京都や奈良に来るたびに想うのが、日本の伝統継承の凄さです。
特に奈良にはその想いが強く感じられます。
例えば、法隆寺の建物に用いられている柱。
樹齢3,000年の木を100年水に浸けて、100年乾かす。伐採後200年も掛けて材木にするのですから、一人で出来る訳ではありません。
脈々とその作業を受け継いで行く訳です。
そして、約300年に一回、その建物を分解し腐った部分は補修を施し、更地の状態から再度組み立てると聞くと、もう気が遠くなる話しですね。
しかし、残念なのは「日本の伝統継承」を理解しているのは外国人であって、日本人はほとんどが理解していないことです。
ギリシャやエジプトの様な石の細工は風化しますが、日本の木の建物は違います。
そう言った意味でも、日本の伝統というか先人の知恵というか技術というか、世界に誇れるものだとつくづく感じるものです。
倭の国から始まり、飛鳥、奈良、平安、鎌倉〜戦国、江戸時代...
2,000年の歴史、そして、我が国の伝統継承の素晴らしさを感じました。