建物を建てるためには、設計図は欠かせない。
あらかじめ完成した形を示し、これをもとに現在の進行段階を写し出すことで、今の問題点を比較、対照することができ、あらかじめ問題点を取り除くことができます。
また、担当者や完了日をはっきりと指定し、進行に狂いや差異が生じないようにできるという利点もあります。
建物の完成図全体を見通せるという点で、「設計図」の存在は、つまり「仕事の始まりと終わり」であることも言えます。
仕事でもこうした「設計図」が必要です。
これを設計するプロセスこそが会議だと言えます。
「誰が先頭に立つか?」、「誰がサポートするか?」、「誰が具体的な作業を行うか?」。
そして、これを進めるにあたって、「どのような問題があり」、「どう解決するか?」を一つひとつしっかりと詰めていく。
そうすることによって、仕事の骨子がつかめ、仕事を進めていく手段がはっきりと見えてきます。
会議を建物の設計図と考えていけば、もっと詳細な会議が可能になります。
なによりも、「完成」が念頭に置かれる為、結果的にも「完成度の高い成果」を引き出すことができるようになります。