「受身捨身」(じゅしんしゃしん)
私たちがこの世に生まれてきたのは、無数の因縁が結ばれた結果です。
この地球という星に生まれたというものも、奇跡みたいなものでしょう。
私たち人間は、まさに「身を受けた」存在。
いただいた命だからこそ、他人や大自然のために尽くすことを、仏教の世界では「菩薩行」(ぼさつぎょう)と呼びます。(出所:枡野俊明著「禅の言葉」)
人間は、生まれてくる時も旅立つときも一人です。
家族と言えども、すべてを共にすることはできません。
所詮人間は一人。
突き詰めれば、そういうことになるのでしょう。
とはいっても、人は一人で生きて行くことは出来ません。
他人と関わって生きるよりも、一人で自由にしていたほうが楽だという人もいるでしょう。
でも、一人で生きていると思ってはいけない。
一人では絶対に生きることが出来ないことを知らなくてはなりません。
今、あなたが生きていられるのは、目に見えないところで、たくさんの人が支えてくれているからなのです。
そして、支えてくれている人に感謝すべきです。
一人でいることは何ら悪いことではありません。
仲間と楽しむのが好きな人もいれば、一人静かに過ごすことが好きな人もいます。
それは単に性格の問題です。
大事なことは、一人て部屋にいたとしても、心の中には家族や仲間の姿があること。そして、あなたを生かしてくれている自然に尽くすことです。
そんな気持ちが、感謝の気持ちに繋がるものです。
「一人が好きということと、一人で生きること」の違いを知ることです。
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