2009年6月9日火曜日

レッドデータブック

昨日に引き続き、生物多様性に関する話題です。

「レッドデータブック」「レッドリスト」ってご存知ですか?

絶滅危機に瀕している野生の動植物を掲載し、その危機的状況を訴え、生息地などの保護・保全活動に結びつけるための報告書で、「国際自然保護連盟」(IUCN)が絶滅危惧種を「レッドリスト」として1966年に発表したのが始まりです。

日本では、1989年に「日本自然保護協会」に同団体と研究者の共同作業で日本全国の高等植物を対象に危機状況を訴えたことに端を発します。

その後、環境省が1991年レッドデータブックの編集を進めており、5年毎の見直しで3回目の改定作業が終了しています。

地方でも同様の動きは加速し、1995年の神奈川県と三重県をスタートに2005年には全国すべての都道府県で発表されています。

因みに、世界の絶滅危惧種*は「1万6928種」(IUCN 08年発表)にもあがり、その内、日本は「309種」であるとのこと。

生物多様性の宝庫である海岸、高原、熱帯雨林等、紛争や開発による森林破壊などが起因の一つと報じられている。

*危惧種の例:ウミイグアナ(エクアドル)、アメリカアカオオカミ(アメリカ)、ボルネオオラウータン(マレーシア)、ウーパールーパー(メキシコ)、ジャイアントパンダ(中国)