2009年6月10日水曜日

世界で勝つ!

先日観たコラムで、「なぜ世界では日本の携帯電話が売れないのか?」

日本の経済成長を支えたのは、人的資源を大切にすることと機械技術に強いことと答える方々が多い訳ですが、携帯電話もその一つで、現在では、通話のみならず電子マネー、テレビ電話、テレビ視聴、などなどの機能を搭載し、カメラには手ぶれ防止機能が付き、インターネットへのフルブラウザも可能にしています。

さかのぼれば、携帯電話をi-modeのようにインターネットに接続させたのも、画面をカラーにしたのも、折りたたみや、カメラを搭載したのも、GPSで位置確認出来るようにしたのも日本の携帯電話が最初です。

しかし、世界での販売シェアはわずかである。世界シェアでは1位ノキア、2位サムスン、3位ソニーエリクソン、4位モトローラー、5位LG電子です。

なぜ?様々な要因はありますが、一番の原因は「世界で孤立した日本の規格」にあるようです。
日本が第2世代2Gに採用したPDC(Personal Digital Cellular)方式はNTTが開発したもの、一方、世界210以上の国と地域は、第2世代2GにGSM(Global System for Mobaile Communications)を採用した。これは欧米で開発されたものです。

PDCとGSMという規格の違いが世界進出を阻んだといえるようです。

その他、総務省のNTT規制法の問題、相手国任せの各日本メーカーのグローバル戦略などなど様々なあるようですが。

「世界規格」と言えばふと思い出したのが、西田敏行さん主演の映画「陽はまた昇る」。

当時の日本ビクターが家庭用ビデオVHSを世界規格にした経緯を報道した、NHKの人気番組「プロジェクトX 窓際族が世界企画を作った~VHS、執念の逆転劇」は今でも覚えています。

世界で勝てない理由として
・「規格」は欧米が作るものという先入観
・語学力不足
・世界的な交渉力の無さ
・好調な国内シェアに満足している
などがよく言われます。

この映画、西田敏行さんの名演技も最高ですが、私が担当していた日本ビクター子安工場様が舞台となっているところも思いが深い理由でもあります。

是非、当社の社員にも観てもらいたい傑作です。

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