ある、業界の会議で被災地の仲間とお会いしました。
災害発生から8か月が経過した今、災害の現場はどのような状況なのか?
その仲間は宮城県石巻市からわざわざ来てくれました。
石巻の雇用不足は依然として深刻で、主要な産業である漁業の本格再開のメドは立っていないという。再開した水産加工会社はほんの数社にすぎず、雇用を吸収する力はないのが現実のようです。
漁業や製造業に戻れず、失業している人が多いにもかかわらず、がれき処理や建設関係は人手が足りないのが現実のようです。
しかし、彼が話していた中で、一番ショッキングだったのは「我々産業廃棄物処理業者の無力さ」という言葉でした。
被災地では、一次仮置き、二次仮置き場の確保もままならず、また、放射線問題により広域処理も出来ず、せっかく分別したがれきも置き去りにされたまま。
さらに、我々の業界の仲間の施設には、まったく廃棄物はない状況といいます。
現地では、ゼネコンさんを中心として様々な大企業が撤去作業の委託を受託してますが、その陰にはこのような現実ががあるといいます。
石巻の被害を記録した写真を見せていただきながら、現地の貴重な状況を聞くことができました。
「応援したくてもできない」
「なんとかならんものですかね?」