2012年9月13日木曜日

「もっとよく考えろ」

「もっとよく考えろ」と上司に言われたことはありませんか?

この「もっとよく考えろ」というセリフ、安易に受け取ってはいけませんよ。

上司が言う「もっとよく考えろ」は、「考えさせる」とはちょっとニュアンスが違うケースが多いのです。

社内でよくある「もっとよく考えろ」は、「考えさせる」ではなく、上司自身のイメージと違う答えが帰ってきた場合にでるセリフです。

特に、「別にありません」とか、「わかりません」というゼロ回答の場合にこのセリフが出てくるのです。

要は、「考えて欲しい」ではなく、「中身のある回答を返して欲しい」なのです。

ある専門書には、「もっとよく考えろ」は、上司が期待している答えを言う、あるいは上司の期待する行動をするまで永遠に続く「後出し、ジャンケンと同じ」と例えています。

ですから、部下にとっては「もっとよく考えろ」という上司のセリフは部下にとってとっても厄介なものなのです。

では、この厄介なセリフから逃れるためには、どのように対処したらよいのでしょうか?

もちろん100点の対処は、「上司の意を事前に察して期待に応えた答えを言う」また、自分の意と上司の意が違う場合は、「説得材料を用意して少しつづ用心しながら意見を言う」です。

まあ、そのような準備ができていれば、そもそも上司からそんなセリフは出ませんけど。

対処に関する基本路線でいうと「先ずは、ゼロ回答はしないこと」です。

「今は思いつかないので、少し考えてみます。」で一旦引き取る。

こうすれば、「拒絶された」とは上司も思いません。

もう一つは、「前向きな代替え案」を用意することです。

上司が言わせたがっている答えと、自分の思いが異なる場合はこの代替え案の対処が一番いいと思います。

上司の意向に沿うまで何度も出てくるセリフ「もっとよく考えろ」。

この対処ができれば、上司の先回りもできると思いますが...