今朝、いつものコースをノルディックウォーキングしていると、こっちに向かってランニングしてくるいかにもアスリートの男。
「おう、久しぶり!」
「ご無沙汰してます。藤枝さん」
「どうしてる? 今、オファー待ちです。」
「そうかぁ、頑張ってな」
「有難うございます。」
私が話しをした相手は、昨シーズンである球団を退団したベテラン選手。
2チームで、チャンピオンを経験した実績ある選手です。
ともに同じグランドでプレーした中でもあります。
先日、球界OB、球団関係者とお会いする機会があり、プロアスリートの「セカンドキャリア」について長々と話しました。
プロ野球の世界でもここ数年やっと「セカンドキャリア」について議論され始めたそうですが、しっかりとした方針や道筋ができたとはいえないようです。
今年から、ファームの監督を務める先輩はこう言います。
「責任とれと言われれば、辞任という形でも、降格と言う形でも責任はとれる。しかし、選手の人生についてどのような責任を取れるのだろう?」
取りようがない選手に対しての責任。
しかし、「選手もプロなんだから、成功した成功しないは本人の責任」。
であるならば、選手自身も受け入れた球団ももっと「セカンドキャリア」について深く考えるべきだと感じます。
「野球が人生」なのか「人生の中のひとつが野球」なのか...
今だから私も言えることですが、辞めた時は“世の中の仕組み”なんか何にも知らなかったのです。
本当に辛かった。
「ファンあってのチーム」であるならば、愛される選手、愛されるチーム(コミュニティー)を目指さなければなりません。
その為には、セカンドキャリアをしっかりと意識した教育を施した、人間力のある選手を育成する必要があります。
そして、人間力のある選手のブレーとプレー以外の振る舞いこそ、人に感動を与えるものとなると確信しています。
久しぶり偶然会ったベテラン選手、形はどうあれオファーが来てまたプレーできることを願ってます。
頑張って!!