昨年、大きな話題となり高い視聴率を挙げた、木村拓哉主演のドラマ「南極大陸」。
今から100年も前に、日本人初の南極探検「白瀬矗」(しらせ のぶ)は、南極大陸に上陸しました。
なんと、子供のころからの夢を40年かけて五十二歳にして実現させたのです。
極点には到達できなかったが、わずか200トンの木造船で南極へ往復し、一人の犠牲者も出さなかったことは、世界中から高く賞賛された事業でした。
そんな、白瀬矗が周りからの誹謗中傷に対して次の言葉を残しています。
「何とでも言え、世間の毀誉褒貶(きよほうへん)というものは、雲か霧のようなものだ。山が泰然(たいぜん)としていれば、雲や霧が動いたとて、何ほどのことがあろう。やがて晴れる時が来るに違いない。」
私は、この言葉が大好きです。
そして、白瀬矗は「本当の幸せ」についても述べています。
「艱難(かんなん)は汝を玉にする。困苦は忍耐の試金石なり。人生困苦の味を知らぬ人はまことに幸福である。そして、不幸である。」
日本発の南極探検家「白瀬矗」。
誰もが「成し得ない」と言わしめたことを成し遂げた氏の人生そのものを表した言葉です。