2012年4月13日金曜日

希望格差社会

「日本の将来に希望がもてない」と答える一般社員が平均で70%もいるといわれる現代社会、そして、その環境は更に悪化すると答える人が80%近くいる。

日本の将来に希望が持てない背景には、自分の仕事やその将来性についての不安感が最上位にいることは間違いないようです。

では、何に希望がもてるのか、仕事に対する希望が40%しかないのに対して、家庭や趣味・遊びに夢や希望を見出す傾向が強くなって来ています。

これは、従来の日本のサラリーマン像とは大きく異なるものです。

見方によると、仕事と家庭、趣味・遊びのバランスが取れているのは結構だが、仕事にやりがいや生き甲斐を感じられないので、家庭に逃げ込んでいるように見えます。

昨日の当社主催セミナーでも話させていただきましたが、「欲求の五段階」(アブラハム・マグロー)で言う、「家庭は安全の基盤」は「生理的欲求」とともに下位の欲求であり、「自己実現」を図るには、仕事や真剣に打ち込める趣味に関わらなくてはなりません。

仕事に対する希望を失っているということが、日本の将来に対する絶望と密接に関連していることであり、究めて危険な領域に突入していることを語っていると感じます。

経営者として、このことをしっかりと頭に入れて、経営に挑まなくてはなりません。