2010年3月31日水曜日

ラグ・ボール

今朝、スポーツ紙を見ていると久しぶりに「ラグ・ボール」という活字に目が行きました。

記事の内容は、シアトル・マリナーズが試合前に行ったリラックスムードたっぷりの“あるゲーム”の事です。

この「ラグ・ボール」というゲーム、私が初めて目にしたのは約20年前で、当時ヤクルトスワローズのスプリングキャンプを行っていた、米国アリゾナ州ユマという場所で、当時はMLB「サンディエゴ パドレス」のトレーニング・タウンでした。

キャンプの後半になるとメジャーリーグの選手達もキャンプインし同じトレーニング・タウンの中で、4面ある球場をお互いにシェアして使ってました。

その際に見かけたパドレスがやっていた練習方法にこの「ラグ・ボール」がありました。簡単に説明すると実際の野球のルールの全て逆をやるのです。

打ったバッターはサードに走り、内野ゴロなら普通はファーストに投げるのですが、このルールだとサードに投げる訳です。得点になるケースもファーストから生還する訳です。

このルール簡単の様でとっても難しいのです。普段やっていることの逆をやるわけですから、守っている方も瞬時に頭を切り替えてプレーしなければいけないし、ランナーもいつもと逆に走るのですから勝手が違います。

今回紹介されていた記事は遊びの範疇での話題でしたが、私が初めて見たときは通常の練習の中での「ラグ・ボール」でしたからハッキリ言ってびっくりしました。

しかし、凄いアイデアだなと感じました。咄嗟の判断と身のこなし、普段とは真逆のプレーをすることによって応用力を磨くトレーニングで、更に事前の準備がいつもの何倍も必要とされます。

次こう来たら、こう捕って、あっちに投げてと言う感じです。6-4-3のダブルプレー!とかよく言いますが、これだと6-4-5のダブルプレーですからね。

人はあたり前だと思っていることを自然と日常の暮らしで行ってますが、あたり前があたり前で無くなったときどのように対応するのか?車が右車線を走る、赤は進め青は止まれ?

常識を覆すようなこのトレーニング法、あまりにも懐かしかったので話題にしてしまいました。理解しにくい方もいらっしゃったかと思いますがご容赦ください。

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