2012年4月24日火曜日

報告書は自分の顔

多くの人が、「報告書」は単なる「文書」と考えています。

しかし、この報告書が自分のやって来たことであり、いかに相手に上手く伝わるかで、自分の評価が決まるのです。

まさに、報告書こそ自分の日々の履歴なのです。

もちろん、入社間もない新人に記録、知識共有等、様々な役割を含む報告書が書けるかと言うとそうはいきません。

そこには、トレーニングが必要になってきます。

簡潔で、ポイントを押さえた説得力のある報告書を作成できるまでには、それこそ「叩かれながら」覚えていかなくてはなりません。

報告書は、自分の仕事力、思考のプロセス、未来を見通す力、創意性、クリエイティビティ、対処能力とスピード感までが、そっくりそのまま表れると言っても言い過ぎではありません。

では、いい報告書とはどのような報告書でしょうか?

よくある報告書は、実際に起こったことばかりを羅列している報告書です。

これでは、過去の経緯や未来に向けての対処方法が全く見えません。

優れた報告書とは...

「過去-現在-未来」の視点でまとめられていることです。

「過去」誰がどこで何をしたのか、その中でどのような話しが出たのか、そこから始める。ここで重要なのは真実をそのまま伝えるということです。

「現在」過去の事実から現在、何をすべきで、それを実現するための課題は何で、解決する為にはどうしたらいいのかという内容を含む。

そして「未来」。

優れた報告書であればあるほど、最終的に「未来」にフォーカスされていなくてはならない。

今後の情勢の変化、未来に起こりえること、その状況での会社の将来像と進むべき方向性まで示してること。

「過去-現在-未来」の一貫したストーリー性で事実と説明、意見、確信、代案、創意的な提案、展望が合わさっていれば、「優れた」の域を超え、「自分の顔」と言えるものなのです。

「自分の顔」と言える報告書とは、「意思決定が含まれている」ということです。