2010年10月12日火曜日

タレントマネジメント

ちょっと気になるキーワード「タレントマネジメント」。

現在の企業経営環境は、人事や採用といった部分での閉そく感を漂わせている企業がたくさん見受けられます。

やはり、それなりに企業として良い成績を上げていないと、投資や雇用は積極的に行えないものです。

特に中小企業での“将来”と“現在”とのバランスは大変難しいものです。

しかし、事業自体の立て直しや発展のためには、柱となる従業員がいかに力を発揮するかに掛かっています。

その力を発揮させるための手法として着目したいのが「タレントマネジメント」です。

昨今の経営環境は、小さくなる市場に対して新規事業や既存事業のイノベーションを試みます。また、事業の立て直しの為には、リーダーとしての人材を育成しなければなりません。

生え抜きと言われた人たちが、終身雇用という保険のもと仕事をする時代は終わり、より実践的でより即戦力のキャリアを持ち合わせた人材を企業も要求するようになりました。

また、偏りすぎる“成果主義”の為にスピードについていけない者へのリストラも進んでいます。

この様な経営環境の中、一人一人の能力に焦点を当てる「タレントマネジメント」手法を導入する企業が増えているようです。

従業員個々の経験や能力を企業側がしっかりと把握し、人材の適材適所を可能にし、生産性を高めることに繋がる。

そして、企業がその組織に必要な人材がより明確になれば、採用、配置、教育といった人事戦略が一貫したものとなると言う事です。

とにかく入社させて見極めようではなく、この部署にどのような人材が必要で、足りない部分を戦略的に教育していくのです。

なんとなく、この様な事は既にやっていたはずですが、改めて「タレントマネジメント」という観点で考えてみると、より適材適所の大切さが見える様な気がします。