2012年5月17日木曜日

「ワイルドだろう!」

ピン芸人として今一番注目を浴びているのが、「~だぜぇ~」「ワイルドだろう!」のフレーズが大ウケの「スギちゃん」。

一方、「一発屋」とか「今年消える芸人」にもあげられているスギちゃんですから、芸人の世界も大変な世界です。

ところで、本日の話題「ワイルドだろう!」。

無理やりくっつける話題ですが、「ワイルドだろう!」=「自我自賛」の話です。

そもそも人の自己評価は、客観的な評価よりも高いものになると言われます。

よくある自己評価に関するアンケートでは、平均点よりも約20%高い評価を記すという結果もあるようです。

また、勉強の成績や仕事の業績がいま一つのという人に限って、「俺って~だろう!」となるようです。

では、なぜ自分を過大評価する状態になるのか?

あるコラムではこうありました。

「パフォーマンスがいま一つという厳しい現実は動かないものだから、本人は内心面白くない。そしてそんな不振が続けば滅入ってしまい、果ては自我崩壊に陥る可能性もある。それを防ぐためには自分が秀でた点を探し出しては、ことさらに自我自賛したり虚勢を張ったりして、自尊心を底上げするしかありません。もしくは、自分を正当化するため、周囲をこき下ろすしかない。」

そして、極論してしまえば、能力の無い人、周りから嫌われている人ほど、自己過大評価のレベルアップはされるということのようです。

他人よりも優れているといった勝手な思い込みがあり、慢心があると、仕事でも何でも成長は止まり、自己と周囲との評価のギャップが生じます。

それを補おうと更に自己過大評価を駆使して、自我自賛に走ることは、まさに「負のスパイラル」です。

何より、自我自賛タイプの人は、往々にして努力を怠る傾向があるということです。

「~だろう!」は、お笑いのフレーズだけにしていただき、謙虚に努力した方が良さそうですね。