2011年1月23日日曜日

名参謀とは?

ヤクルト時代、私の同期入団で後に野村楽天でヘッドコーチを務めた「橋上秀樹」。

数年前に、仙台の球場で再会したことをついこの最近のように思い出します。彼も入団当初は捕手でしたので、よく一緒に練習したものです。

東京安田学園の出身で、ヤクルト、日ハム、阪神と左投手用の代打や、俊足・強肩を生かして守備でもチームに貢献し、ヤクルト時代はリーグ優勝、日本一にもなった実績があります。

その橋上秀樹が、ヤクルト~野村楽天までの12年間にも及ぶ「野村学校」で培ったものを著書でこのように書いています。

「野村監督が求める参謀は、“監督の要望を先回りできるヤツ”である。」

試合前から試合後に至るまで、常に質問が変化する野村監督に対して、「どのような質問で、どのようなデータを求めてくるかを先回りして準備しておくことが、ヘッドコーチとして大変重要な仕事である。」と書いています。

「監督が素早く意思決定をできるよう、サポートするのが私の仕事!」「それも監督の意向を先回りして、準備しておくこと!」

そして、「これはある意味、野球以外の組織のトップの参謀役を務めるときの鉄則ていえる。」とまとめている。

同期ま中では、一番最後に一軍に上がり、その後野村監督によってヘッドコーチまで務めた橋上秀樹。私がヤクルトを出るまでの6年間の付き合いの中では、考えられないような内容です。

野村監督によって、考え方のヒントを得て、どうしたらその組織の中で自身が生き残って行くことができるのかを実践したのだなと、ある面感動しています。

また、何かの機会に再会出来たらいいなと願っています。

橋上秀樹の現場復帰を心待ちにしています。