンチでの応援となっています。

さて、この季節私が必ず話題にするのが、ワールドシリーズのMVPよりも権威ある賞といわれる『ロベルト・クレメンテ賞』の受賞についてです。

今年もその発表と授賞式が10月20日に行われました。

今年の受賞者は、松坂投手も在籍するボストン・レッドソックスの主砲「デービット・オルティス内野手」です。

このロベルト・クレメンテ賞は、社会・地域活動に貢献した選手というものではなく、すぐれた成績を上げた上での社会貢献活動に対する功績を讃えています。

ちなみに、今シーズンのオルティス内野手の成績は、打率3割9厘、29本塁打、96打点。残念ながらレッドソックスのポストシーズン進出は叶いませんでしたが、素晴らしい成績です。

そして、オルティス内野手の社会活動は、2005年に子供の心臓病手術の為の基金を創設し、故郷のドミニカ共和国や、米国、ハイチの子供の為の医療行為の援助を行っています。

今年も同基金に10万ドルを寄付し、様々な機会を通じて募金の呼びかけを行いました。

1971年にコミッショナー賞として制定された同賞ですが、殿堂入り選手「ロベルト・クレメンテ」が1972年に故郷ニカラグワ大地震の救援活動に向かう途中で悲運の最期を遂げた事を受けて、1973年から名称が変更されたものです。

まさに「国民のヒーロー」である多くのアスリート。自身のパフォーマンスでファンの夢と希望を与えるだけではなく、「自分の存在意義」を十分に理解して、「社会に対する責任」を果たしている姿に心から尊敬致します。

来期の大活躍を心から祈念いたします。

*今年のワールドシリーズで大活躍中のカージナルス「アルバート・プホルス内野手」も、2008年に同賞を受賞しています。
身内にダウン症児がいることもあり、2005年にダウン症児とその家族の生活を支援するための基金を設立し、現在もその活動を継続しています。