2011年6月19日日曜日

仕事を急ぐ人

最近よく見かけるフレーズ「仕事の早い人!」

関連する本や、コラムをみると、「仕事の速い人」の共通項、代名詞として「すぐ腹を立てる人」が挙げられています。

私は、「仕事が早い人」ではなく「仕事を急ぐ人」になぞってみたいと思います。

一人で出来る仕事であれば、早くも急ぐも他に迷惑を掛けるものではありません。

しかし、組織で行う仕事は、他とのスピード感の調整も必要です。勿論、マネージメントする側であれば組織のスピードが上がる様に指導、教育、率先しなくてはなりません。

しかし、「仕事を急ぐ人」は、なぜすぐ腹を立てるのでしょうか?

私は次の様に考えます。

「仕事を急ぐ人、仕事が早い人は、組織内や社会的に地位が高い人が多い。そして、自分は自分の意見や感情を表現できる“権利”があると思い込んでいる人が多い様に感じられます。」

「部下が、自分が期待している尊敬の気持ちを表現しないと、すぐかっとなってしまう。」

「この様な上司は、“傲慢”てあり、現代の社会問題である“パワーハラスメント的”な人です。」

この様な考え方が、“すぐ腹を立てる”原因だと私は思います。

本人は決してそう思っていないのに、部下や周囲からは“傲慢”“わがまま”“勝手”な人だと思われます。

スピード重視は大切なことですが、しかし、そこには「哲学」が必要です。

「仕事を急ぐ人」がポジティブで意欲的と映るか?傲慢と映るか?

分かれ道は、「哲学」の有る、無しによって変わるのです。

当然、リーダーとしての必須資質です。