2010年12月15日水曜日

2010年 ロベルト・クレメンテ賞

アメリカメジャーリーグベースボールにおいて、一番名誉とされている「ロベルト・クレメンテ賞」の表彰が、ワールドシリーズ第2戦の試合前に表彰されました。

過去のブログでも何度もこの賞については紹介していますが、MLBにおける「社会貢献活動」について最も顕著なプレーヤーに贈られる大変名誉な賞で、ワールドシリーズのMVP(最優秀選手賞)よりも位が高い賞と言われています。

今年度、この賞を受賞したプレーヤーは、松坂投手も所属するボストン・レッドソックスの「ティム・ウェイクフィールド投手(44歳)」です。

ウェイクフィールド投手は、レッドソックスの本拠地のボストンや自宅のあるフロリダを活動拠点として、子供たちに野球教室を開催したり、子供育成に関するチャリティを10年以上も続けています。

また、その活動資金に1億円もの資金提供を行っています。

今年44歳の超ベテラン投手ですが、「ナックル・ボーラー」と言って、投球する球種のほとんどが“揺れながら落ちる”「魔球=ナックルボール」という投手で、プレーでも大きな特徴を持つ選手です。

日本で「ナックル姫」と呼ばれて、アメリカのマイナーチームに今シーズン所属した「吉田えり選手」が憧れている選手として、日本でも話題になった投手です。

「ナックルボーラー」と言えば、どの様に変化するか分からない“揺れるボール”の使い手ですから、捕手にとっては相手をするのに一番泣かされる投手です。

日本では「ナックルボーラー」と言われる投手はいませんが、MLBではニークロ投手やハフ投手など殿堂入りを果たしている往年の名選手もいます。

ウェイクフィールド投手も他のナックルボーラーと同様に、「肩を壊したり」「元野手」の経歴を持っています。解雇された経験も持っています。

この様な苦労人でもあるウェイクフィールド投手、レッドソックス内でもローテーションの3・4番目を任される先発投手であり、昨シーズンはチーム最多登板記録(383試合)を達成し、名投手ロジャー・クレメンスの記録を塗り替えています。

投球同様に“地道な社会貢献活動”を継続してきたウェイクフィールド投手、来シーズン45歳になる「魔球の使い手」がどの様な活躍を見せてくれるか楽しみです。







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