2012年7月18日水曜日

人材採用

経団連の倫理憲章の見直しで、2013年度採用より、就職活動の開始時期が「大学3年の10月」から、「12月」に変更されました。

その結果として、大企業が年明け1月に会社説明会を行うことになり、就活のスケジュールが過密化し、学生の大手志向がなかなか切り替わらない現在、中小企業と出会える機会が減る可能性があると言われています。

そんな状況の中、体育会系学生に注目が集まっているというコラムを見ました。

以前にも体育会系学生の良いところについて書かせてもらったことがありますが、今回は、注目が集まる4つの理由がありましたので紹介致します。

①グローバル化する社会
多文化、多言語、多世代の中で、再重要視されるのが「コミュニケーション能力」。
様々な変化や不測の事態に柔軟に対応する能力を求められている現代、4年間属した組織の中で、そうした実体験を積み、先輩・後輩という関係の中で、世代を超えた人脈も持ち合わせている。

②離職の問題、組織のあり方
離職の代表的理由が「人間関係」。
とくに上司など、立場が上の人との関係によるものが多い。
体育会学生は、4年間属した組織のなかで、擬似的に体験済であり、上司や同僚との距離感を学んでいる。

③二極化する格差社会
現在、あらゆる市場で二極化が進んでいる。
勝つか、負けるかが明確であり、激しい変化の中で生き残るには、「絶対に勝ち抜く」といった強い意思が必要である。
4年間の「競争と共存」の世界に身を置くことで、喜びや挫折を経験しており、競争や真の仲間づくりを育む付加価値を得ている。

④若者の軟弱化
仕事における若者に対する期待は、「フィジカル」や「運動能力」よりも、「力強さ」、「タフさ」に集まっている。
「ゆとり教育」や「草食系」にはない階級組織の中で、規律やしつけを学び、強烈な達成意欲を体得している。

私が、体育会系だから言うわけではありませんが、「なるほど」と思わせる内容でした。

しかし、当社でインターンを経験した学生達、現在経験中の学生は、本当に「力強く」、「タフ」です。

要は、本人の心構え一つだということです。

ただ、このように注目が集まっていることが事実であれば、「雇う側のニーズ」がそこにはあるということは知っておくべきなのでしょうね。