2012年9月1日土曜日

安定志向

「安定志向=会社依存型」と考える企業は多い。

不安定な経済状況の中、世相を反映して、就職市場の学生たちは相変わらず安定志向、すなわち大手志向です。

大学生はもとより、その傾向は中学生にまで及んでいると言います。

ある調査では、中学生が答えた「会社選びの基準」を専門書の中で発表していました。

結果はというと、一位が「働きやすい環境」で66.5%。

次に「安定している」で60.2%。

その他、「社会に役立っている」34.6%、「新しいことにチャレンジしている」22.9%、「商品やサービスが優れている」17.5%、「世界を相手に展開」16.0%と続いています。

しかし、採用する側の企業は、学生達が求める「職場環境」や「安定志向」を極端に嫌がるという現実もあります。

企業側が問いたいのは、「安定的な終身雇用」は、会社がいろいろと与えてくれる環境だと思っていないか?である。

安定志向とは、「安定は会社が与えてくれるものであり、自分は何もしなくても、これから先も安定した暮らしができる。」というニュアンスに聞こえてしまうのです。

今の時代、絶対に大丈夫という会社なんてありません。

これまで安定していても、これから先ずっと安定しているという保証はどこにもありません。

何しろ、誰もが知っているメジャー企業が破たんする時代なのですから。