いよいよ冬季五輪がバンクーバーで開幕しました。
ジャンプ、モーグル、フィギアスケートなどなど日本選手の活躍を期待して、テレビにかぶり付きでの応援になりますね。
さて、この冬季オリンピック。夏季と違いより大きく自然と関わりあわなければならないのが冬季五輪なのです。
雪不足や雪質の問題は大きな話題になっています。バンクーバーの代名詞でもある“パウダースノー”は近年湿りがちになり、人工的に競技施設を設営しずらいスキー競技では存続の危機であると嘆く関係者も多いという。
開催国カナダの環境省は、1938年以降の観測でこの1月は史上もっとも暖かかったと発表しており、ここでも“地球温暖化”の影響も懸念している研究者も少ないない。
我が国でも近年雪不足に悩むスキー場をはじめとする観光地も大きな自然の変化で収益を悪化させています。
国際スキー連盟でも「環境は徐々に確実に変化しており、今後大会を開催出来る場所は限定されていくことは避けられない。」とコメントしている。
剥き出しの山肌が地球温暖化対策の必要性を問い掛けている訳です。
また、気候変動だけがオリンピックに影響を与えている訳ではない。昨今の世界的な経営悪化は各競技にも大きな打撃を与えている。主な原因として強化費を負担する各企業のスポンサー離れが大きく影響していると各社は報じている。
金融大国は各金融機関がスポンサーを辞退し、自国通貨が崩壊した国は、通貨価値が暴落した為、海外遠征費用が何倍も膨らんだそうだ。
一方、経済成長そのままに躍進目覚ましいのが「中国」である。先の夏季五輪ではメダル数が第一になったことで勢いに拍車をかけ今大会も大きな成果をあげるでしょう。海外からの著名なコーチを招へいし「挙国体制」は更に進んでいます。
また、14年の冬季五輪の開催地であるロシア・ソチのメドベージェフ大統領は「五輪で何か問題が生じたら支援は惜しまない!スポーツはスポーツだけではなく、政治でもあるのだから」と述べている。
とにかく、「自然との共生」を掲げたバンクーバー五輪ですが、気候変動による自然との戦いや経済悪化による影響。今後の五輪の行く末を考えさせる大会になるような気配ですね。