「孤独に勝てなければ、勝負には勝てない」
こう述べているのは、今シーズンを最後に中日ドラゴンズの監督を退いた「俺流、落合博満」氏です。
昨今の若手選手について「一人で過ごすことは好きだけど、孤独には耐えられない」と称しています。
この現象は、「いいか、わるいか」ではなく、時代の流れであり、管理するものとしては、この気質の変化には配慮してもいい。
しかし、「自分の時間は一人で過ごしたい」が、グラウンドでは「どうすればいいのですか?」、「何か指示を下さい。」、「間違っていませんか?」と頼りない視線を向けてくる。
選手は可愛い、すぐにでも助け舟をだしてあげたい。
だが、野球は9対9で戦う、もっと言えばバッターと投手との1対1のスポーツといえます。
そして、投手の指先から離れたボールはわずかコンマ何秒で自分に向かってくる。
そのような一瞬の勝負に、いちいちアドバイスすることは不可能である。
まさに「孤独」なのである。
一般の社会でも同様で、一人で営業に行き、また会社の責任者として企業を代表して一人で客先に向かうこともあります。
ここでも“緊張感”と“孤独感”を感じても不思議ではない。
“孤独感”とは、「一人で過ごせすことができる」ことと全く意味合いが違うのです。
「孤独に勝てなければ、勝負に勝てない」
まさに、俺流、落合博満氏の生き方を説いた言葉のような気がします。