日本の社長は、“意思決定が苦手”といわれます。
それはなぜ?
では、その課題をクリアするためにはどうしたらよいのでしょうか?
経営コンサルタントとして有名な大前研一氏は、あるコラムで次のように語っている。
「日本企業の社長が、揃いも揃って意思決定が苦手なのは、“自分が社長になったらどうするか”を考える訓練を、社長になるまでやっていないからだ」
そして、具体的なトレーニング方法について
「上司の悪口をいうのをやめて、自分が上司だったらどうするか」を考える。
あるいは、自分が社長になったつもりで、会社の問題に関して自分なりの経営判断をしてみる。
これを毎日、通勤時間を使ってやってみる。
更に、このトレーニングの材料は、自身の上司や社長ではなく、新聞を読んで気になる会社の社長だったらどうするかを考え、その後、その会社の社長がどのような決断をしたかを照らし合わせて検証する。
結果が違った場合、なぜ違ったのか、どちらがすぐれた意思決定だったかを自分で検討してみる。
氏は、このように「自分が社長だったらどうするか?」を考えるトレーニングをしていないから「意思決定が苦手」なのだと指摘している。
だから、役員の御注進に惑わされ続け、あげくの果てに「目をつぶってエイヤで決めてしまう」という内容でした。
会社の大小によって幾分中身は違いますが、社長の仕事は「意思決定」といってもいいのです。
「意思決定」のためのトレーニング、改めて考えさせられるコラムの内容でした。