2012年7月2日月曜日

戦略に関するおさらい(1)

「戦略とは、山登り」

事業計画、戦略を考えるときに、私がイメージするのは「山登りの例え」です。

「山登り」をするときは、登るべき道筋を決め、出発地点から山頂に向かって、一歩一歩、足を進めて行きます。

登っている間は辛いものです。

体力の限界に突き当たったり、道に迷ったり、足が滑ったり、登山仲間とケンカをしたりするかもしれません。

「もう辞めたい」とか、「なんでこんな山に登ることにしたんだろう」と後悔することもあると思います。

しかし、山頂に着いたときの達成感、充実感は素晴らしい!

空気は澄み切り、下界とはまったく違った絶景が眼下に広がる。

山頂にたどり着けば、今までの苦労や泣き言や、仲間とのいざこざも笑い話となります。

また、山頂に立つと、自分の成長も実感でき、次に同じような山に登るときには、もっと自信を持って挑めるものです。

場合によっては、初心者や後輩を導くこともできるかもしれません。

戦略とはまさに、「今いる自分の場所を確かめ」、「目指す山を決めて」、「登山ルートを決めること」です。

ただし企業がおこなう戦略には、詳細地図もガイドブックも同じ山に登ったガイドもありません。

あるのは、麓からうっすらと見える山頂だけです。

そもそも、自分の今の居場所に満足しているのなら、わざわざ苦労をしに山に登る必要はありません。

そもそも、今の状態に満足し、変化を望まず、新たな変革や挑戦といった面倒なことを避けて、変わらない毎日が過ぎていくことを望んでいるのなら、そんな人間に戦略などいりません。

戦略とは、変わることの意思を固め、辛い道を歩んでいくことだということです。

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