2009年6月17日水曜日

育成

「育成」。私が現役時代には無かった枠組み、今年で4年目を迎えた「育成選手制度」。

支配下登録70名とは別に「育成枠」で選手を獲得できる制度。

その目的は、「原石の発掘」「実践(試合数増)に主眼」「独立リーグや社会人チームとの連携」など...

6月10日、17日、24日と3回に渡り読売新聞で「プロ野球育成新時代」として連載されています。

最近、この育成枠出身の選手の活躍が目立ちます。昨年新人王の巨人山口投手などはその例です。

12球団中6球団がこの制度を利用しており、巨人とロッテでは「シリウス」という混成チームまである。

「一試合でも多く試合に出たい」と思う選手には、支配下選手登録への大きなチャンスにもなる。

逆に、少数精鋭方式の球団もあり、日ハム、西武はその例で強化選手や有望株の選手を中心に実践で鍛えている。

球団経営の方針や経営状況にも影響を受ける「育成手法」、各球団がどのような目的と方針で「育成」しているのかを選手自身に理解させることも大切だと思います。

どの世界でも、P-D-C-Aのサイクルは必要な仕組みで、それを理解出来ていると現役選手の引退後の「セカンドキャリア」にも十分役に立つと思います。

「技術」や「折れない強い心」を鍛えるのも大事ですが、引退後の人生の方が長い「プロ選手」です。「社会の仕組み」も教える必要が大切だと、経験則から言わせていただきます。

言わば「雑草」の育成選手。支配下選手登録そして一軍での活躍を祈ってます。