2011年3月3日木曜日

ブルーカーポン

本日付けの報道。横浜市は2011年度、海域でのCO2吸収効果に着眼した脱温暖化プロジェクト「ブルーカーポン」を金沢区の横浜シーパラダイスでスタートさせる。

ブルーカーポンは国連環境計画が打ち出した脱温暖化の手法で、カーボンオフセットの仕組みづくりを見据えた産官学による実証実験は国内初だそうです。

実験海域を設定し、CO2を吸収する貝類や藻類を育成し、温室効果ガスの吸収、削減、固定化効果を観測し、同時に環境浄化も見込む。

また、昨今の研究で海洋によるCO2の吸収効果は、森林よりも高く海洋生物を利用した温暖化対策が注目され始めてます。

さらに、このブルーカーポンの効果により削減できた吸収量を排出権の買取やカーボンオフセットなどでの仕組みも構築することも視野にあるようです。


当社も支援を進める「海洋緑化」の考えも同様で、どの様な環境で海洋生物が活性化し、温室効果ガスを固定吸収出来るかの研究を続けているところです。

とにかく、世界の上位に位置する海洋大国日本が、海洋や海洋生物の恩恵を受けて温暖化対策をすすめることは、極自然の流れであり遅いぐらいなのかもしれません。

今回実験が始まる横浜市金沢区に当社も位置しているし、「横浜グリーンバレー構想」として地域エネルギーの一元化や電気自動車の導入等、次世代工業団地の在り方に少しでも寄与したいものです。