2010年6月11日金曜日

「伝わる」と「わかる」を一致させる

「伝える」行為と「わかる(理解する)」行為を一致させること簡単だとは言えない。

自身が“伝えたい”ことを相手に“わからせる”場合、相手が自覚しているときはまだしも、自覚していない時に納得させ、行動を起こさせるということは大変な苦労が生じると言う事です。

こんな経験はありませんか?部下にある事を伝えた、しかし、何日たっても反応が無い。「あの件はどうなった?」と再度尋ねると「ああ、そういう意味だったのですか?」という部下からの答え。

日常よくある話しのようです。この場合、「伝える」ことは出来ていても、相手が「わかる」までに至っていない代表的な事例です。

しかし、この様なことが社内の業務の中で日常茶飯事であれば、上司と部下、同僚との関係は疲弊していく一方です。

「あいつは俺の言っている意味が分かっていない!理解できないのか!」となり、相手も「あの人がいっていることはよくわからない!分かるように説明してほしい。」となります。

情けないことに、実際にこうして書いている私もそうなる事が多いから、今こうして書いているのです。

この様なケースで考えると、どちら側に責任があるかと言うと“伝える側”にある様に思います。

人が行動に移すには“自覚”が必要です。相手が行動しないのは“何をすべきか自覚していない”からです。

「伝える」側の頭の中の構造と「わかる」側の相手の頭の中の構造が一致していればこの様な問題はなくなりますが、その様なことは極まれな事です。

ですから相手の腹に落ちる説明が必要なのです。“話し方”“分かりやすい単語を遣う”“分かりやすい例え話し”“情報”“相手の興味を引き出す”のような創意工夫が必要です。

そして、一度や二度うまく行かなかったからととあきらめてはいけないと言う事です。

同じ話ばかりすると相手も疲れます。伝え方のどこがいけなかったのか?相手が納得いかないのはどの部分なのか?

“正しい!”“どうしても伝えたい!”“分かってもらいたい!”ことは根気よく、あきらめずに相手が動くまで伝え続ける。そして相手が分かりやすくなるようなスキルを伝える側が身に着けることなのでしょうね。

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