2011年7月25日月曜日

男子の本懐

時代は江戸末期、倒幕へ向け、長州、薩摩を引っ張ってきたのは、かの“坂本竜馬”である。

主戦論者が集う、薩長の首脳部は流血革命へ向かってたと言います。

しかし、坂本竜馬は、流血を避け戦う前に「倒幕」を目指しました。

血気盛んな薩長の戦士が、戦う前に幕府が倒れた場合、その不満は坂本龍馬に向かうのは分かりきっていました。

坂本竜馬の同志さえも「もし、そうなったら坂本さんが孤立する」という声も上がった。

しかし、坂本竜馬は「時流の孤児になるのは、男子の本懐だ」と答えたという。

小説「竜馬がゆく」の長い小説は次の節にすべてが収まると言います。

『時流はいま、薩長の側に奔り始めている。それに乗って大事をなすのも快いかもしれないが、その流れをすて、風雲のなかに孤立して正義を唱えることのほうが、よほど勇気要る。』

坂本竜馬のような大事を成し遂げようとしている訳ではありませんが、“孤立する覚悟”の意味は私には分かる様な気がします。