「Plan(計画を立てる)」「Do(実行する)」「Check(結果を見る)」「Action(対策を立てる)」
この4つの頭文字で「PDCA」。
強い会社は、この「PDCA」のサイクルが上手く回っているものです。
しかし、「PDCA」を強化すると言うと、みんな暗い顔になる。
なぜなら、「PDCA」の強化と言うと、完璧で精密な計画立案、詳細な報告書の作成、未達要因の分析(責任回避)、現場丸投げ、言い訳づくりというネガティブイメージが頭を過るからです。
しかし、この暗いイメージの「PDCA」は、旧態以前20世紀型「PDCA」です。
現代の様な、めまぐるしく変化するビジネスシーンにおいては、この「PDCA」のサイクルも変化・変革しなくてはなりません。
では、どのような変化・変革が必要なのでしょうか?
「Plan」では、精密な計画を作るのではなく、明確なビジョンを示す。詳細な行動ら指示するのではなく、軌道修正に必要となるビジョンを描くべきです。
「Do」では、合意したビジョンの実現に向けて現場の各部門が自主的に動く。個別のやるべきこと(To Do)などは、現場感に欠ける本部が指示してもうまくいかない。現場が主体的に考え行動すべきなのです。
「Check」で確認するのは、ビジョンの到達度合いだ。細かな一挙手一投足を監視するのではなく、今現在どの地点にいるのか、このまま進んで目標に到達できるかを確認するのです。
「Action」では、対策を練る。Checkしてみると、うまくいっていないところか必ずあります。どうすべきかについて、社内で知恵を出し合うのです。
暗い顔をせずに「明るく、元気になるPDCA」の中で、最も軽くていいのが、「Check」です。
「Check」とは、答え合わせのようなものてす。この答え合わせに時間を費やしている時間が多い企業ほど業績は悪いものです。
本来、最も時間を費やすべきなのは「Action」です。
PDCAがうまく回っている会社では、「Do」で自分自身で仕事を受け持ったり、「Action」で一緒に考える事に時間を使うようになります。
同じ「PDCA」を強化するといっても「管理強化のPDCA」と「明るく元気になるPDCA」とはこんなに違うものです。
しかし、これはある低度「PDCA」について社員の理解が得られている場合の話しです。
本当に意味が解っていて「暗い顔」をしているのか?
単に「また何かやらなくてはならないの?」と思っているのか?
ここら辺のハードルを越えられない間は、「答え合わせの時間」はいつまでも長くなるのは必然のことです。
「自走するPDCA」=「明るく元気になるPDCA」
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