「全部出来ると思うな!」
“すべきこと”を全部しようと、頑張ってませんか?
当たり前です。
すべきことは、やらなくてはならないこと。
顧客のアポ取りは?
プレゼン資料の用意は?会社のパンフは?
面談メモの回覧は?
日報は?
部下との面談記録は?
上司からの問い合わせメールの回答は?
すべて“すべきこと”です。
これらのことを、いかに効率的に有効的にできるか?
一日は24時間。これは万民に平等に与えられている時間です。
しかし、“するべきこと”を無闇矢鱈に手をつけると、食い散らかした仕事が新しい問題を引き起こし、さらに始末に負えない自体になる。
ただ、人生と同様に、会社にも「ここが正念場だ!」という時もある。
不眠不休で事業を達成させ、その経験、体験が自身や組織を成長させ、また新しいものに挑んでいけることもあります。
だが、毎日が「正念場」だと、自身も組織も疲弊し、気付いたときには、家庭も健康も失っているなんてことも有り得ます。
“すべきこと”を死ぬ気でやらせるのではなく、死ぬ気でやらなくてもいい仕組みを作らなくてはなりません。
では、仕事における優先順位の付け方とは?
4つの領域に分けてみると...
1位 「重要×緊急」・・・非常事態。これが常だと一番いけない。
2位 「重要×非緊急」・・・仕事を通じて戦略を明確にし、仕事の仕組みを整え、社員を育てると、会社の業績がよくなると同時に、障害やトラブルがなくなり、1位の仕事も減る。(よく言う20:80の法則の20%の重要な仕事)
3位 「非重要×緊急」・・・アイデアや創造性を必要としない通常業務。俗に言う「追われる仕事」(20:80の法則の80%の部分)
4位 「非重要×非緊急」
解析すると、3位の仕事に埋没すると、2位の仕事に使える時間が減り、結果として1位の仕事が増えるということになる。
4位は除いて、業績の良い企業の1位、2位、3位の比率は...
普通の企業 1:1:4
業績のよい企業 1:4:1
ですから、「忙しいから戦略を作る余裕なんかない」ではなく、「戦略かないから、忙しいのに成果がでない」ということになる。
例)
「いつも故障するラインをその都度修理するのは、“3位の仕事”」
「故障の原因を突き詰めて改善するのは、“2位の仕事”」
以前、戦略とは「山登り」といいましたが、山登り最中に出てくるモグラを無闇矢鱈に叩いていても前には進めません。
解決する問題、放置する問題を区別して進まなければなりません。
決して、「もぐら叩き」で仕事をしたつもりになっていけないのです。