2010年3月30日火曜日

資源価格の動向

鉄鉱石の2010年度価格交渉が大詰めを迎えており、資源のほとんどを輸入にたよる日本では、今後の景気動向に大きく影響を与える話題です。

資源大手からの日本の鉄鋼大手に対する要求は、4月からの大幅値上げ、その額2009年の約倍額、更にこれまで年1度だった価格改定を四半期毎にすることです。

このままで行くと、国内需要に力強さが無い日本では、素材型の製造業に大きな影響を与え、仕入れ価格の高騰は最終的には消費者へと負担転換されます。

世界金融危機後の世界経済を牽引する、新興国各国が鉄鉱石や石炭の確保供給についても大きな力を見せており、ますます日本企業の価格交渉力は弱っている現状であります。

当面この新興国を中心とした、需要・供給の力関係はすぐには日本に良い風を吹かせるとは思えません。このまま資源価格が高騰すると折角一服感がある景気回復も、企業の設備投資や雇用控えにまで影響を及ぼすことになりかねません。

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