管理職の絶対的な使命は、「実績を上げる、上げ続ける」ことです。
営業部門なら売上げを増やす。
企画部門なら、顧客のニーズに応える、またはニーズを生み出すサービスを考える。
生産部門なら、高品質で低コストの実現。
管理部門ならば、コンプライアンス体質の実現をはじめとするリスクマネジメントと経費削減、そして、人材の発掘と教育。
実績といっても、組織の中では納得いかないことも多いはずです。
営業部門のように、はっきりと数字に表れる仕事ばかりではありません。
管理部門では、様々な管理と庶務に追われ、必死にこなしても誰にも褒めてくれず、些細なミスで叱責されることもあります。
企画部門では、顧客にウケれば営業の手柄、顧客ウケしないと「現場を分かっていない」と責められるといったアンフェアな評価といつも対峙している。
生産部門は、「コストを下げて、品質を上げろ」といった、矛盾した方程式といつも戦っている。
そして、いずれも「即効性」を求められる。
このように「実績」といわれても難しいもので、実績を望む会社側と素直に「はい」とは言えない社員とは隔たりがあるのは当然なのです。
しかし、どんな仕事でも実績をあげなくてはならないのがビジネスです。
しかも、実績というのは「流した汗の量」と「評価」は無関係だということです。
経営者から見て分かりやすいのは、単純な数字で表せる会社が持っている価値です。
私は、自分にも社員にも問いたい。
「自分は、社員に分かりやすい数字で会社の価値を表現できるように導いているか?」
「あなた達は、私から見て分かりやすい成果を出し、自身の上司に成果として報告できるネタを提供できていますか?」
そのためには、様々な制約を乗り越えて実績を上げるしかありません。
仕事の成果を自身が流した汗の量でしかアピールできない状況は、自分はリスクの中にいるということを理解しなくてはいけない。
もちろん、私自身「仕事のプロセスが大切なのは重々承知している。
プロセスづくりに汗を流すか、結果を生む為に汗を流すかの違いです。
管理職の使命「実績を上げる、上げ続ける」ということは、それぐらい重いものなのです。