「悟無好悪」(さとればこうおなし)
人は、とかく評判や先入観に縛られて他人を見てしまいます。
そうではなくて、何ものにも縛られずに、あるがまま姿を認めていくこと。
そうすれば好き嫌いなどは自然となくなってしまいます。
これが「悟無好悪」のいわんとするところです。(出所:枡野俊明氏著「禅の言葉」)
自分自身の目で見てもいないのに、先入観で判断してしまう。
「皆が良い人だといっているから、この人は好きになれる」
「あまり良い噂を聞いたことがないから、あの人のことは嫌いだ」
こういうことは、意外と多いものです。
先入観を取払い、自分の目でよく見る。
悪いところばかりに目をやっていれば、誰のことも好きになれません。
人間ですから、好き嫌いは絶対にあります。
しかし、無理をして好きに、嫌いになる必要はありません。
間違いないのは、自分の目で見つめることで自分に素直になれるということです。