「正論を言うな!」、「正論=寝言」
戦略というと、途端に“美しい言葉”を使いたくなります。
・・・の推進!
・・・の達成!
・・・の活性化!
・・・の強化!
・・・の充実!
正論をいろんな美しい言葉で飾っても、組織と人間が動かなければ、それはただの「寝言」でしかありません。
戦略とは、生身の組織と人間を動かすものです。
なぜ、それをしなければならないか(Why)
何をするのか(What)
誰が責任者となるのか(Who)
いつまでにやるのか(When)
具体的にどのように進めるのか(How)
といったポイントを、しっかりと説明できなければ、人を動かすことなどできるはずがない。
ひと昔前の戦略に関する書籍は、「調査」、「分析」、「提言」の話が中心でした。
ですから、正論という「寝言」でも十分「なるほど!」と思えるものでした。
しかし、現代の「戦略」は、そのあとの「具体策(How)」が必要となり、「実行と課題解決」までたどり着くことが、大きな目的となりました。
全員が具体的な行動をイメージでき、さらによいアイデアを加えることによって、もしダメでも、改善してよりよくすることができる。
具体的な実行・行動と課題解決までたどり着かなければ、それまでの行動はすべて「寝言」で終わるということです。