2011年10月20日木曜日

伝えたいこと「会社・市場・お客様とは?」②

2.会社の目的は「お客様を満足させる」こと
☆会社の目的は「利益」だけではない
人が生きて行く上で、“水”“空気”“食料”は欠かせないものですが、水、空気、食料が「生きる目的」にはなりますか?
必要だけど、生きる目的にはならないはずです。
会社における“利益”も同様です。

利益は必要ですが、会社の目的は利益だけではありません。

昨日話したように、会社とは社会に貢献するしくみです。

ですから、社会に貢献することが目的にならなければなりません。

会社が衰退する原因の多くが、その本質を忘れて「利益の最大化」ばかりを目指して“内向きの発想”になるからと言われています。

多くの人が「会社は営利組織」と言います。これは大きな間違いで、社会に害を与えます。
利益だけにフォーカスすると「儲かっている会社」と「儲かっていない会社」の二種類しかありません。

儲かっているかどうかだけの測りだと、会社の存在意義を社会に示すことはできません。

しかし、「地球環境保全や地球温暖化防止のために必要な廃棄物の資源化を社会に提供する会社」「地域の衛生を保全するために必要な施設を提供する会社」とすると、会社の存在意義が明らかになります。

このように「誰に、何を提供するか?」がビジネスの目的です。

☆「売るしくみ」「使わせるしくみ」ではなく「売れるしくみ」「使ってくれるしくみ」をつくる
会社の活動はすべて「市場ニーズ」「お客様ニーズ」からスタートします。
「会社は、お客様満足を提供するしくみで、お客様にとって良いことをしなくてはならない。そして、それを採算に乗せるのが経営者の仕事」です。

ですから、会社から見れば「売るしくみ」「使わせるしくみ」になりますが、お客様から見れば「売れるしくみ」「使ってくれるしくみ」となります。

そうした意味では、お客様を満足させるという理想は「会社が販売提供しようとしなくても“売れる”“使ってくれる”しくみ」を確立することとなります。

では、「満足いただくお客様」「本当のお客様」とは?